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鶴見臨港鉄道は、神奈川県横浜市鶴見区豊岡町18番1号 ミナールビル6階に本社を構える企業「東亜リアルエステート」が1924年に創業した鉄道事業である。
当記事では、事業のその後についても記述する。
鉄道事業
1926年、浜川崎駅～弁天橋駅、大川分岐点～大川駅間を開業し鉄道事業に参入。
1930年には横浜市鶴見区と川崎大師を結ぶ路面電車を運行していた「海岸電気軌道」(京急グループの企業だった)を買収し路面電車事業にも参入するが、1937年に廃止され、解散した。
その後、大きな転換点を迎える。
それは1943年の戦時買収である。鶴見臨港鉄道の鉄道路線は国家によって買収され、国鉄鶴見線となった。
その後1987年、国鉄解体により現在はJR東日本が今でも運営し続けている。
ここが重要なポイントだが、鉄道事業から既に撤退しているにもかかわらず2019年3月まで社名を変更していなかったこと。
未だに「鉄道」を名乗り続けている。
(ほかにも、既に鉄道事業から撤退しているにもかかわらず「鉄道」「電鉄」「軌道」を名乗り続ける企業としては、
旭川電気軌道や士別軌道、夕張鉄道、九十九里鉄道、鹿島鉄道、蒲原鉄道、善光寺白馬電鉄、東濃鉄道、有田鉄道、下津井電鉄、鞆鉄道、船木鉄道等が挙げられる。)
バス事業
1931年にバス事業に参入。本山～二本木間の営業を開始し、その後綱島温泉まで延長。
1937年の海岸電気軌道廃止時にはバス転換の受け皿となった。
1938年に「鶴見川崎臨港バス」として分社化された。
が、バス事業も1938年に大きな転換点を迎える。
京急グループのバス事業者であった「川崎乗合自動車」と合併し、現在の「川崎鶴見臨港バス」となり、
1954年、鶴見臨港鉄道グループを離脱。京急グループの企業となった。
川崎鶴見臨港バスとは
一般路線バス
一般路線バスは川崎市川崎区・幸区・中原区、横浜市鶴見区・港北区・神奈川区をテリトリーとしている。
以下の駅に乗り入れている。
高速路線バス
川崎市・横浜市～羽田空港を結ぶ路線が殆どであるが、1997年の東京湾アクアライン開通を機に木更津へ進出した。
※主要停留所を記載。
- たまプラーザ羽田空港線
たまプラーザ駅 ～ 羽田空港 途中ノンストップ
※京急バス・東急バスとの共同運行。
- 新横浜羽田空港線
新横浜プリンスホテル・新横浜駅 ～ 羽田空港
※京急バスとの共同運行。
- 川崎木更津線
川崎駅・浮島バスターミナル ～ 海ほたる ～ 木更津金田バスターミナル・袖ヶ浦バスターミナル・木更津駅
※京急バス・東京ベイサービスバス・小湊鉄道バス・日東交通バスとの共同運行。
- 三井アウトレット木更津線
川崎駅 ～ 三井アウトレットパーク木更津 途中ノンストップ
※京急バス・小湊鉄道バスとの共同運行。
- 横浜東扇島線
横浜駅 ～ 東扇島・かわさきファズ
※京急バスとの共同運行。
- 横浜浮島線
横浜駅 ～ 浮島町・江川一丁目
※京急バスとの共同運行。
結局鶴見臨港鉄道はその後どうなったか
鉄道・バスと公共交通事業を手放した鶴見臨港鉄道は、ビニール塗料や高圧水銀灯の販売も行っていたが、
不動産開発・管理事業が軌道に乗ったことで現在も存続している。
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