概要
もともと鹿児島市内には戦前より水陸両用の飛行場が存在していたが、市街地ということもあり用地拡張も困難で手狭であるため、1972年(昭和47年)に十三塚原と呼ばれる国分平野の北にあるシラス台地の上に移転し、現在の鹿児島空港となっている。
新しい空港の常として市街地からは大幅に離れたところに位置することとなった。近くに国鉄→JR九州の肥薩線が通っているが、ターミナルビルとは滑走路を挟んで向かい側になり空港アクセスとしての役割を果たしてはいない。一方で九州自動車道がターミナルビルの至近を通っており、鹿児島市街からのアクセスは日中10分間隔で運行されるバスが担っている(所要38分程度)。高速道路が近いためか、近隣の宮崎県や熊本県からの利用客も多い。
九州の南端に位置することから薩南諸島へ向かう離島便が多く設定されており、また対首都圏・中京圏では鉄道による所要時間が4時間を超すことから航空便の利用客は多く、九州では福岡空港についで2番目、日本国内では9番目の利用者数を誇っている。
しかしながら2011年に九州新幹線鹿児島ルートが全通したことにより、対近畿圏での輸送では新幹線との競合が激しくなっている。博多~新八代間開業前は1割程度だった大阪~鹿児島間の鉄道シェアは、開業後の現在では4割程度を占めるほどになっており、航空のシェアは大きく低下している。
なお博多から鹿児島中央までは新幹線で1時間半程度と、航空が既に競争力を持たない区間になっているが、離島便との接続を見込んで日本エアコミューター(JAC)の福岡・鹿児島線が2往復残っている。
格安航空会社(LCC)ではPeach、ジェットスター・ジャパンが当空港に就航している。二大キャリア(ANA,JAL)と離島便(JAC)以外では他にスカイマーク、ソラシドエア、FDAなどが国内便を発着させている。
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関連項目
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