鹿屋市(かのや∺し)とは、鹿児島県の大隅半島に存在する市である。
概要
鹿児島県では、三番目の人口を持つ比較的大きな街である。過疎問題が課題となっている鹿児島県のなかでは珍しく平成の大合併や、半導体工場の誘致成功の影響(鹿児島出身の稲森氏が率いる京セラなど)、隣町の東串良町の石油備蓄基地のおかげで人口が増加している様子。
一般には、太平洋戦争時の日本海軍の特攻基地として有名な鹿屋基地があったことで知られ慰霊公園が整備されている。その面影としてかつての補助滑走路やエプロンが農道や県道として有効活用されていて有里地区や笠野原地区など畑や養豚場が広がる地域に無駄に広い道路や直線道路があるのはこのためである。
ちなみに、特攻基地として有名な知覧町であるが、基地の規模や出撃人数などは鹿屋基地のほうが大きく1945年9月の海軍省発表によれば知覧基地の7倍といわれている。現在も、基地跡の一部は海上自衛隊の航空基地が設置されており、太平洋戦争中には航空機が収められていた壕が残されている。
また、この基地には鹿屋航空基地史料館もあり、退役した自衛隊機や、復元された零式艦上戦闘機などが保管されている。またエンジントラブルなどで特攻に失敗しやむなく帰還した兵士を収容し、非人道的な扱い(この収容所での同じ日本国民である兵士の扱いのひどさに多くの鹿屋市民が失望し戦後知覧のように観光地化することに反発したといわれる)をしたことで有名な鹿屋収容所の展示などがある。
また平成18年4月にリニューアルオープンした「かのやばら園」は敷地面積が8.0ha、5万株4千種と西日本一の規模を持つバラ園として知られている。
ほかにも地元出身で自民党の派閥、二階堂派を率いた元官房長官、二階堂進の鶴の一声で誘致されたといわれる鹿屋体育大学なども有名である。
高規格幹線道路の「東九州自動車道」と、地域高規格道路の「大隅縦貫道(串良鹿屋道路)」の建設が進んでおり、どちらも2014年12月21日に開通した。また、その2つを接続する鹿屋串良JCTが市内に設けられている。
交通
道路
なお、東九州道開通までの最寄りインターチェンジは宮崎自動車道の都城IC、または東九州自動車道の国分ICであった。このほか、資料によっては九州自動車道の溝辺鹿児島空港ICを案内するものもあった。
バス
その他
鉄道路線の最寄り駅は日南線の志布志駅であるが、実際は鹿児島中央駅や日豊本線の国分駅・都城駅に出たほうが利便性がよい。
かつては大隅線が市内を通過していたが、1987年に廃止された。
鹿屋市出身の著名人
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関連項目
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