鹿(動物)
世界各地の山野にいる中型の草食動物。オスは角をもち、メスはたいてい角を持たない。森に暮らし、果実や葉っぱ、ドングリなどを食べる。
一方でシカは若芽、特に稲の若芽を好んで食べることが知られ、そのため農業害獣として地方ではありふれた存在でもある。
ニホンジカ
日本にはニホンジカが生息している。生息地によりエゾシカ、ホンシュウジカなどの亜種に分類されている。角は毎年春に生え変わり、新しい角が生える。日本でも古くから親しまれた。古くはシシとも。
現代の日本では奈良公園内にある春日大社のシカが特に有名。春日大社とシカの縁起はかつて春日大社の主祭神が鹿島から三笠に遷座した際、神が座したという白鹿が同地で繁殖したものとされている。以来、シカは神使の子孫として丁重に保護されていた。
そのため、かつては春日のシカを打ち殺すと周囲の人間が同様に打ち殺すという厳しい掟が存在する時期もあった。かくしてシカは人と接することができる場所を闊歩しており、しかせんべいを求めて執拗に徘徊するのである。
また、「鹿」そのものが秋の季語、夏の間に生える茶色に白斑という特徴的な体毛をして「鹿の子」という夏の季語にもなっており、ニホンシカは古代から深いかかわりが存在する。
鹿をモチーフにしたキャラクター
- カクカクシカジカ - ダイハツのコンテのCMに登場するキャラクター
- しかお - 鹿島アントラーズのマスコットキャラクター
- せんとくん - 平城遷都祭2008のキャラクター。二次創作では大人バージョンの「せんとさん」も存在。
- 地デジカ - 草彅剛の代理
- 八丈島のキョン! - がきデカのギャグ時のコスプレ
- auシカ - 沖縄セルラー(au沖縄)のキャラクター
- ヘラジカ(けものフレンズ) - けものフレンズのキャラクター
- ライカくん - カターレ富山のマスコットキャラクター
- ケルヌンノス - ケルト神話の冥界神
- 鹿乃子のこ - しかのこのこのここしたんたんのキャラクター
鹿をモチーフにしたゲーム
鹿の名所
その他の意味
漢字として
- 意味
- シカ、四角い米倉、天下、帝位、(麓と通じて)ふもと、(禄と通じて)しあわせ。
- 字源
- シカの全身の象形。〔説文解字・巻十(段注本)〕には「獸なり。頭、角、四足の形に象る。鳥・鹿の足相ひ比す。比に从(したが)ふ」とある。
- 音訓
- 音読みはロク(漢音、呉音)、訓読みは、しか、か、しし。
- 規格・区分
- 常用漢字である。1951年に人名用漢字に採用され、2010年に常用漢字表に加わった(人名用漢字からは削除)。JIS X 0213第一水準。
- 部首
- 鹿は部首である。鹿に関する字が属する。
- 声符
- 鹿を声符とする漢字に、廘、漉、䍡、麓、簏、轆などがある。
- 語彙
- 鹿苑・鹿角・鹿巾・鹿砦・鹿車・鹿茸・鹿皮・鹿鳴・鹿毛・鹿鹿
異体字
- 𢈘は、江戸時代中期の書〔同文通考〕の省文の項に「𢈘、鹿なり。凡(おほよ)そ鹿に从ふの字、𢈘に从ふ」とある。JIS X 0213には鹿の参照面区点として載っている。JIS X 0213第四水準。
- 𢉖は、〔字彙補〕に「鹿と同じ」とある異体字。
- 𢊩は、〔漢語大字典・異体字表〕にある異体字。
- 䴪は、〔漢語大字典・異体字表〕にある異体字。〔字彙補〕に〔宋史・符瑞志〕を引いて「天䴪は、純靈の獸なり」とある。
- 𪋵は、〔漢語大字典・異体字表〕にある異体字。〔康煕字典〕に「䴪字の譌」ではないかとある。
互換文字
𢈘
- Unicode
- U+22218
- JIS X 0213
- 2-94-51
- 部首
- 广部
- 画数
- 9画
関連動画
関連項目
親記事
子記事
兄弟記事
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