麻雀におけるゲームの単位では、麻雀の1ゲームの単位に関して説明を行う。
概要
麻雀の1局は、誰かの上がり、もしくは流局によって終了する。しかしながら、1ゲーム1局で終わることは通常なく、いくつかの局の集合体をもって1つのゲームをなす。
連荘と輪荘
基本的に、定められた条件を満たして局を終えると、連荘と呼び、局の番号を進めずに次の局を始める。一方、その条件を満たさなかった場合は、輪荘と呼び、局の番号を進める。
連荘の場合、積み棒を1本増やす。また、輪荘の場合、誰かの上がりにより輪荘した場合は積み棒をなくすが、そうでない場合、積み棒を1本増やす。
局の番号
局の番号は、「場の名前」+「局の数字」+局で構成される。例えば、「東2局」であれば、「東場」の2局目である。
局の数字は、プレイする人数(4人麻雀であれば4)までであり、それが終わると場が変わる、もしくはゲームが終わる。
東風戦とは
東風戦というのは、東場のみ行い、東4局終了をもってゲームを終える方式である。短時間で終わるため、回転率が上がる。
一方、ゲーム性から言うと、東以外の風牌の立ち位置がやや悪くなる傾向にある。
一荘戦とは
一荘戦というのは、東場・南場・西場・北場を行い、北4局終了をもってゲームを終える方式である。全ての風牌が必ず場牌になる場があるため、風牌の立ち位置は完全に平等になる。
一方、16局も打たないといけないので、時間がかなりかかる。このため、ほとんど行われることはない。
半荘戦とは
半荘戦というのは、東場・南場を行い、南4局終了をもってゲームを終える方式である。一荘の半分なので半荘である。基本的には東風と一荘の中間の特徴を持つ。ゲーム的にも8局で終わるので、ちょうど良い時間で終わる。
一般的に、競技シーンでは必ずこれが採用される。
南入・西入
東風戦では、原則として東4局終了をもって、半荘戦では南4局終了をもってゲームが終わるが、ルールによっては原点(30000点)をどのプレイヤーも超えていない場合[1]、さらに続ける場合がある。
東風戦の場合は南場に入るし、半荘戦の場合は西場に入る。これをそれぞれ南入、西入と呼ぶ。なお、この場合、いくつかの流儀が存在し、
といった具合である。当然だが、南入した状態で南4局を終えてもまだ終了条件を満たさない場合は西場に進むし、南入・西入して西場が終わってもまだ終了しない場合は北場へ進む[2]。なお、北4局を終えてもなお決着がつかない場合、そこから先はいくつか流儀がある。
なお、トップが同点の場合に南入・西入するルールを採用する場合がある。この場合、原点を超えてかつ単独トップのプレイヤーがいる場合に終了する(局単位でみるか、場単位でみるかは取り決めによる)。
トビ(飛び)
持ち点が0点未満になった場合に、そこでゲームを強制的に終了するルールである。このルールを採用する場合、いくつか追加の取り決めを行う必要がある。
焼き鳥
ゲーム終了時まで一度も上がれなかったプレイヤーに対して、ペナルティを課すルールである。このルールを採用する場合、いくつか追加の取り決めを行う必要がある。
ゲーム終了時の処理
ゲーム終了時には、以下のような処理が行われる。
- まず、持ち点から原点を引く。その際、基本的には(原点-配給原点)の4倍の点数が総和としてマイナスになる
- 順位を決定する。当たり前だが点数が高いほうが順位が高い。同点の処理はルールによる
- 総和のマイナス分について、トップに加算する
- 最後にウマの精算を行う
ウマには様々な設定がある。
- 例えば5/10という設定なら、1着が+10000点、2着が+5000点、3着が-5000点、4着が-10000点である
- 七五三の五十という設定の場合、少しややこしくなる(なお、以下0点ちょうどのプレイヤーがいない前提。2までの手順が終わっているので、浮き沈みは0点ベースになっている)
複数ゲームを行う場合、点数を1000で割ったものを記録することが多い。
また、五捨六入を行った後、処理を行う場合もある。
- まず点数を100の位で五捨六入する(5以下を切り捨て、6以上を切り上げ)
- その後、1000で割り、原点を1000で割ったものを引く
- トップの人の点数は、残り3人の点数の総和の符号反転になる
- 最後にウマの精算を行う
例えば1位35500点、2位31200点、3位23600点、4位9700点で、ウマ5/10とする。
- 最初の処理で、2位31000点、3位24000点、4位10000点となる
- 次の処理で、2位+1、3位-6、4位-20となる
- 合計が-25なので、トップの点数は+25となる
- 最後にウマを計算し、1位+35、2位+6、3位-11、4位-30がスコアとなる
関連項目
脚注
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