※表皮ブドウ球菌とは異なります。
黄色ブドウ球菌とは、
本稿では1.について解説する。
概要
球菌とは文字通り丸い形に顕微鏡で見ると見える細菌であり、ブドウ球菌もその中の一群である。ブドウの房のように見えるからこのように名づけられたのであって、別に葡萄にたくさんいるとか葡萄から感染するわけではない。むしろ人間の皮膚に生息している所謂「常在菌」である。
この中にはこの記事で記述される「黄色ブドウ球菌」、基本的にはむしろ人間の皮膚を保護し表皮を他の細菌から守る「表皮ブドウ球菌」、さほど病原性は強くない「腐性ブドウ球菌」「非黄色ブドウ球菌」などがある。
黄色ブドウ球菌はそのブドウ球菌の一種で、病原性が高いことで知られている細菌である。膿の原因になったり、悪臭の原因になる他、食中毒を起こすこともある細菌である。2000年に起きた雪印乳業の集団食中毒事件もこの黄色ブドウ球菌によるものである。
通常は白血球に退治される他、抗生物質もあるのだが、近年は抗生物質に耐性のある耐性菌も生まれており問題になっている。
ちなみに寒天培地とかで培養することもできる。
はたらく細胞の黄色ブドウ球菌
今作では基本的に細菌は悪役であるため、女性怪人然とした見た目で描かれている。現実の黄色ブドウ球菌同様白血球に退治された。
はたらく細菌の黄色ブドウ球菌
漫画雑誌「なかよし」で連載されていた。こちらは細菌に焦点を置いているためより人間然とした姿で描かれている。
男性で暴走族風の個体たちと、女性で悪役ではあるが可愛らしいギャル風の個体が登場した。男性の暴走族風の個体たちは現実の皮膚で繰り広げられている通り表皮ブドウ球菌との抗争もとい陣取りゲームを繰り広げ、女性の個体は敵である白血球のリーダーに悲しい恋をするキャラクターとして描かれた。
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