『黄金の太陽』とは、任天堂より発売されているRPGシリーズである。
概要
第1作の発売当時、GBAには大作といえるRPGが不足しており、任天堂のファン向けに「本格的なRPGを作る」という目的の元に開発された。
開発は『シャイニング・フォース』シリーズ、『マリオテニス』、『マリオゴルフ』などを手がけたキャメロット。
キャメロット的にはかなり力を入れた作品だったようで、『製作コストをかけすぎて実はヤバかった』とのこと。
結果的には国内の売り上げ以上に海外での売り上げが好調で、最終的にはミリオンヒットを達成した。
グラフィックは擬似的な3Dで表現されており、ダンジョンや戦闘時のエフェクトに魅了されたファンは多い。
音楽は『スターオーシャン』、『テイルズ オブ』シリーズで有名な桜庭統(ちなみにキャメロット作品のBGMは桜庭氏が手がけていることが多い)。
このゲームを製作するに当たりサウンドドライバを作成したのだが、そのサウンドドライバがGBAの作品の中でも非常に優れたものである。サウンドドライバは通称「ボン・サウンドドライバー」と呼ばれている。
上記2点が主にファンに支持されている要因だが、一部のコアなファンはゲーム中でしばしば出てくる
珍妙な台詞回しにはまっている者もいるとかいないとか…(台詞に関しては後述)。
シリーズ作品
世界観
強大な力をもった古代科学「錬金術」が存在した「ウェイアード」という世界が舞台。
錬金術はその力を危険視した古代人の手により封印される。
錬金術が封印されてから長い年月が経過したウェイアードの文明は退行しており、一部の都市にかつての名残りを感じさせるに留まっていた。
ウェイアードの中央に位置するアルファ山には「ソル神殿」があり、
そこには封印された錬金術を解放する鍵である「エレメンタルスター」が安置されている。
エレメンタルスターは地の「ヴィーナススター」、火の「マーズスター」、風の「ジュピタースター」、水の「マーキュリースター」の総称であり、これらを対応した4つの灯台にともすことにより錬金術は解放される。
登場人物
開かれし封印
- ロビン(地のエナジスト)
開かれし封印の主人公。某国民的RPGの伝統にならってか一言も台詞が無い。
当時のRPG主人公としては異質な存在といえる。
後編である「失われし時代」では主人公ではないため台詞があり、ここで初めて一人称が判明する。
2008年に発売された「大乱闘スマッシュブラザーズX」にアシストフィギュアとして登場した。 - ジェラルド(火のエナジスト)
ロビンの幼馴染。リーダーとして活躍したいようだがせっかちな性格が災いしてロビンにリーダーの座を持ってかれている。手に入る装備品の都合からか、プレイヤーに呪われた武器を持たされやすい。キエー!!←重要
- イワン(風のエナジスト)
カレイの町の大商人ハメットの召使い。
人はおろか犬や鳥、はては木の心すらも読むことができる「リード」のエナジーを持っている。
『ナイスですよ ジャスミン』 『まさかガルシアまでが海へダイブするなんて!』
などの珍妙な台詞回しをする。
- メアリィ(水のエナジスト)
水の灯台を守護するマーキュリー一族の末裔。
パーティの紅一点であり、見た目も性格も清楚系なキャラとして仲間入りするのだが、
『いまらくにしてさしあげますわ』 『ドドンパ あなたはこころのそこまでくさっていますわ』
などのように異様に黒い発言を行うことでファンに愛されている。
一応彼女の名誉の為に言っておくと「いまらくに~」のくだりは、病気のおじいさんに回復魔法を掛ける際の台詞である。
- サテュロス
世界の北方に存在するプロクス村の出身。
メナーディ、アレクス、ガルシアらと共に、アルファ山のエレメンタルスターを強奪する。
マーキュリー灯台での戦いでは水のエナジーの影響を受け弱体化したことでロビン達に敗北。
その場は撤退することで凌ぐも、ヴィーナス灯台での決戦で再度敗北し、灯台の火口に落ちていった。
相方であるメナーディと融合することで「ユニオンドラゴン」に変身することができる。
『そうよな』 - メナーディ
サテュロスと同じくプロクス村の出身の。妹が存在している。
即死効果つきのエナジー「デスサイズ」が地味に厄介。
気性が激しい。
失われし時代
- ガルシア(地のエナジスト)
失われし時代での主人公。ロビンとは同郷であり、ジャスミンの兄でもある。
前作では敵側のキャラだったため台詞があったのだが、主人公になった本作では前作のロビン同様一切しゃべらなくなっている。
開かれし封印の終盤にヴィーナス灯台から落ちたシバを助けるため海へダイブする。
習得できるエナジーはロビンとほぼ同じ。 - ジャスミン(火のエナジスト)
ガルシアの妹で、ロビンやジェラルドとは幼馴染。ちょっと気が強い。
開かれし封印の冒頭ではロビンたちと共にパーティを組んでいたが、エレメンタルスターを盗み出そうとしたガルシア達に人質として連れ去られる。
その後、ガルシアからウェイアードに迫る危機を教えられ、自分の意思でガルシアに同行する。
目的の違いから敵対状態になってしまっているロビンたちのことが心配のようだ。
『うるさいぞ シバ・・・。』 - シバ(風のエナジスト)
空から降ってきたとされる少女。それなんてラピュ(ry
特別な運命とか使命とかを背負っているという設定だったが、本編中に明かされることはなかった。
- ピカード(水のエナジスト)
世界のどこかに現存するとされている古代文明レムリアの出身。
見た目はガルシアらと大差ない青年だが、レムリアでは時間の流れが遅いために実年齢はパーティ内最年長。
漆黒なる夜明け
- ムート(地のエナジスト)
「漆黒なる夜明け」の主人公。「開かれし封印」の主人公ロビンと、ガルシアの妹ジャスミンの息子で容姿もそっくりである。 - カリス(風のエナジスト)
ムートとテリーの幼馴染で、しっかり者だがすこし気が強い少女。前作・前々作に登場したイワンの娘。シリーズ初の風の回復エナジーの使い手。 - テリー(火のエナジスト)
いたずら好きなムートの親友。前作・前々作に登場したジェラルドの息子。こちらも親に容姿が似ている。、
『ベーロー』
の迷言とDQNで話題である。 - クラウン(水のエナジスト)
研究者である眼鏡をかけた少年。錬金術学者の師と共に旅をしている。メアリィの息子で、姉・ノーブルがいる。、
『はぷぷ・・・』 - ハルマーニ(水のエナジスト)
アヤタユの王子で聡明な青年。初登場時は半裸である。 - ステラ(風のエナジスト)
マンビーストと呼ばれる獣人の少女。チェンジビーストというエナジーで獣の姿へと変身する。 - レオレオ(火のエナジスト)
前作にて赤ん坊として登場していたが30年の月日を得て海賊のボスとなっている。 - ヒミ(地のエナジスト)
「失われし時代」に登場したスサとクシナダの娘。おでこにはサードアイが備わっている。仲間になるのがかなり遅いためか、台詞も極端に少なく空気化してしまうこともしばしば。タケルという兄がいる。
エナジー
他のRPGにおける魔法のような物なのだが、戦闘用のエナジー以外にダンジョンの謎解きに必要になるエナジーがあるのが特徴。
柱などを手を触れずに動かす「ムーブ」、特定のタイル上で使うことで宙に浮くことができる「グラビティ」などがある。
戦闘用
- オデッセイ
大きな2本の剣を作り出し相手に突き刺した後、さらに巨大な剣を叩き込む地属性最強クラスのエナジー。
グラフィックの美しさと威力の高さから人気が高い。 - ルークファイエル
強烈な光線が敵へと降りそそぐ、火属性最強クラスのエナジー。
こちらもエフェクトの派手さから人気がある。 - ダイアモンドバーグ
氷の塊を相手に降らせて動きを封じめ、装備した武器で氷ごと砕いていく水属性最強クラスのエナジー。
いまいち攻撃面が弱かった水のエナジーの中で唯一主力となるエナジーといってもいい。
ストーリーの後半は火属性の敵が多くなっていることもあり活躍の機会は多め?
また武器無しで発動すると発動したキャラクターが素手で氷を素晴らしい勢いで砕くという
格闘家のような事をしてみせる。 - スパークプラズマ
強力なプラズマを敵に降らせる風属性エナジー。
敵を最大7体まで捕捉できるので雑魚戦や、隠しボスのスターマジシャン戦で活躍できる。 - ピュアウィッシュ
味方全体のHPを400ポイント回復する水のエナジー。
ボス戦ではかなりお世話になる人が多いのではないだろうか? - サモンデュラハン
「ネクロノミコン」を装備することでなれる「ネクロマンサー」のクラスが使える最強の攻撃エナジー。
というか攻撃エナジー中最強といっていい威力。
隠しダンジョンの大ボスであるデュラハンを召喚し相手を攻撃する。
ダンジョン攻略用
- ムーブ
柱やブロックを少し離れた位置から手を触れずに動かすエナジー。
対象の物体を持ち上げたりすることはできず、移動範囲は水平移動のみに限られる。
ダンジョン攻略用エナジーなので戦闘には使用できない・・・のだが、
スマブラXにてアシストフィギュアとして登場したロビンが使用するのはこのエナジー。
長射程でじわじわとキャラクター達を画面端まで追い込むという強力な攻撃エナジーと化していたりする。 - リード
風のエナジストだけが使用できる「対象の心を読む」エナジー。
意思を持っているものであれば人に限らず、犬や猫といった動物、果ては木や石像からも読み取ることができる。
強いエナジーを持つ相手に対しては拒絶される場合がある。
このエナジーがあるために、NPCキャラクターには話しかけた際の「返答の台詞」と リードで読んだ時の「心の台詞」の2種類が存在する。 - イマジン
心眼によって普段は見えないモノを見ることができるエナジー。
これを使用することで砂漠のオアシスを見つけたり、隠された入り口を発見できたりする。
ダンジョン攻略エナジーの中ではムーブに次いで使用頻度が高いと思われる。
特定のイベントをこなす事で風のエナジストが習得できる。 - チルド
水のエナジーでその名の通り水を凍らせることができる。
ダンジョン内にできた水たまりなどに使用することで足場や壁を作ることができる。
戦闘にも使用でき、水のエナジーの基本技となっている。 - フォース
対象に向かって衝撃波(気?)を打ち出す無属性エナジー。
戦闘にも使えそうな名称と効果だがダンジョン攻略専用となっている。
アイテムを装備することで習得できるので誰でも使用可能。 - テレポート
ダンジョンにある特定のタイル上で使用することで別の場所まで瞬間移動できる風のエナジー。
フィールドで使用することもでき、その場合は今までに行ったことのある町まで一瞬で移動できる。
アイテムを装備することで習得できるので誰でも使用可能。
この他にも多様なエナジーが存在しているため、このエナジーはどこで使うんだ?と悩むこともあったりする。
コミュニティ
これといって放送なども行われていないが、ひっそりとある。
関連動画
関連商品
関連項目
外部リンク
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