黄金牙、タシグルとは、マジック:ザ・ギャザリングの登場人物の1人であり、わがままチキンバナナカンでドラゴンのアクセサリーである。
概要
Tasigur, the Golden Fang / 黄金牙、タシグル (5)(黒)
伝説のクリーチャー — 人間(Human) シャーマン(Shaman)
探査(この呪文を唱える段階であなたがあなたの墓地から追放した各カードは、(1)を支払う。)
(2)(緑/青)(緑/青):あなたのライブラリーの一番上から2枚のカードをあなたの墓地に置く。その後、対戦相手1人が選んだあなたの墓地にある土地でないカード1枚を、あなたの手札に戻す。4/5
探査を持つため、墓地にカードがあれば低コストで戦場に出すことができる。
6マナ4/5という時点で2級品程度のパワー/タフネスはあるため、比較的少ない墓地消費量で高コストパフォーマンスを得られる。主にスタンダードの黒が絡むデッキで使用されており、モダンやレガシーでも見かけることがある強力なカードである。
このカードが流行した時には「《タルモゴイフ》より強い可能性まである」とすら言われたこともある。
なお、下の墓地カード復活能力はモダンやレガシーではあまり使われない。使うヒマがないのである。
そのため、《グルマグのアンコウ》[1]という似た性能をもつクリーチャー・カードを優先して使うことも多い。
ストーリーでの活躍(?)
タシグルは「タルキール覇王譚」の舞台となった時代より、1000年以上前の「スゥルタイ群」のカン(リーダー)である。
これほどの強力カードのモデルなら、さぞかし強い(出オチにならないとは言っていない)人物なんだろうと思われていたが、 初登場エピソードの「黄金牙の破滅」では、
- エピソード開始1行目で黄金牙がバナナをいじっている。
- 「私は黄金牙だぞ?」
- 明らかに信頼度0の人物の話を信じて部下を処刑してしまう。
- しかも、そいつから即座にネタ晴らしされたあげくおちょくられる。
- ドラゴンの襲撃に対してビビりまくって部屋で震え上がったあげく、シルムガル(3/7)へ命乞い。4/5なのに。[2]
と開幕バナナからクソザコ小物キングのテンプレネタを披露しまくり、プレイヤーから「お前そんなしょっぱいのに、なんでカードがクソ強いんだよ」と総ツッコミをうけた。
「黄金牙の破滅」後の時系列にあたるエピソード「カンの落日」でも
- カン同士の会談に二人分の毛皮に包まれ、滑稽に現れる
- その会談に龍が襲撃してきたら真っ先に逃げ出す
- でも結局捕まってシルムガルの鉤爪に掴まれたまま宮殿に帰還
- そして黄金の鎖に繋がれシルムガルの最高の戦利品となる
と安定のヘタレっぷりを披露。醜いドラゴンに半裸の青年が鎖で繋がれるという美味しいシチュエーションも提供した。
そして1280年後を舞台とした『タルキール龍紀伝』。龍王となったシルムガルのイラストをよく見てみるとどこかで見たような首飾りをつけている。そう、魔法保存されたタシグルである。
こうして「バナナ」に次ぐ新たなアダ名「首飾り」が生まれたのだった。
関連項目
脚注
- *(6)(黒) 探査 5/5という、シンプルなクリーチャー。コモンである。
《黄金牙、タシグル》と比べた利点は、
「伝説でないので複数出せる」「5/5なのでタシグルやだいたい4/5で出る《タルモゴイフ》を殴り殺せる」「伝説ではないので《Karakas》で手札に戻されない」といったところ。 - *マジック:ザ・ギャザリングにおいて、クリーチャーのパワー/タフネスは、カードが示す題材の身体能力の表現を兼ねている。
なので、《黄金牙、タシグル》が示すイメージは「平凡なドラゴンなら一方的に打ち滅ぼす男」「(イラストから)おそらく闇系のすごい魔術師」といったものとなり、このエピソードで描かれた「タシグル」とはだいぶ離れている。
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