黄金狂エルドリッチとは、遊戯王OCGに登場するモンスターカードである。
概要
黄金狂エルドリッチ
融合・効果モンスター
星10/光属性/アンデット族/攻3800/守3500
「エルドリッチ」モンスター+レベル1以上のアンデット族モンスター
このカード名の(3)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードはモンスターゾーンに存在する限り、 カード名を「黄金卿エルドリッチ」として扱う。
(2):フィールドのこのカードは戦闘・効果では破壊されない。
(3):自分フィールドのアンデット族モンスター1体をリリースし、 相手フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動できる。 そのモンスターのコントロールを得る。 そのモンスターはターン終了時まで、攻撃できず、効果を発動できない。
2020年10月31日に発売された「BLAZING VORTEX」で登場したアンデット族の融合・効果モンスター。
イラストには狂気に満ちた姿となった「黄金卿エルドリッチ」が描かれている。強大な力を得た反面、かつての品格は消えて理性も失ってしまった様子。胸の魔石「エリドリクシル」は卿の欲望と同調するように周囲を飲み込もうとする勢いでブラックホールの如きエネルギーを放っている。
なお、カード名の「黄金狂」は「エル・レイ・コンキスタ」と読む。スペイン語で「El Rey Conquista」は「征服王」を意味する。
性能
無難に強化された「黄金卿エルドリッチ」といった性能。墓地強化エルドリッチを少し上回るステータス、永続的な破壊耐性、相手モンスターのコントロールを奪う効果を備えている。
テキストに書いてあること自体は決して弱くないのだが、多くのエルドリッチ構築に採用される「スキルドレイン」「強欲で金満な壺」などのカードと相性が悪い点がネックであり運用には工夫が求められる。
特に「スキルドレイン」との併用が難しく、せっかくの永続破壊耐性、コントロール奪取もほぼ無意味となってしまうところは惜しい。かと言って元の「黄金卿エルドリッチ」が強力だった反動か、昨今の融合・効果モンスターと比較すると効果は控えめであり「スキルドレイン」の非常に強力な妨害性能を捨ててまでこのカードの効果が使えるかどうかは微妙。
一応「スキルドレイン」使用中でもビートダウン役として割り切って使えばそこそこ戦える。融合召喚すれば1体以上の「黄金卿エルドリッチ」が墓地に送られるため、自然な流れで強化エルドリッチを特殊召喚できる。融合召喚自体も比較的容易な方で、同時期に登場した永続融合魔法「黄金郷の七摩天」は「エリドリクリル」「呪われしエルドラド」でサーチ可能。もしくは「アンデットワールド」から「超融合」に繋げるのも悪くないだろう。
なおエルドリッチメタとしてもなかなか優秀。EXデッキに余裕があればこのカードを混ぜておき、エルドリッチ使いと対戦した時に「超融合」をお見舞いしてあげよう。相手側2体を融合素材にすれば強固な盤面も崩せる上に、3800という攻撃力は墓地強化エルドリッチをわずかに上回るため殴り合いも制しやすい。普段エルドリッチに苦戦している決闘者はお試しあれ。
余談
- 需要がないためかカード単価が「黄金卿エルドリッチ」よりも安い。3枚買っても元のカードの値段に及ばないことが多い。
- 『遊戯王マスターデュエル』では「黄金卿エルドリッチ」と同じく召喚演出がある。禍々しいイラストの迫力もあって一見の価値あり。
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関連項目
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