黒〈ヘイ〉とはDARKER THAN BLACKシリーズの主人公である。
CVは木内秀信(幼少期は入野自由)。
以下ネタバレ注意
黒の概要
どこの国の人物かは不明だが、中国人ではない事は明言されている。
2期では主人公の座を蘇芳に譲った。
しかしスタッフロールの順番や劇中の活躍を見る限りではやはり黒が主人公だと言われても仕方がない。
DARKER THAN BLACK-黒の契約者-本編開始より五年前、南米の天国門(ヘブンズ・ゲート)を巡って世界各国の軍事勢力が激突した『天国戦争』の時代から、『黒の死神』の異名で恐れられる契約者である。
妹の白(パイ)と共に「組織」へ加入し、『天国戦争』終結の引き金となった『天国門(単に"南米"と呼ばれることもある)消失』事件により白が行方不明となった後も『組織』のエージェントとして活動している。
武器としては契約者としての能力だけでなく二股の特徴的なナイフとワイヤーを用いる他、高い身体能力を有し、契約者となり能力を手に入れる以前から契約者や各国の軍隊と渡り合っていた。『黒の死神』の異名はこの頃より存在している。
任務の際には殺さずに済む、もしくは殺さない方が後々役に立つと思われる契約者さえも容赦なく殺害するという冷酷な面を見せる。
かなりの大食漢であり、その様子を見た以前の仲間であるハヴォックからは「昔もよく食べていたな」と懐かしまれていた。また『組織』のエージェント猫(マオ)や黄(ホァン)、そして探偵の久良沢凱からは「このまま食い続けるのなら30を超えた辺りから一気に太る」と忠告されている。
また、女性と触れ合う機会が非常に多い。主要キャラクターである銀(イン)やアンバー、(監督曰く本作品の萌え担当キャラである)霧原未咲、流星の双子の主人公である蘇芳・パヴリチェンコは当然のこと、前後編である2話に1人は女性と何らかの関わりを持っている。
彼が契約者でありながら対価を支払う様子がなかったことから、放送中は上記二つの内どちらかが対価ではないのかとまことしやかに囁かれていた。
監督によるとヒロインに関してはボンドガールのようにしたかったとのこと。
彼の表向きの顔である、中国からの留学生という設定の李舜生(リ・シェンシュン)時には『黒の死神』を知る者からは想像も出来ないほど友好的であり、彼が黒であるとは霧原未咲以外の人間に疑われることはほぼ無かった。
友好的であるが積極的に他者と関わっているわけではない。
流星の双子では別の国の言葉で別の偽名を使った。
仮面をつけてワイヤーアクションをするが、仮面は割とすぐ割れたりそもそも仮面の意味があまりないこともある。ワイヤーは一瞬でガチガチに絡まるがボタン一つで戻せるトンデモ仕様である。
黒の能力
メシエコードはBK201。
能力は「電流を自在に操る」。
電流に関しては細かな制御が可能で、人を感電死させたり電気回路をショートさせるだけでなく、テレビを直したり電子ロックを解除したりすることも出来る。また止まった自分の心臓を電気ショックで復活させた事もある。
近距離であればその能力を遺憾なく発揮できるが、遠距離の相手には主にワイヤーと高い身体能力を駆使して接近するか、ワイヤーを接続したナイフを突き刺す事で電流を流す手段も取る。
その本質は、「物質変換」。
彼がそれを知ったのはトーキョーエクスプロージョンの時で、それまではただ電撃を発する能力として使用していた。普段ズボンの尻ポケットに収まっているコートは、彼が着ることでのみ防弾効果を発揮することから、本来の能力である物質変換が使用されていると推測される。
黒の対価
上述したとおり「食べる」か「女性と触れ合う」のどちらかだろうと囁かれていた対価だったが、ストーリー内で明かされたのは、黒の対価はどちらでもなく、「存在しない」という事であった。
そもそも「物質変換」の能力を有していたのは、黒ではなくその妹の白であった。
上述の天国門事件で行方不明になったと思われていた白だったが、実際には黒と一体化しており、その結果として能力だけが黒のものとなった。つまり、黒は「契約者」ではなく「契約者の能力を持った人間」という事になる。
白が契約者だったときの対価は「睡眠」だったが、契約者はあくまでも白であるため黒は対価を払う必要がない。簡単に言えば能力使い放題。
黒の契約者
『組織』の一員として銀(イン)、黄(ホァン)、猫(マオ)と共に活動する。
黒を含む全員が偽名に中国語を使用しているが、国籍は不明。ただし黄は日本人であることが本編で明かされている。
また、会議は公園で行っており、黒がいないときは猫が彼の住むアパートまで伝令に行き、銀がいないときには黒が彼女の下宿先である煙草屋まで出向いている。
普段は中国からの留学生 李舜生(リ・シェンシュン)として海月荘の201号室で一人暮らしをしているという設定。冷酷な顔を見せる黒とは打って変わって、感情豊かな物腰の柔らかい人物を演じている。
終盤では敵である未咲とデートバッティングセンターや焼肉を食べに行ったりしていた。そのまま爆発してしまえば良かったのに
後のトーキョーエクスプロージョンの際には契約者と人間の共存を望み銀と共に消息を絶った。
漆黒の花
トーキョーエクスプロージョンからまもなくの事。
『組織』の後ろ盾を無くした黒と銀は、東京にある廃倉庫の一角に拠点を設け、新たな敵を追っていた。
その敵とは、ゲート内に幽閉されており、トーキョーエクスプロージョンにより目覚めてしまった、天国戦争で『幻影(ファントム)』と恐れられた契約者、ハーヴェスト。
作中では仮面とナイフが残り少ないとぼやいていたが支給かどうかは語られていない。
ちなみに2人で1つのベットで寝ているなどイチャイチャする黒と銀を見られる。外伝だと更にイチャイチャしている。
また銃弾の炸薬を安定した物質に変えたり、ハーヴェストの持つ「電子の分断による物質分解」能力を防いだりと、本編ではトーキョーエクスプロージョンでしか使用されなかった能力の本質を遺憾なく発揮している。
外伝
トーキョーエクスプロージョンより1年後、「漆黒の花」の後の物語。
「組織」の追撃より銀を守るために動く黒。
しかし銀の、イザナミの覚醒を止めることができずに退却。
銀がいなくなってからはただの飲んだくれに成り下がってしまった黒だったが、マダム・オレイユに銀の生存を知らされ、覚醒する。
流星の双子
外伝の最後にマダム・オレイユ(CIA)に彼女は生きてると誘われ活動を開始する黒。
マダムの元で動く中、任務中に蘇芳を保護する事に。
さらに蘇芳が飼っていたモモンガのペーチャに乗り移っていた猫(マオ)と、MI6の生き残りであるジュライも連れて、黒の契約者とは一味違うチームを組んだ黒は、銀を奪還するために動きはじめる。
しかしものの数話で対契約者兵器を使われ、黒の能力が蘇芳の持つ流星核に吸収され使えなくなってしまう。そのときBK201の星は流れず、消失する事となった。
それ以後、基本的には蘇芳を訓練し黒はサポートとして活動する。能力を失ったとはいえ、黒の死神と呼ばれていた時代から持っていたずば抜けた身体能力の高さで、様々な場面を切り抜いていく。
中盤からは、ダサい渋くてカッコ良いと評判だったボサボサの髪や髭を綺麗に整え、心身共に黒の契約者時代の黒に戻る。
最終話にて蘇芳が死亡し能力が元に戻り、BK201の星も復活。
ラストは銀を抱え何処かへ……。
黒の関連項目
黒の契約者
DARKER THAN BLACK 黒の契約者-外伝-
流星の双子
黒の変質者
オーガスト7
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