黒い太陽(Black Sun)は秘教的シンボルの1つである。その他については黒い太陽(曖昧さ回避)参照。
概要
名はドイツ語のSchwarze Sonneに由来し、このシンボルはまた日輪を意味するSonnenrad※として知られている。このマークはナチスドイツ時代にSS長官ハインリヒ・ヒムラーによって買い取られた古城ヴェヴェルスブルク(Wewelsburg)の一室親衛隊大将の間(Obergruppenführersaal)の床に描かれている。黒い太陽のデザインは民族移動時代においてアレマンニ族が使用したブローチ(Zierscheibe)にその萌芽が見られ、同ブローチでは二重円とその間を繋ぐジグザグラインを象っており今日のそれと類似性が見受けられる。
黒い太陽を象徴するもう一つのシンボルとして"Signet of the Black Sun"があり(下図右)、こちらは中央に二つ並ぶ斜線の入った縦線†とその周りから放射状に伸びた16本の光条からなっている。このデザインは戦後のドイツに於いて制作されたもので、主にドイツ国内のオカルト研究団体などによって使用されている。
※Sonnenradは⊗ないし⊕の記号で表され、太陽十字を表す言葉として使われている他、鈎十字(Swastika)の別名でもある。
†SSのエンブレムに用いられていたSSボルト(SS Bolt; 二本の稲妻を象ったシンボル)をモチーフにしていると考えられる。
ビスマルク記念碑に描かれた黒い太陽
ハンブルクにある、ビスマルクを記念し建立された全長35mに上る記念碑の基礎建屋にはヴェヴェルスブルクと同様の黒い太陽と、その中心部に鈎十字を組込んだ形のシンボルが描かれている。
太陽の塔「第三の顔」
1970年の大阪日本万国博覧会の開催に合わせて芸術家の岡本太郎が設計したオブジェ型建築物「太陽の塔」の背面には第三の顔と呼ばれる、睨め据える表情をした黒塗りの太陽が描かれている。この第三の顔は黒い太陽をモチーフとしているとされる。
関連商品
関連項目
- 2
- 0pt