黒影トルーパーとは、特撮ドラマ『仮面ライダー鎧武』に登場する量産型ライダーである。
概要
身長:203cm
体重:102kg
パンチ力:6t
キック力:10.2t
ジャンプ力:ひと跳び26m
走力:100mを6秒
戦極ドライバーの量産化の成功に伴い開発された足軽をモチーフにしたアーマードライダー。ユグドラシル・コーポレーションの特殊部隊や関係者が量産型の戦極ドライバーとマツボックリロックシードを用いて変身する。ユグドラシルがアーマードライダーの戦いで得たデータがベルトにフィードバックされたことにより、一番最初に装着した人間以外が変身することが可能になっている。
姿形や基本スペック、長槍「影松」を武器として使用するといった点は仮面ライダー黒影 マツボックリアームズとほぼ同様だが、スーツデザインの細部が異なる。これに加えて、変身前同様にヘルヘイムの実や初級インベスを焼き尽くす火炎放射器や追跡用のロックビークルとしてチューリップホッパーも用いる。
いわゆる「戦闘員」に属しているアーマードライダーということか、単体での性能は非常に弱く基本的に集団戦を中心としている。
普通の人間が変身できる量産型ライダー
実はこのライダーは何気に初めて登場した「普通の人間が変身できる量産型ライダー」だったりする。これまで登場していた量産型ライダーはオルフェノクや魔法使いといったように変身者が「何かしらの素質」を持っていることが前提とされていたが、黒影トルーパーにはそのような点は必要ない。
作中で登場した黒影トルーパーにはユグドラシルの研究者が変身した個体も登場したのだが、変身者の元々の得意分野が異なるということもあってか、アーマードライダーにも関わらず初級インベスすら倒せない…どころか、変身前の仮面ライダー鎧武こと葛葉紘汰にすら生身であしらわれてしまう程の能力の低さが目立つ。
その一方で、貴虎の指揮下にある特殊部隊が変身した黒影トルーパーの場合は、戦いのスペシャリストが変身した物なのか、優れた統率力で敵を圧倒する活躍を見せている。
これらのことから、黒影トルーパーは「一般の人間が変身出来る量産型ライダー」とはいえ、オリジナルの黒影の変身者である初瀬亮二同様に戦闘能力自体も変身者のスペックに左右されていると言える。
また「普通の人間が変身できる」という点はプロジェクト・アーク(後述)にも用いられる計画があったようだ。
チューリップホッパー
黒影トルーパーに導入されたチューリップ型のロックシードから変形する新型のロックビークル。バイクを模している他の3機とは異なり錠前からバッタのような形の足が生えた奇妙奇天烈な外観をしている。
主な武装は機体前面の機銃と強力なキックを放てる足で、主に長い足を生かしてフォーメーションなどで蹂躙しながらの戦いを得意とする。また、特殊なビーム砲によって任意の場所にクラックを開け、機体前面の強風発生装置でアーマードライダーをヘルヘイムの森へ送り込む能力を持つ。
なお、ユグドラシル・コーポレーションには警備用として無人機が多数配備されていた。
プロジェクト・アーク
ユグドラシル・コーポレーションは当初より「プロジェクト・アーク」という名称の計画を行っていたのだが、物語後半でプロフェッサー戦極から語られたプロジェクトの内容はというと「量産型の戦極ドライバーを大量生産する事によって、全ての動植物がヘルヘイムの森に淘汰されても人類として文明を存続させる」というもの。
プロジェクト内で大量生産することになるライダーはこの黒影トルーパーなのだが、地球上のレアメタルの総数の関係で戦極ドライバーの生産台数が地球がヘルヘイムの森に覆いつくされるまでの10年間で10億台が限界で、残る60億人の人間はインベスに可能性があることから意図的な抹殺対象になるという、非人道的な計画でもあった。
しかし、ヘルヘイムの力を克服した駆紋戒斗がオーバーロードインベス『ロード・バロン』に進化したことにより戦極凌馬自身を抹殺。そして「始まりの男」へと覚醒した葛葉紘汰によってインベスとヘルヘイムの森を別の惑星に移住させたため、プロジェクト自体が事実上の解体に終わった。
関連商品
チューリップホッパーは原作では主に黒影トルーパーに用いられていたが、玩具「アームズチェンジシリーズ」では便宜上オリジナルの黒影とセットで販売されていた。
関連動画
関連項目
- 仮面ライダー鎧武
- 初瀬亮二 / 仮面ライダー黒影
- 戦極凌馬 / 仮面ライダーデューク
- ペコ / 仮面ライダー黒影・真
- 戦闘員
- ライドプレイヤー(後の作品で登場した「一般人が変身できる量産型ライダー」)
- 平成ライダーの登場人物一覧
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