黒魔族復活の棺単語

クロマゾクフッカツノヒツギ
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黒魔族復活の棺とは、漫画遊☆戯☆王』に登場するカードである。

概要

グールズの一人、奇術パンドラが使用するカード

カード
相手プレイヤーモンスター
召喚した間に発動!!
そのモンスターと自軍のモンスター
1体を引き換えに 墓地にある
黒魔族を1体復活させる

遊戯パンドラデュエルで登場。
遊戯が「磁石戦士β」を召喚した間に発動させ、自分のモンスター(名称不明。アニメでは「キラー・トマト」に差し替え)と「磁石戦士β」を引き換えに、墓地の「ブラック・マジシャン」を復活させた。


原作ではそれきりだったが、アニメではアンティで手に入れたのか、遊戯が使用するようになる。
VS乃亜では乃亜の「因幡白兎」と自分の「ビッグ・シールド・ガードナー」、VSグリモではグリモの「戦士ダイ・グレファー」と自分の「ワタポン」をそれぞれ生け贄にして「ブラック・マジシャン」を復活させている。

また、アニメGXの最終戦、十代VS遊戯でも遊戯が使用。
十代が「コンタクトアウト」で「E・HERO マグマネオス」の素材を特殊召喚したのをトリガーに発動、十代の「N・グラン・モール」と自分の「ブラック・マジシャン・ガール」を生け贄にげた。「ブラック・マジシャン」を復活させるのかと思いきや、さらに「精霊」でコントロールを得た十代の「コードチェンジ」をこのカードに適用させ、復活の「魔法使い族」を族)に変更することで、「オシリスの天空竜」を復活させた。

上記とは別に、アニメGXでは、遊戯デッキを使った神楽坂が十代とのデュエルで発動している。
十代の「ダーク・カタパルター」と自分の「幻獣ガゼル」を生け贄にげて「ブラック・マジシャン」を復活させた。


アニメ遊戯が使用し、アニメGXラストデュエルの最後を演出したカードだけに、遊戯カードとして印深い一枚だが、上記のとおり元々はパンドラカードであり、遊戯原作で使用したことがない。これはVジャンプでも間違われたことがある(『Vジャンプ 2014年7月号』にて「パンドラとの闘の最中に遊戯が発動した」との記述がある[1])。

ちなみに、このカードと同じようにパンドラが使用した「ブラック・マジシャンサポートには、「千本ナイフ」と「黒魔術のカーテン」があり、後にアニメ遊戯が使用したという点も共通する。パンドラはひそかに「ブラック・マジシャン」強化の功労者でもある。

アニメテキスト原作とほぼ同様。ただし、第3期フォーマットへの修正時に、「引き換えに」が「生贄にげ」(原文ママ)とめられているほか、「発動!!」の感嘆符(!)が1つに減少、「墓地にある」が「墓地に眠る」と、細かい修正がなされている。
このテキストアニメGXでも使用されているが、「コードチェンジ」の効果の関係か、GX最終話の処理では「魔法使い族」を復活させるものとして扱われていた。

ゲーム「タッグフォース」シリーズにおいて

タッグフォースシリーズでは、GX最終話に登場した縁からか、OCG化以前から、TF3以降にオリジナルカードとして収録されていた。

通常
相手がモンスターの召喚に成功した時に発動する事ができる。
そのモンスター1体と自分フィールド上に存在するモンスター1体を墓地へ送り、
自分の墓地に存在する魔法使いモンスター1体を特殊召喚する。

特殊召喚時には発動できないが、それ以外はおおむね原作準拠になっている。細かいところでは、生け贄ではなく墓地送りになっているため、トークンの場合は墓地へ送った後の特殊召喚処理が行われない(トークン墓地へ送れないためフィールドを離れると消滅し、墓地へ送る処理を遂できなかったので続く特殊召喚処理は行わない)。

召喚を全くしないデッキというのは少ないので発動条件は満たしやすく、魔法使い族全般を蘇生できる便利なカード。発動条件の都合上、発動前に除去される恐れがあることや、特殊召喚に対応しないため、強モンスターの除去には使いにくいことや、自分モンスターも1体必要なのでフィールドががらきの劣勢時には使用できないのが難点。

OCG登場以降に発売された「タッグフォーススペシャル」では、OCG仕様められている。
また、闇遊戯に専用ボイスが存在する。

OCG版

決闘王の記憶決闘都市編-」(2014年7月5日発売)でOCGに登場。

通常
(1):相手がモンスターの召喚・特殊召喚に成功した時、
そのモンスター1体と自分フィールド魔法使いモンスター1体を対として発動できる。
そのモンスター2体を墓地へ送る。
その後、自分のデッキ墓地から魔法使い族・闇属性モンスター1体を選んで特殊召喚できる。

※「決闘者の栄記憶の断片- side:闇遊戯」収録のカード(15AX-JPY04)による

アニメと同じく特殊召喚にも対応している。墓地送りになっているのはゲーム版と同様であるが、墓地へ送る自分のモンスター魔法使い族、特殊召喚できる条件に闇属性が追加された(「黒魔族」の再現とも見えるが、属性の「オシリスの天空竜」が復活できるのを見るにアニメにこの条件はなかったと思われる)。また、デッキからの特殊召喚にも対応するようになった。細かい点では、特殊召喚が任意になっている。

墓地送りによる除去のため破壊耐性をすりぬけることができ、同時にモンスターの展開もこなせる。「ブラック・マジシャン」、「魔導エンディミオン」などの出しにくい最上モンスターの展開に使える。デッキ墓地の両方に対応するので、該当するモンスターを入れたデッキならば出すモンスターに困ることは少ないだろう。

また、墓地へ送るのは効果のため、シャドールの効果を発動させることが可。属するモンスターの多くがこのカードに対応するため相性がよく、上級モンスターの「シャドールビースト」を展開させ、ドロー効果を活用できる。

欠点は相手の召喚・特殊召喚成功時にしか使えないこと。フリーチェーンではないので発動前に除去される可性がある。魔法使い族のほうを除去された場合も発動できなくなってしまう。

また、トークンペンデュラムモンスターを対に発動した場合や「マクロコスモス」などの効果適用中に発動した場合、モンスター2体が墓地へ行かないため、特殊召喚の処理も行えなくなってしまう(除外やエクストラデッキなどの行くべき場所には行くので、除去だけは可)。

このカードへの対策としては、前述のペンデュラムモンスターなどのほかに、効果自体を受けなくする「禁じられた」がある。また、対に取る効果なのでサクリファイスエスケープ(対モンスターコストにする)で逃げてもよい。効果処理時点で2体のうちどちらかがフィールドを離れていると墓地送りは行われないため、チェーンして発動者側の魔法使い族を除去する手もある。

欠点があるとはいえ有用なカードであることは間違いなく、前述のシャドールのほか、魔法使い中心のデッキならば大抵のデッキで採用可な一枚。

細かなルールについて

一応、特殊召喚は任意。デッキ墓地に対応するモンスターがいない、特殊召喚自体が封じられているなどの状況で発動することも可であり、この場合は墓地送りの処理のみを行う(特殊召喚できる状況でしない選択も可)。
これが必要になるのはあまりよい状況ではないが、緊急回避としてそのようなことも可であるというのは頭に置いておいてもよいかもしれない。

このカード墓地へ送ったモンスターが闇属性魔法使い族だった場合、それをすぐに特殊召喚することも可。特殊召喚時に効果を発動するモンスターの再利用や、永続系の効果の解除などに使える。

何らかの理由で2体のうち1体でも墓地へ送れなかった場合、最後の特殊召喚の処理は行えない。

墓地へ送る2体の内1体がフィールドを離れた場合、残ったほうは墓地へ送られない。「禁じられた」などでの効果を受けない状態でフィールドに残っている場合は、効果を受けるほうのみ墓地へ送る(特殊召喚はできない)。

収録パックについて

決闘王の記憶決闘都市編-」で初登場だが、遊戯バトルティでこのカードを使用したことはない。
ちなみにこのセットパンドラ仕様の「ブラック・マジシャン」、「エクトプラズマー」や「断頭台の惨劇」(ともにパンドラカード)など、妙にパンドラに浸食されている。

決闘者の栄記憶の断片- side:闇遊戯」で再録され、第9期仕様テキストエラッタされた(効果自体は変わっていない)。もっとも、初出からして第9期に当たるのだが、第8期に登場した「決闘王の記憶決闘者の王編-」と統一するためか、第8期仕様制作されていた。

その他

自分・相手モンスター1体ずつと引き換えにモンスターを展開する点は、「超融合」、「ディメンション・マジック」などと類似する。

特に「ディメンション・マジック」は魔法使いサポートという点で一致する。利点・欠点はいろいろあるが、一長一短なので、積極的に手札にため込んで展開するか、デッキ墓地から特殊召喚を狙うかといったデッキタイプとも相談したい。

デッキからの特殊召喚にも対応したため、デッキからの復活というわけのわからないことになった。

登場時期がシャドール盛と重なっていた上に、初出のセット自体が限定生産だったため、入手困難になってしまった。現在は再販や再録によって多少落ち着いている。

関連動画

関連商品

関連項目

脚注

  1. *Vジャンプ 2014年7月号』付録冊子「遊☆戯☆王ARC-V OCG サモン・ファイマスターブック」6ページ

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黒魔族復活の棺

1 mikaze
2015/03/23(月) 03:17:26 ID: yvsf4xxC4m
このカード大百科入りか・・・いい性してるよな。
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2 ななしのよっしん
2015/03/29(日) 13:32:46 ID: V99BPmryO9
墓守相手だと突然大神官が飛んで来たりするから厄介なんだよな。
墓守2体と祭殿があれば召喚権を確実に潰してくるし。
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3 ななしのよっしん
2015/06/07(日) 03:28:12 ID: NQ5ZfOyUEG
シャドール復活とか言ってはいけない

TF3で初収録されたころからお世話になっていました
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4 ななしのよっしん
2015/10/27(火) 11:47:09 ID: E/e/l+LMZi
遊戯の使ったモンスターって実は魔法使い族少なめだかファンデッキでは多少使いづらいんだよな
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