6Gとは……
ここでは(4)の通信方式について記述する。 |
6 G
6G(シックスジー)とは、5Gの次にくるであろう世代として研究・開発中の新たな通信方式の世代である。
概要
世代 | 通信方式 | 基準 規格 呼称 |
---|---|---|
4G | ||
5G |
|
IMT-2020 |
6G |
|
6Gとは、第6世代(6th Generation)にあたるとされる通信方式の基準のこと。
2020年になって次世代の通信方式として「5G」が策定されたため、各国はすでにその次となる世代の開発・研究をスタート……というかすでに加速している。
取り組み
海外において
アメリカは中国に5G関連で遅れをとり中国企業が5Gで優勢であることから、国家ぐるみで対抗する姿勢を示している。2019年2月~5月にかけてドナルド・トランプ大統領もTwitterやイベントで6Gについて発言しており、米連邦通信委員会(FCC)もそれに呼応するように、3月中旬に、将来的に6Gに利用される可能性がある周波数帯「テラヘルツ波」を、研究向けに開放することを決定し、利用規則を発表した。 [1]
2019年11月、中国の科学技術省が6G開発に向けた調査研究を公式に開始したことを発表した。合わせて、政府機関で構成された「6G技術研究開発推進活動チーム」と大学、科学研究院(研究所)、企業の専門家から構成される「全体専門家チーム」の設立も発表した。すでに海外では複数の団体や企業などが6Gの研究に着手はしているが、国策として行ったのは中国が初である。 [2] [3]
日本において
日本でも、5Gにおける出遅れから技術水準や特許取得状況で他国にリードを許してしまった結果を踏まえ、2019年11月には、2000億円以上を投入して6G関連技術の開発を行っている。新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)に基金を設立することを検討している。1000億円を投じ、5G半導体の国産化を目指すことも決定している。 [4] [5]
NTTは2019年10月にインテルやソニーと6G関連で連携することを発表した。光で動作する新しい原理の半導体開発などで協力するほか、1回の充電で1年持つスマートフォンなどの実現を目指すとのことで、5Gで中国の後塵を拝したことから、アメリカ企業などとのタッグによる巻き返しを図るという。 [6]
関連用語
- 【国際電気通信連合】 (ITU)
- 国際電気通信連合憲章に基づいて無線通信と電気通信の標準化や規制の確立を行う国際連合機関。6Gの要求要素はまだ作ってない。たぶん。
- 【3GPP】
- 世界各国・各地域の標準化団体が設立し参加している作業プロジェクト。モバイル通信システム(3G以降)の仕様の検討・作成を行っている。
関連動画
解説動画
関連商品
関連リンク
- 5Gの次に来るもの「6G」とは何か | MUFG Innovation Hub
- 6Gは23年までが勝負、アクセル踏むドコモ (日経クロステック 2020.07.29)
- 「6G」へと突き進むスマホ業界、ドコモが考える5Gの進化と6Gの世界 (@DIME 2020.08.15)
- 5Gの先の未来へ。Beyond 5G/6Gに向けたテラヘルツ波への挑戦 (ソフトバンクニュース 2020.08.15)
- 5Gがスタートしたばかりなのに「6G」の議論が始まっているのはなぜか (Yahooニュース 8/20(木) 12:11)
関連項目
脚注
- *米の視線、すでに6G 5Gで劣勢、対中巻き返しへ (産経ニュース 2019.5.3 08:00)
- *中国、次々世代通信技術「6G」の調査研究を開始=科学技術日報 (ロイター 2019年11月7日4:42)
- *中国、6G技術の研究開発を正式に始動 (Science Portal China 2019年11月07日)
- *政府主導で「6G」開発加速、最先端の半導体や通信システム開発にわずか2200億円を投じてファーウェイなど追撃へ (BUZZAP! 2019年11月22日02:00)
- *しかし、日本でドコモが5Gに投じた研究開発費は5年間で総額1兆円なのに対し、中国企業のファーウェイ(HUAWEI)が投じた研究開発費は1年間に1兆7000億円で、さらに中国政府は自国企業の支援に20兆円を投じていることから、依然として大きく差が開いている状況である。
- *NTT、次々世代「6G」でインテルやソニーと連携 (日本経済新聞 2019/10/31 9:00)
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