BC自由学園(BC Freedom High School)とは、岡山県に所在する高等学校である。
概要
岡山県に位置していたBC高校と自由学園の両校を統合して誕生した高校で、陸上では岡山県津山市を拠点とする。学園艦の形状は航空母艦ベアルンに似たもの。
校章は六角形を成しており、半ばを縦に走るジグザグの白帯を境界に青い左半分と赤い右半分に分かれる。青い左側には白い「B」の文字が、赤い右側には白い「C」の文字とロレーヌ十字がそれぞれ描かれている。[1]
歴史
前述の通り、BC自由学園は自由学園とBC高校の両校の統合によって形成された学校であるが、そもそも両校はルーツを同じくしており、ともにマジノ女学院(山梨県)がワイン生産のためのブドウ栽培を目的として岡山県内に分校したものであった。
こうして作られた岡山市の自由学園はブドウ栽培の成功から農業科、工業科、家政科などを中心として発展した中高一貫のお嬢様学校となり、いっぽうで津山市のBC高校はブドウ栽培がふるわず普通科や商業科に注力する庶民派の学校となっていった。やがて学園艦が老朽化すると、学園艦の新造にあわせてまったく異なる得意分野を持つ両校の統合が目論まれ、現在のBC自由学園が誕生することとなるのである。
しかしこの統合は、もはや得意分野以上に校風にも違いを生じさせていた旧両校生徒が、派閥を成して対立する結果を招くこととなった。新学園艦は左舷側の旧自由学園派と右舷側の旧BC学園派に二分される形となって露骨に対立を深め、こうした学内の派閥争いの構造は、時間の経過とともに形を変えつつも現在まで根強く残っているようである。
校風
中高一貫のお嬢様学校として知名度が高いBC自由学園だが、外部の中学を経て高校から入学する生徒も少なくないため、内部進学したお嬢様たち、いわゆる“エスカレーター組”と、高校受験によって入学した庶民的な“外部生組(受験入学組)”の間には深刻な対立構造が生じているといわれる。かつて学園艦両舷に分かれた派閥構造は、現在では左舷側の“エスカレーター組”と右舷側の“外部生組”という形になっている。
ともにルーツをフランス流のマジノ女学院に置くこともあって、校風そのものはマジノに近い、マナーと礼儀正しさを尊重するスタイル。しかし、立場的・経済的な優位から学園艦運営を主導する“エスカレーター組”の高級志向を前に、“外部生組”の反発が日々強まっているのも確かである。
施設
戦車道について
高校戦車道におけるBC自由学園チームは、以前こそ全国大会では例年ベスト4入りする、大陸軍(グランダルメ)の後裔ともいうべき機動戦の強豪として知られていたものの、他校戦車道チームの著しい成長のあおりを受け、昨今では序盤で敗退するばかりでふるわない状況が続いている。第63回戦車道全国高校生大会では一回戦で聖グロリアーナ女学院の前に敗北を喫した。
使用戦車もフランス系統が基本であるが、二次大戦中のフランス戦車開発が本国の占領のため著しい停滞を余儀なくされた都合上、対戦車戦闘はほとんど不可能といっていい旧式ルノーFT、優秀な騎兵戦車ながらあくまで1930年代水準に留まるソミュアS35といった、強豪校の重戦車との真っ向勝負には不利を甘受せざるをえない戦車が多い。例外は開発時期が規程スレスレのARL44で、機動性に難があるものの強大な火力と装甲を持つ。
こうした戦車の調達にはエスカレーター組家庭からの援助が強く影響してきたため、選手のなかでも“エスカレーター組”と“外部生組”の対立が生じており、試合にまで影響してしまうことが少なくない。それでも個人レベルの技倆は高く、大学選抜チームで副官を務める一人であるアズミもBC自由学園戦車道チームの出身者のひとりである。
現在の戦車道チーム
第41回無限軌道杯開催時の現在において、戦車道チーム隊長は”エスカレーター組”のマリーが務め、“外部生組”出身の安藤と“エスカレーター組”出身の押田がそれぞれ副隊長的な立場でサポートする。
“エスカレーター組”ながら派閥争いに興味を持たず超然としたマリー隊長のもと、両派閥からともに副隊長を出すことでバランスをとった人事ではあるが、それだけにチーム内を二分する両派閥の代表者として行動しがちな両副隊長を隊長がいかに制御するかが課題となっている。
戦力面では、安藤選手がS-35部隊を指揮して機動面を担ういっぽう、押田選手がARL44を率いて火力と装甲を補う良バランス。マリー隊長はケーキ片手に小回りのきくルノーFTを駆り、後方にあって両者を適確に指揮する。
第41回無限軌道杯第一回戦では、強豪校の裏を突く勝利に定評のある大洗女子学園との対戦を前に、大洗の情報収集を予期して事前に学内の派閥対立を強調する大規模な情報戦を採用。試合時にも徹底してチーム内の不和を見せつけながらも影で両派閥を連携させ、BC自由学園チーム内でも派閥対立が表面化していると信じた大洗チームを巧妙に誘引・包囲することに成功する。しかし大洗チームが状況を逆用した欺瞞作戦によって両派閥間の元来の対立感情を煽ったため、隊内に大きな混乱と同士討ちが生じ戦力が低下。マリー隊長の直接指揮による統制の再編後もついに戦況を立て直しきれず、一回戦敗退となった。
関連動画
関連静画
関連項目
脚注
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