USBメモリとは、フラッシュメモリを内蔵しUSBコネクタに接続して使用する持ち歩き可能な補助記憶装置である。
概要
親指程度の大きさの棒状の形をしており、端にUSBコネクタが付いていてコンピュータに直接挿す形態になっている物が多いが、奇をてらった形のものやUSBコネクタ以外ほとんどないような小型なものなども存在する。容量は様々であるが、2023年現在では32GB~512GB程度の物が主流であり、大容量のものだと2TBのものも市販されている。ただし、最近は外見は似ているが読み書き速度の速い「USBメモリ型外付けSSD」なるややこしい代物が登場しているので注意。
なお、SDメモリーカード等とともに価格容量比は年を経るごとに改善している。2023年現在では2200円/256GBなどの製品も存在しており、この製品ジャンルが市販され始めた2000年頃の製品(8000円/8MBなど)と比較すると、価格容量比は実に約12万倍に改善している。32GB製品は600円のものも・・・有名ブランドとノーブランド製の違いは転送速度(2倍程度の差はあるらしいが、GB単位の読み書きでなければあまり問題ないレベル)の違いや、何らかのソフトが入っているか否かという程度である。
通常のUSBメモリはマスストレージクラスという規格に従っている。そのため共通のデバイスドライバで制御可能、つまりコンピュータのUSB端子に挿すだけですぐに使う事が出来る。このような高い利便性や、フラッシュメモリの低価格大容量化が理由となりフロッピーやMOなどに代わり広く普及した。
最近ではWindowsOSのインストールもDVDに変わってこちらで行う方が主流になってきた(USB2.0でもDVDとは段違いにインストール速度が違う、容量は16GB~32GBくらいで十分)
利便性の一方で、新たな問題も発生している。数GB~数TBもの容量があるため、故障や紛失した際にバックアップがないととんでもないことになる。また、容量に比して大きさが極めて小さいため紛失しやすく、重要な情報の漏洩にもつながる。近年ではWindowsの自動実行機能を悪用してUSBメモリを感染路とするウィルスが多くなったため現在のWindowsでは光学メディア以外では自動実行を行わないようになっている。
ほとんどの環境ですぐに使えるように、フォーマットはFAT16やFAT32で行うことが一般的である。ただし、通常は購入時にすでにフォーマットされているため、通常の使用で意識することはほとんどない。
なおネットショップで購入する際は容量の割に価格が安すぎる製品に注意(2TB/1000円等の製品)こういった製品は容量詐欺をやっている可能性がある。こういった製品にデータを一定以上保存するとデータが壊れるので注意。
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関連項目
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