VRC6とは、ファミコン(FC)のROMカセットに内蔵される外部拡張音源搭載のメモリーコントローラーである。
概要
コナミが開発したファミコン(FC)用のROMバンクコントロールチップであり、拡張音源の機能も持つ。
拡張音源チップと思われがちだが、主な機能は64Kバイト(512Kビット)を超えるROM領域へのアクセスと、PPUと呼ばれるファミコンのグラフィックチップの補助である。(VRCとしての詳細は、「Virtual Rom Controller」を参照)。
しかし、初めて採用された「悪魔城伝説」において、拡張された3音の音源を活かしたポリフォニックなBGMが話題を呼び、VRC6=拡張音源チップと誤解されることとなった。
近年ではChiptuneとして、ファミコン内蔵音源とVRC6拡張音源を使った楽曲がニコニコ動画にも投稿されている。
仕様
- 矩形波:2音
- のこぎり波:1音
VRC6が搭載されたゲーム
- 悪魔城伝説(1989年12月22日) 3MbitROM+64kbitRAM 定価6500円(税別)
- 魍魎戦記MADARA(1990年3月30日) 4MbitROM+64kbitRAM バッテリーバックアップ 定価8500円(税別)
- エスパードリーム2 新たなる戦い(1992年6月26日) 3MbitROM+64kbitRAM バッテリーバックアップ 定価6800円(税別)
VRC6が搭載されたのは上記3作品のみであるが、どの作品もVRC6の音源拡張によりFCとは思えないほどの良質なサウンドが実現されている。特に悪魔城伝説に対しての評価が高いと思われる。悪魔城伝説にはSCC-Iなるチップもあるが、あのSCCなのかは不明。少なくとも音源としては使われてはいない模様。
関連動画
関連商品
関連コミュニティ
関連項目
- Virtual Rom Controller
- SCC(コナミ:波形メモリ音源。MSX用ゲームソフト(グラディウス2、沙羅曼蛇etc.)などに搭載)
- N106(ナムコ:波形メモリ音源。女神転生II、えりかとさとるの夢冒険などに搭載)
- FC音源
- NSF
- 5
- 0pt