アイアンハイドとは、トランスフォーマーに登場する戦士の一人である。
スタースクリームと同じく数多くのトランスフォーマーシリーズに再起用されやすいが、こちらはデストロン側としても起用されたことがある。
この記事の概要をくず鉄の山に変えてやろうぜ!
主にサイバトロン・オートボットの初期メンバーとして登場するが、一部例外もある。
彼の場合はおまけに姿も安定せず、日本に限ればアニメイテッドでもバルクヘッドの名前がアイアンハイドになったことでそれが極まった感がある。
性格もまちまちであるが、古参のトランスフォーマーファンからは血の気の多いサイバトロン戦士として知られる。
初代(G1)
第1話から登場している、役割は警備員。チェリーバネットに変形する。
…警備員なのだがコンボイのボディガード的な立ち位置ということもあって何かと出番が多い。しかし警備はほとんどしていないうえにやってもザル警備。
後発のアイアンハイドはみんなデザインが複雑化しがちだが、G1に限って言えば至ってシンプルである。
日本版だと副官という設定であるマイスターを差し置いてコンボイ不在時に仲間を指揮する場面があったりもする。
何故かというとそれは彼が設定上「古参兵」という立ち位置だからである。
原語版ではそちらに準じているが、日本版ではどう見てもデストロンで言うところのスタースクリームと同じく、血気盛んな若人として描かれているからである。
「赤いサイバトロン戦士は大体口が悪い」という法則を打ち立てた一人であり、「血祭り」で有名なクリフ以上に乱暴な台詞を吐きまくっている。
- もう我慢できん!(もう我慢でけん!)
- 引きずり降ろして細切れにしてやる!
- 今日こそデストロンを屑鉄の山に変えちまおうぜ!
- 我が物顔のデストロンのやつらを見るたびに回路がショートしそうですよ!一体いつになったらあのクソッタレどもに総攻撃をかけるんです!
だがクリフや他のサイバトロン戦士も同じように、デストロンは彼等にとっては圧政を敷こうとして祖国セイバートロン星を荒廃させた憎き相手であるからこそ、その憤りに満ちた台詞がぽんぽん出てくるのである。
アイアンハイドは特に根が実直なので、使命感やデストロンへの怒りは人一倍強いのかもしれない。
ただの荒くれ者に見られがちだが、友情や責任感も人一倍強いことが劇中でも度々描かれている。
コンボイのいい考えにも「なんか嫌な予感がしてならないけど…」と冷静に見定めたりすることも。
トランスフォーマー・ムービーでメガトロンに殺害された。その後は墓地に埋葬されたが、クインテッサ星人の卑劣な作戦によって墓地ごと遺体は失われた。
マイクロン三部作
マイクロン伝説からスーパーリンク序盤まで、デストロン側として登場。対空戦車に変形する。
G1とは違って口も悪くないうえに性格は若干気弱。メガトロンに対しては非常に忠実で、苦労して手に入れたマイクロンを理不尽な理由で奪われてしまうこともあった。
マイクロン伝説後半にはパワーアップしてG1を思わせる赤を基調としたカラーに変更された。
ちなみに海外名は「Demolisher」。
スーパーリンクでは戦車らしい色に戻り、サイバトロンと和平を結んだことで彼等と過ごしていたが、ガルバトロン復活とともにデストロンが再興されたことで古巣に戻った。
最後はガルバトロンのために身を呈し、死亡した。その後はアイアントレッドとして復活したが、記憶はすべて失われているためにまるでほぼ別人同然になっている。
実写映画版
オプティマスプライムと一緒に地球に降下してきたオートボットの仲間。GMC・トップキック4500に変形する。
人呼んで歯の妖精さん。
カラーは実車に合わせて黒く、体格は筋骨隆々的など、マイクロン伝説と同じくG1を彷彿とさせない外見である。
しかし性格は重苦しい感じがあるのを除けば初代同様に荒々しく、「始末していいか?」が口癖。初対面のサムにもキツイ冗談をかましたりする。
戦闘面では非常に頼りになる存在で、重たい外観に見合わずアクロバティックな戦闘もこなせる。
第二作目では若干影が薄くなったが、オプティマスが死亡した時は一時的に司令官代理を務めた。
その時は人間の対応に不満を抱く仲間達の消極的な意見に対し、ちゃんとオプティマスの意思を尊重している。つまり、実はそれなりに冷静な人だということが判明したのである。
しかし三作目ではセンチネルプライムの護衛中、センチネルの裏切りの犠牲第一号になった。
腐敗銃を受けたため、死体すら溶けて残らなかった辺り、初代の末路と同じといえよう。
アニメイテッド
バルクヘッドの日本名として登場。SWAT戦闘トラックに変形する。
元はアイアンハイドではないためか、これまでのアイアンハイドとは違って惚けた性格として描かれている。
技術者という一面も描かれたり、いろいろいままでのアイアンハイド像とは異なる。
ちなみに原語版でのアイアンハイドは日本語版ではアーマーハイドとして登場。すごいややこしい。
ジェネレーションシリーズ
オプティマスの古き友という、かつてと同じ古参兵という位置づけが与えられている。
やっぱり口は悪いが、オプティマスとの絆は深い。
デザインはかなり初代に近い。
関連動画
関連項目め、もう我慢でけん!引きずり降ろして細切れにしてやる!
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