ジェットロンとは「戦え! 超ロボット生命体トランスフォーマー」シリーズに登場する、作画ミスの元凶である。部隊名。所属はデストロン。ちなみに日本が独自につけた部隊名であり、アニメ劇中では一度しか呼ばれていない。海外では「Desepticon Jets」または「Seekers」と呼ばれている。
概要
初代~ザ☆ヘッドマスターズ期に登場。前述のとおりデストロンの航空攻撃部隊であり、初代の作品では名無しの同型も多数存在している。その当時のデストロンの主力と言っても過言では無い。
「スタースクリームが2人もいる」
「せっかく翼の形を変えて差別化を図った新ジェットロンの色を間違える」
「スカイワープがワープするシーンであるにもかかわらずサンダークラッカーと名乗る(しかも島香声)
初代ジェットロン(F-15に変形)
- 航空参謀スタースクリーム(CV:鈴置洋孝/クリス・ラッタ)
(一応)ジェットロンのリーダー、詳しくはスタースクリームの欄を参照。 - 航空兵スカイワープ(CV:江原正士/フランク・ウェルカー)
黒と紫のカラーリング。名前の通りワープを使った攻撃が得意だが、あまり披露する機会は多くなかった。劇中最初に地球で目覚めたトランスフォーマーである。メガトロンに忠誠を誓っており、最初に目覚めた際は真っ先にメガトロンを復活させた。
基本的に口が悪く、余計なことを言っては仲間と喧嘩している。特にフレンジーとは仲が悪いが、宴会の時は仲よさそうにしていたことも。
ジェットロンの初弾墜落係。あるいは見張りの見張り。
「ザ・ムービー」にてスタースクリームによって宇宙へ放逐されるが、ユニクロンによってサイクロナスへと改造される(異説あり) - 航空兵サンダークラッカー(CV:島香裕/ジョン・スティーブンソン、ウォーリー・バー(『ひきおこされた戦争』のみ))
青と白のカラーリング。OPではなぜかセンターで駆け込んでくる。デストロンの中では比較的温厚な性格で、仲間内の喧嘩を止めようとするシーンがよく見られる。が、スタースクリームが自分に責任転嫁してきたときは流石にブチ切れていた。
デストロンの主義ややり方に懐疑的。特にリーダーのスタースクリームのことはほとんど信用しておらず、彼の行動の是非を視聴者に問うかのようにカメラ目線を向けてきたことも。ファイヤーアタックが得意技。
ヒューズに絡めて物事を例えるのが好き。(例「メガトロン様も驚きのあまりヒューズがぶっ飛びそうだったってよ!」)
ムービーにてスカイワープと同じく、宇宙に放逐されるがユニクロンによって改造されスカージとなる。
(しかしスタスクの戴冠式に登場してるので、別人との説もある。が、どっちにしても2010で(デストロン内では)戦死扱いにされて墓も登場している)
偏見かもしれないが影が薄いので動く背景と化してることも多い。
やや商品化に恵まれない。
- 航空宇宙兵サンストーム
第1話に一瞬だけ登場している変な色のジェットロンの一人で(元は色指定ミスか?)、黄色と白が混ざった色。
日本のe-hobbyでの限定販売の際に名前と設定が作られ、海外展開で知名度が上がった。
規格外のリアクターを装備しており、高出力を誇る。
「SOS!サイバトロン」に登場したアシッドストームと名前が似ており、一緒にいた全身が黄色のジェットロンと混同されるが、別人だそうである。ただし、別の漫画で共演したことはある。 - 航空兵アシッドストーム
緑のカラーリング。レーザーウェーブの部下のジェットロンの一人で、名前の通り、酸(アシッド)の雨を降らすことができる。高い能力を持ってるが、本人はあまり前線へは出たがらない。
Acid Stormは海外展開のユニバース2.0(日本の「変形!ヘンケイ!」にあたる)でつけられた名前だった。マスターピースは「航空兵アシッドストーム」の名で国内でも販売された。どちらも迷彩カラーになっているのが特徴。
新ジェットロン(物語中盤より登場、全員とんがり頭。モチーフ戦闘機はなし)
- 航空兵ラムジェット(CV:石井敏朗/ジャック・エンジェル)
白と赤のカラーリング。ダージ・アストロトレインとともに宇宙刑務所から脱走した経歴がある。体当たり攻撃を得意とするが劇中の活躍ではいい所が全くなく、完全にやられ役の咬ませ犬である。「スンマセン……」G2時にスタースクリームと共に復活するがなぜかスカイワープ寄りのカラーリングでとんがりでもなかった。 - 航空兵スラスト(CV:島香裕/エド・ギルバート)
赤のカラーリング。大口をたたくわりに「いやだあぁぁ死ぬのはぁん!」など弱音を吐く。こういったセリフからして本質的には明らかに臆病。
そのため雑用任務が多く、他の二人と比べると活躍のシーンはない。それどころかせっかく放逐したサイバトロンが地球に舞い戻るキッカケを作ってしまうなど余計なことをする始末である。
垂直離陸用のファンを持つVTOLな奴。 - 航空兵ダージ(CV:難波圭一、江原正士/バド・デイヴィス)
青と黄色のカラーリング。残忍で血の気が多いが雑用係がほとんどである。
39話の「トリプルチェンジャーの反乱」の際に発した、
「やれやれ、なんともひでぇ有様じぇねぇか。全くあきれたもんだ」
という彼のセリフは、デストロン内の常にリーダー争いが絶えない内情を表してくれた名台詞として有名。
ちなみに彼の玩具は日本では彼の玩具は一般販売されず、通販限定であった。
なお、初代の玩具は通販ながら販売期間がジェットロンの中で一番長く、『超神マスターフォース』放送直前頃まで販売されており、ある意味では一番入手しやすいものであったといえる。
ちなみに彼等の肩書きは「銀河系最強のジェットファイター」である。しかしあまりの役立たずさにメガトロンからその肩書きをあげられたうえで役立たずぶりを指摘されている。つまり実際は「銀河系最強のジェットファイター(笑)」である。
初代の玩具においては、翼の形状以外はスタースクリームとほぼ同じ形状をしており、トンガリ頭も無かった。しかし、ただでさえ作画ミスの起こりやすいジェットロンの面々がこれ以上増えては困ると考えたためか、アニメにおける設定で初めて「トンガリ頭」が設定された。玩具においては頭部の後ろに寝かせた機首部分を立たせることで再現できるが、実はスタースクリームなど初代ジェットロンでもトンガリ頭を再現できてしまう。
ラムジェットは変形!ヘンケイ!で登場したが、他の二人は限定販売となっている。
ムービー以降登場
以下の面々をジェットロンに含めることは少ないが。
- 航空参謀サイクロナス(CV:稲葉実/ロジャー・C・カーメル→ジャック・エンジェル(前任者死去の為))
スカイワープ(またはボンブシェル)がユニクロンによって転生された姿(同時に同型が存在していたが、すぐさまスウィープスに変更されたようだ)。
SFジェットに変形。スタースクリームに代わる航空参謀である。デストロンの中間管理職担当でもある。凶暴な上司(ガルバトロン)からは暴力を振るわれ、部下も部下で一癖も二癖あり、彼の苦労は見る者に同情を禁じえない。
スタースクリームに取り憑かれ、ガルバトロンの砲撃をまともに食らった際の「私はあなたの忠実なる部下サイクロナスです……!」のシーンは涙すら浮かんでくる。
アニメにおいては、ウルトラマグナスをライバル視している。「2010」終了以降では、日米の展開が変わっており、「ザ☆ヘッドマスターズ」ではどういう訳かヘタレ化してしまった。海外展開である「リバース」では精神的に健在であり、ターゲットマスターとなっている。
テレビマガジンで連載されていた漫画版では2010の頃からヘタレキャラであり、当時の日本側スタッフのイメージは最初からヘタレキャラであった可能性がある。
ちなみに「変形!ヘンケイ!」にも登場。海外先行商品の導入版であるため、ターゲットマスターとしての登場である。また本来設定されていないはずの日本方式のターゲット・オン(手で持つのではなく、「ロックマンの右手」のように腕に直接連結する)も再現可能である。 - スカージ(CV:島香裕/スタン・ジョーンズ)
サンダークラッカーやインセクトロンが、サイクロナス同様にユニクロンにより転生した姿。「スウィープス」と呼ばれる同型のTF達のリーダーであり、サイクロナスやガルバトロン直属の親衛隊といった位置付けである。ただし、スウィープスはスカージをリーダーとはあまり認めてない。卑怯者かつ臆病であり、たいした活躍はしたことがない。しかし、ある事件でマトリクスを入手、その力を引き出してパワーアップしたことがある。その時はガルバトロンすらも倒し、一時的であるがデストロンの指揮権を握った。何故マトリクスの力を引き出せたかは不明。(スカージの転生前であるサンダークラッカーがデストロンの主義に懐疑的だった(≒思想がサイバトロンに近かった)ためにマトリクスを受け入れられた)という説があるが、この説は「サンダークラッカー=スカージ」説を支持する海外ファンが考えだした推測であり、憶測の域を出ない。
「ザ☆ヘッドマスターズ」ではサイクロナスと同格になっているがやはりヘタレ化している。「リバース」ではサイクロナス同様ターゲットマスターとなった。
なお、スカージは一時的にマトリクスを使いこなしたことから、「デストロンの中では最もコンボイに近い存在」とされることがあり、最近流行のコンボイのリカラーで黒を中心に配色し「悪のコンボイ」を設定する際に、「Nemesis Prime」と共に「Scourge」の名前が与えられることも多く、名前だけは妙な出世を遂げたキャラクターである。
ジェットロン集結シーン
トランスフォーマーG1はシーズンごとに登場するキャラとフェードアウトしてしまうキャラがおり(日本版では放映順がバラバラなため最後まで活躍するものもあり)ジェットロンもその例外ではない。
そのため、G1において旧ジェットロンと新ジェットロンが同時出撃するシーンは少ない。
彼等が同時に活躍する回として有名なのは、メガトロン地球征服作戦Part2における人間達との航空戦である。
Part1含めこのエピソードは珍しくジェットロンがすごいカッコイイと思えるようなシーンが多いのでジェットロンファンなら必見である。
関連項目
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