ニューギニアハイランドワイルドドッグとは、パプアニューギニア原産の犬種である。
概要
名前からわかるようにニューギニア島に生息している犬で、最近までは絶滅したと考えられていた。
それが2016年に、パプア大学とニューギニア・ハイランド・ワイルドドッグ基金の研究チームが、
標高3400~4300mのニューギニア高地の森林にカメラをしかけたところ、
少なくとも15匹の個体が確認されたのである。
その後、研究者らは肉眼でニューギニアハイランドワイルドドッグを目撃し、その糞を持ち帰ることまで成功した。
毛色は黄褐色を中心に、淡い黄色、赤茶色、赤褐色などで、模様の入り方もさまざまである。
「ワイルド」と名のつくことから恐ろしい見た目を想像する方も多いかもしれないが、
見た目はいたってふつうの犬である。
日本犬に少し近いところがあるかもしれない。
ニューギニアハイランドワイルドドッグは、「歌う犬」として知られている「ニューギニアンシンギングドッグ」の
近縁種だが、ニューギニアンシンギングドッグは野生のものはいなくなり、現在は飼育下でしか生存していないと
いわれている。
DNA調査によって、現存する最古の犬種のひとつであることがわかっており、
イヌの進化の過程を探るうえで貴重な調査対象となるのではないかと、研究者たちは鼻息を荒くしている。
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