ヤンマーニとは、FictionJunction YUUKAの楽曲で、2004年放映のテレビアニメ『MADLAX』の挿入歌「nowhere」の別名である。作詞・作曲・編曲:梶浦由記。
概要
「nowhere」は『MADLAX』の戦闘シーンにおいて流れる歌曲である。この歌が流れると本格的な銃撃戦が始まる……のだが、主人公である敏腕女性エージェント・マドラックスへ目掛けて繰り出される敵の攻撃はオサレポーズ超人的な体捌きにより尽くかわされるのに対し、マドラックスの放った弾丸は目標たちの急所へ吸い込まれるようにヒットしまくるという、カルトB級アクション映画『リベリオン』のガン・カタを彷彿とさせる丁々発止の演出に、異国情緒溢れるBGMと艶っぽいヴォーカルが重なり合い、独特の雰囲気を漂わせたアクションシーンとなっている。
「ヤンマーニ」という単語そのものは、この曲の冒頭・間奏・後奏で繰り返しリフレインされる謎言語コーラスのフレーズの空耳である。 この部分の歌詞について、アニメのシリーズ構成を手掛けた脚本家・黒田洋介氏は「月刊ニュータイプ」2006年1月号にて「本当は『ヤンマーイ』」と発言した。しかし後日、梶浦由記氏は自身のホームページのBBSにて実際のフレーズについては「ご想像にお任せ」と明言を避けつつも「『ヤンマーイ」で無い事だけは保証します」と断言。それから5年半後の2011年9月3日、『渋谷アニメランド』(NHKラジオ第一)に出演した梶浦氏は、実際には「ヤッラーヒ」(Yalla-hi, なお h は曖昧に発音されて実質「ヤッラーイ」に近いという)であることを遂に明らかにした。
残念ながら「ヤッラーヒ」の意味の方は明言されていないが、関係のありそうな語として、アラビア語で「急げ!」「さあ来い!」「ほら行くぞ!」といった意味の慣用句ヤー・アッラー( يا ألله , Yā 'Allāh, 文字通りの意味は「ああ神様!」)の短縮形ヤッラーがある。この語は親戚言語であるヘブライ語でもごく一般的なスラングの一つであり、欧州各国にもそれなりに浸透している(yalla/yallah/yala/jalla, etc...)。本作の持つエグゾティックなイメージを盛り立てるのに、こうした言葉が参考にされた可能性は大いに考えられるだろう。
それはともかくとして、この空耳はアニメ放映当初から視聴者ほかネット界隈に広まり、サントラも未だ存在せず正式な題名も分からなかった「nowhere」も取り敢えず『ヤンマーニ』と呼ばれるようになった。また「nowhere」そのものも、『MADLAX』の登場人物の名前はおろかストーリーすら知らなくても、この曲のサビは知っているという人がいるくらい有名になる。アニメ公式もこうした現象を面白がって自ら「ヤンマーニ」という語を随所で使い出すことですっかり公認となり、DAM等のカラオケではコーラス歌詞として「ヤンマーニ」が表示されるようになっている。
なお、この曲を「誰も知らないだろう」と思ってカラオケで歌ったことが縁となり「結婚にまでたどりついた」ナイスガイ、その名も「ヤンマーニ男」という実話?もある。
夏の大型ライブイベント、アニメロサマーライブでも演奏されたことがある。
1回目は2008年、茅原実里・savage genius・yozuca*の3人でのコラボによりカバー。
2回目は翌2009年、FictionJunctionとして歌姫5名(Yuuka:南里侑香、Wakana、Yuriko Kaida、Keiko、Kaori:織田かおり)と梶浦由記により演奏、FJの持ち味ともいえるコーラスワークで上記「ヤンマーニ」のコーラスも生披露し観客を大いに沸かせた。
その後2011年のライブイベント・ANIMAX MUSIXにてkalafinaもカバー。
…名義上一応カバーにはなるんだろうけどメンバー的にもこれほどカバーっぽくないカバーもあんまりないだろう。
AA表現
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\(゚д゚从 パン! パン! パン! パン! パン!
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マドラックス(MADLAX) ヤンマーニ AA アスキーアート
http://kyoe.nobody.jp/madlax.html
ヤンマーニはAA表現などのため、半角表記「ヤンマーニ」が多い。
ニコニコ動画におけるヤンマーニ
β時代の英雄の一つである。
ニコニコ動画においてはβ時代、冒頭の「ヤンマーニ」をループとしたエンドレスバージョンが上げられ大いに再生された。
β時代の英雄として紹介されるのはsm2112(下)であるが、 これは2番目のヤンマーニであり、実際にはsm449(上)が最古である。 どちらも3月6日中の投稿であり、どれだけ愛されていたかが想像できる。
現在のニコニコ動画でいうところの「無限ループってこわくね?」であり、また 最古の作業用BGMでもある(髪を乾かすのにぴったり、スパゲッティがアルデンテで茹で上がる、etc...)。
冒頭で延々ループするので、最初の歌詞「魂の話~」が歌われるまで非常に時間がかかるが、ともに「魂の話」を待つ人と、 コメントを通じて時を超えた交流をすることができる。
β以後
β時代ほどの人気はないが、「組曲『ニコニコ動画』」(2007/6/3投稿)に入り、 一年以上経った「ニコニコ動画流星群」(2008/4/11)にも収録されている。
関連リンク
関連項目
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