再とは、再びという意味の漢字である。
漢字として
- 意味
- ふたたび、二度、2つ、重ねて、その次の、という意味がある。〔説文解字・巻四〕には「一舉にして二なり」とある。
- 字形
- 諸説あるが、甲骨文の形などから冉の上下に横線を加えた形とされる。ただ、そもそも冉の字形の解釈に諸説あり、再の字形も明らかになっていない。冉は組紐で上下に線を加えて折り返す意とする説(白川静)などがある。
- ほかに、一+冓の省略による会意で冓は重ねる意味とする説、冓は竹かごで再はその脚部とする説(郭沫若)、ほかに布帛を架けて折り返す字とする説(〔句読〕)などがある。
- 音訓
- 音読みはサイ(漢音)、サ(慣用音)、訓読みは、ふたつ、ふたたび。
- 規格・区分
- 常用漢字であり、小学校5年で習う教育漢字である。JIS X 0213第一水準。1946年に当用漢字に採用され、1981年に常用漢字になった。
- 声符
- 再を声符とする漢字には、洅などがある。
- 語彙
- 再会・再開・再起・再帰・再従兄弟・再見・再建・再現・再顧・再婚・再再・再三・再三再四・再出発・再生・再選・再度・再発・再犯・再販・再来・再来週・再来年
異体字
- 𠕂は、〔韻会〕に「再、俗に𠕂と作す」とある俗字。
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