協とは、中国語圏の人名である。
著名な人物、記事のある人物を以下に挙げる。
- 劉協(献帝、181年 - 234年) - 後漢の皇帝
- 刁協(? - 322年) - 東晋の政治家
- 曹協(? - ?) - 三国時代曹魏の皇族。曹丕の子
- 顧協(470年 - 542年) - 南朝梁の政治家、学者
漢字として
- 意味
- 力を合わせる、心を合わせる、一緒に、手助けする、調える、和らげる、集める。
- 〔説文解字・巻十三〕には「眾の同(とも)に和するなり」とある。
- 字形
- 劦+十の会意、劦声の会意説がある。劦は、見た目のとおり力を合わせるという意味の字である。十に従う理由について、十人が協力する意と解釈する説もあるが、古い字形は十に従わない。また十声の形声説もあるが、音が異なる。
- 音訓
- 音読みはキョウ(漢音、呉音)、訓読みは、ともに、ととのう、かなう、あわせる、やわらげる。
- 規格・区分
- 常用漢字であり、小学校4年生で習う教育漢字である。JIS X 0213第一水準。
- 1946年に当用漢字に採用され、1981年に常用漢字になった。
- 語彙
- 協賛・協奏・協定・協同・協働・協比・協服・協謀・協約・協立・協律・協力・協和
異体字
- 叶は、〔説文〕に「古文の協。口十に從ふ」とある異体字。現在は別の字として扱われている。→叶
- 旪は、〔説文〕に「叶、或ひは曰に從ふ」とある異体字。
- 𫝓は、略字。
- 恊は、〔字彙〕に「協と同じ」とある異体字。通用の別字とされることもある。〔干禄字書〕に「通」とある。〔説文〕には別の字として載っている。また愶の異体字と同形。
- 勰は、心を合わせる意の同義字。
- 簡体字は协。
関連項目
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