射とは、以下のことを表す。
漢字として
- 意味
- 〔説文解字〕の本字は䠶で〔説文・巻五〕に「弓弩を身より發して遠きに中(あた)るなり」とある。
- 古代中国において弓を射ることは重要な儀礼とされ、〔礼記〕や〔儀礼〕などに射についての記述が多くある。
- 字形
- 弓+矢+寸の会意。弓に矢を番えて引き絞るという字。
- のちに弓矢の部分が変じて身の形になった。
- 音訓
- 音読みはシャ、セキ(漢音)、シャ(呉音)、2.場合、エキ(漢音)、3.の場合、ヤ(漢音)、訓読みは、いる、あてる、いとう、うつ、さす。もともとは名詞のときはシャ、動詞の時はセキの音となる。
- 規格・区分
- 常用漢字であり、小学校6年で習う教育漢字である。JIS X 0213第一水準。1946年に当用漢字に採用され、1981年に常用漢字になった。
- 声符
- 射を声符とする漢字には、榭、謝、𪋧などがある。
- 語彙
- 射干・射御・射芸・射撃・射倖・射策・射殺・射手・射出・射術・射精・射的・射利
異体字
- 䠶は、〔説文〕の本字。〔説文〕には射はその異体字として載っている。
- 𡬤は、〔字彙補〕に射と同じとある異体字。
- 𢎤は、〔正字通〕が射の本字とする字。〔石鼓文〕にも見られる。
- 𨈡は、〔字彙補〕にある䠶の異体字。
- 𨉅は、〔漢語大字典・異体字表〕にある異体字。
- 𨉛は、〔五音篇海〕にある射の異体字。
関連項目
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