また以下のことを表す。
- 職業や資格名につく接尾辞(美容師、看護師、調教師、魔術師、・・・)。また一種のスラングとして、なにか特定のことに長けている人たち、特定の技能を持った人たちを表す接尾辞として使われる
- 古代の中国の軍団の単位の一つ。
人名
漢字として
- 意味
- 軍隊、軍官、周の軍制で2500人の軍団、指導者、おさ、先生、教師、模範、手本とする、ならう、軍師、大衆、もろもろ、大衆が集まる場所、みやこ、僧などの尊称、特定の技能を持つ人、自然神の名、あるところ落ち着く、なつく、属する、白状する、死ぬ、(饋と通じて)贈る、という意味がある。
- 〔説文解字・巻六〕に「二千五百人を師と為す」とある。〔広韻〕に「師範なり、衆なり」とある。
- 字形
- 𠂤+帀の会意。𠂤は師の初文で甲骨文・金文では𠂤を師の意味で使っている。のちに帀が加えられた。
- 𠂤+帀の解釈、𠂤の解釈、帀の解釈には諸説ある。たとえば𠂤は軍隊が携行していたひもろぎの肉で帀は曲刀、合わせてひもろぎの肉を扱う儀礼を取り仕切る人を表すとする説(白川静)などがある。
- 〔説文〕には「𠂤を四帀するなり。眾の意なり」とある。〔説文〕は𠂤を小さな丘を表すとしており、その四囲をめぐるほどの人の意としている。ただ甲骨文の研究から𠂤は小さな丘ではないとされている。
- 音訓
- 音読みはシ(漢音、呉音)、ス(唐音)。訓読みは、もろもろ。名のりに、もろ、などがある。
- 規格・区分
- 常用漢字であり、小学校5年で習う教育漢字である。JIS X 0213第一水準。1946年に当用漢字に採用され、1981年に常用漢字になった。
- 声符
- 師を声符とする漢字には、獅、篩などがある。
- 語彙
- 師古・師事・師匠・師弟・師徒・師範・師父・師傅・師旅
異体字
- 𠦵は、〔説文〕にある古文。
- 𠵀は、〔字彙補〕にある古文。
- 𢂖は、〔五音篇海〕にある古文。
- 𢃋は、〔字彙補〕にある古文。〔石鼓文〕にあるという。
- 𩇱は、〔字彙補〕にある古文。〔遁甲開山図〕に見えるという。
- 𨸲は、〔金石文字弁異〕にある異体字。〔漢楊震碑〕に見えるという。
- 师は、簡体字。俗字である。
関連項目
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