幕とは、場所を隔てたり装飾に用いたりする大きめの布である。周囲に張り巡らせるものを幔幕、天井からつりさげるものを天幕という。宴会場などでは、紅白の縦縞の紅白幕、葬儀場では、白黒の縦縞の鯨幕、歌舞伎では三色の定式幕などがみられる。
また以下のことを表す。
人名
漢字として
- 意味
- 寝床の上に張らせた布、陣幕、本陣、将軍の陣営、将軍の政治の、覆いの布、覆う、いおり、スクリーン、肘や脛に当てる布、(㱳と通じて)暮れる、(漠と通じて)沙漠、という意味がある。
- 〔説文解字・巻七〕に「帷の上に在るを幕と曰ふ。食案を覆ふるを亦た幕と曰ふ」と、上に被せる布のこととある。〔釈名・釈床帳〕に「幕、幕絡なり。表に在るの稱なり」とある。
- 字形
- 形声で、声符は莫。
- 音訓
- 音読みはバク(漢音)、マク(呉音)、訓読みは、とばり、おおう。
- 規格・区分
- 常用漢字であり、小学校6年で習う教育漢字である。JIS X 0213第一水準。1946年に当用漢字に採用され、1981年に常用漢字になった。
- 語彙
- 幕営・幕下・幕臣・幕政・幕府・幕吏幕僚
異体字
- 幙は、〔字彙補〕に幕と同じとある異体字。異構の字。また借りて模に作るとある。
関連項目
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