救とは、救うという字である。
漢字として
- 意味
- 救う、防ぐ、止める、助ける、護る、治療する、正す、という意味がある。また絇と通用して履の頭の飾りという意味がある。
- 〔説文解字・巻三〕には「止むるなり」とある。〔爾雅・釈器〕に「絇を之れ救と謂ふ」とある。
- 字形
- 求+攴の会意。求は獣の象形で、攴は叩くという意味。白川静は、求は呪霊をもった獣で、これを叩くことで呪詛から免れる儀礼を示す字だという。
- 音訓
- 音読みはキュウ(観音)、ク(呉音)、グ(慣用音)、訓読みは、すくう。名のりに、すけ・たすく・なり・ひら・やす、がある。
- 規格・語彙
- 常用漢字であり、小学校4年で習う教育漢字である。JIS X 0213第一水準。1946年に当用漢字に採用され、1981年に常用漢字になった。
- 語彙
- 救援・救解・救急・救護・救荒・救国・救済・救治・救出・救恤・救助・救世・救世主・救難・救抜・救命・救療
異体字
- 𣪋は、〔正字通〕にある俗字。
- 𧘶は、〔龍龕〕にある異体字。
- 𧧷は、〔集韻〕などにある異体字。また求とも同じ意味で使われる。
- 捄も同じ意味で使われる。ただ捄は〔説文解字〕には救と別の字として載っている。
- 㤹は、〔漢語大辞典・異体字表〕やUnicodeに救の異体とある字。〔集韻〕には𢛃、𢜥の異体とある。
- 𥘦は、〔漢語大辞典・異体字表〕に救の異体とある字。〔川篇〕には赦の異体とある。
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