混とは、混じるという字である。
漢字として
- 意味
- まざる、まぜる、同じ、統一する、集まる、豊かに流れる、という意味がある。また(溷に通じて)濁る、(渾に通じて)渾一という意味がある。崑と通じ、崑崙を混淪とも書く。昏の代用字としても使われる。日本語では、こみあう、という意味がある。
- 〔説文解字・巻十一〕に「豐かに流るるなり」とある。これは混混とのように擬声語として用いるときの意味のこと。
- 字形
- 形声で声符は昆。昆は、昆虫を表す字でという意味。同じ、混じるという意味がある。
- 音訓
- 音読みはコン(漢音)、訓読みは、まじる、まざる、まぜる、こむ。
- 規格・区分
- 常用漢字であり、小学校5年で習う教育漢字である。JIS X 0213第一水準。1946年に当用漢字に採用され、1981年に常用漢字になった。
- 語彙
- 混一・混血・混元・混合・混混・混在・混雑・混戦・混線・混濁・混同・混沌・混迷・混用・混乱
異体字
書き換え例
- 渾: 渾一→混一、渾元→混元、渾殽・渾淆→混淆・混交、渾淪→混淪・昆侖
- 溷: 溷濁→渾濁・混濁、溷乱→渾乱・混乱
- 昏: 昏迷→混迷
- 袞、滾: 袞袞・滾滾・渾渾→混混
- 倱: 渾沌・渾敦・倱伅→混沌
- 崑: 崑崙→混淪
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