臼とは、穀物や鉱物などの硬いものをすり潰したり、粉にしたり、籾や皮を取り除いたりするための道具である。また餅を搗くのにも用いられる。
概要
臼は、搗き臼と挽臼に分けられる。
搗き臼は、木、石などでできていて凹みがあり、そこに穀物などの硬いものを置いて杵で搗き、すり潰したりする。小型のものは乳鉢、すり鉢と呼ばれる。
挽臼(碾臼)は、上臼と下臼からなり両者の間に穀物などをおき、すり潰す。円板もしくは円筒形の上臼を下臼の上で鉛直方向を軸に回転させるタイプと、石の棒を面上の下臼の上で転がしてすり潰すタイプがある。
漢字として
- 意味
- うす、うすを搗くという意味がある。〔説文解字・巻七〕に「舂(うすつ)くなり。古は、地を掘りて臼と爲す。其の後、木石を穿つ」とある。
- 字形
- 搗き臼の象形。〔説文〕には「象形。中、米なり」とあり、中にあるのは米だとする。
- 常用漢字である。2010年に常用漢字表に加わった。JIS X 0213第一水準。
- 音訓
- 音読みはキュウ(漢音)、訓読みは、うす。
- 部首
- 臼は部首臼部を作る。臼や𦥑に従う字が属する。
- 声符
- 臼を声符とする漢字に、舊(旧)、䳔、舅、齨などがある。
- 語彙
- 臼科・臼蓋・臼歯・臼杵・臼頭・臼砲
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