訴とは、訴えるという字である。
漢字として
- 意味
- 訴える、裁きを求める、告げる、そしる、懺悔する、という意味がある。
- 〔説文解字・巻三〕に「告ぐるなり」とある。また「論語に曰く、子路を季孫に訴ふ」と論語を引用する。〔広韻〕に「訟なり。毁なり」とある。
- 字形
- 形声で声符は斥(㡿)。
- 音訓
- 音読みはソ(漢音、呉音)、訓読みは、うったえる、つげる。
- 規格・区分
- 常用漢字である。JIS X 0213第一水準。1946年に当用漢字に採用され、1981年に常用漢字になった。
- 語彙
- 訴因・訴怨・訴冤・訴願・訴訟・訴状・訴追・訴人
異体字
愬
- Unicode
- U+612C
- JIS X 0213
- 1-56-39
- 部首
- 心部
- 画数
- 14画
- 𧦡は、〔説文〕の本字。
- 𧪜は、〔説文〕に「訴、或ひは言、朔に從ふ」とある異体字。
- 𧩝は、〔字彙補〕にある𧪜の訛字。〔川篇〕には「向なり」とある。
- 愬は、〔説文〕に「訴、或ひは朔、心に從ふ」とある異体字。
- 𧦓は、〔金石文字弁異〕にある異体字。〔北魏孝文弔比干墓文〕にあるという。
- 𧩯は、〔字彙〕に訴と同じとある異体字。
- 𧫋は、〔字彙補〕に〔説文長箋〕を引いて𧪜と同じとある異体字。
- 簡体字は诉。
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