100さいの機関車(原題:Very Old Engines)とは、映像作品「きかんしゃトーマス」の原作となる「汽車のえほん」(原題:The railway series)シリーズの第20巻である。
著:ウィルバート・オードリー/挿絵:ピーター&ガンバー・エドワーズ
概要
汽車のえほんシリーズ第20巻。英国では1965年に出版された。日本では1980年に出版されたが、2004年ごろに品切重版未定となった。しかし、2010年12月に「汽車のえほん」シリーズ65周年記念としてミニ新装版が発売された。更に2020年12月には「新・汽車のえほん」版が発売された。
この巻の舞台となるのはスカーロイ鉄道。1話から3話は、スカーロイ、レニアスの口から、100年前の鉄道開業当時の話が語られる形式となっている。
収録作品
邦題 | 原題 | TVシリーズ対応回 |
---|---|---|
100年まえのスカーロイ | Crosspatch | 未映像化 |
あばれんぼうのスカーロイ | Bucking Bronco | |
どろくさいじだいおくれ | Stick-In-The-Mud | |
ダックと公爵 | Duck and Dukes |
※邦題はミニ新装版のもの。旧版は、「スカーロイ」が「スカーローイ」表記。また、「100」が漢数字で「百」となっている。
キャラクター
- スカーロイ:彼自身から製造された当時、それからスカーロイ鉄道で働くようになってからの話が語られる。100年前は、向こう見ずでとても生意気な性格だった。4話では、製造から100周年を記念し、公爵に祝ってもらう。
- レニアス:スカーロイが生まれた時から一緒にいた。当時から性格はおとなしく、冷静な機関車だった。4話では、タリスリン鉄道の同型機、タリスリンとドルゴッホに、祝福のメッセージを贈る。
- ピーター・サム:スカーロイとレニアスの生誕100周年の式典にデュークが来ると聞いて喜んでいたが、ダックから「デュークはスクラップにされてしまった」と聞いて酷く落ち込む。だが、実際に式典にやってきたのは人間の公爵(デューク)であった。これが25巻の伏線となる。
- スカーロイ鉄道の機関車たち(サー・ハンデル、ラスティー、ダンカン):スカーロイとレニアスの生誕100周年を一緒に祝った。
- スカーロイ鉄道の客車たち:最初は乱暴者のスカーロイを信用していなかったらしい。
その他のキャラクター
- ニール:現在は廃止になっているソドー&メインランド鉄道にいた機関車。訛りがあり、スカーロイ鉄道のことを「ちんまり鉄道」と呼ぶ。港に到着したスカーロイを駅まで運んだ。
- ダック:ピーター・サムに「デュークはもういなくなってしまった」と言う。だが、実際は大西部鉄道に実在した機関車「デューク」と勘違いをしていた。
- ナンシー:17巻以来の登場。スカーロイの掃除中、昔の話を聞くことに。
- 公爵:スカーロイとレニアスの生誕100周年の式典にやってきた。
- タリスリンとドルゴッホ:旧版では「タリリン」の表記。タリスリンは英国ウェールズに実在するタリスリン鉄道の1号機関車。ドルゴッホは同じく2号機関車。それぞれスカーロイ、レニアスと同じ工場で製造され、生誕100周年を迎えた。
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