101匹阿斗ちゃんとは、三国時代の蜀漢第二代皇帝・劉禅が大量発生している三國志Ⅸのプレイ動画である。
2008年4月にOPが投稿され、2010年より新たに縛りを追加して「真・101匹阿斗無双」にリニューアルした。2011年12月に完結した。
概要
三国志ファンの間では暗愚、いわゆるダメな二代目として定着している劉禅であるが、この個性付けは彼の実際に即したものとは言いがたい。
魏、呉、蜀の三国で最も国力に劣る地に立ちながら、40年間の長きに渡り大きな反乱などもなく国を治めた男が、本当に暗愚だったと考えられるだろうか?
実際の劉禅は家臣次第で良くも悪くもなる男だったと言われている。 そして、101つ子であったとも。
うp主はそうした歴史的事実を踏まえ、コーエーによる劉禅の不当な低評価に疑義を唱えてこれを覆させるべく、
特徴
使用シナリオは英雄集結。 全ての勢力が一つしか拠点を持たない状況で開始する比較的簡単なシナリオなのだが、この動画ではある縛りを設けている。
それは101匹の劉禅のみでスタートし、戦争時は101匹の劉禅のみで戦わなければならないということである。
この縛りで生じる問題は目を覆わんばかりの低能力で乱世を生き抜く悲哀、穀潰しに俸禄をもりもり支払わなければならないという苛立ち、数が多すぎて操作の邪魔、探索に出すと成果がない上に無駄にターンが長引く、などである。
特に政治力の欠如は絶望的とも言え、徴兵を呼びかけても誰も寄り付かず、開墾や商業発展を任せれば必ず足を出してしまう。
幸いにもゲーム自体の仕様がゴミ武将に優しいので、劉禅ひとり(実際は101匹だが)での戦争は意外と余裕がある。
つまるところ、このプレイ最大の利点は数の暴力。登用のために大挙して押し寄せる迷惑な劉禅は必見。
さらに政務を取り仕切る有能な家臣の登場はこの動画のハイライトとなる。
有能な内政官や徴兵役をいかに使うか、遠方で群雄のいずれかが大勢力を作り上げるまでにどれだけ力を付けられるか、という戦略面での攻略が鍵となるだろう。
いずれも気合の入った出来で、この動画を象徴する要素の一つと言える。 第二部からはペースアップのためOPは不定期となるようだ。
第2部において新しく「能力平均75以上」又は「いずれかの能力が90以上」の武将はバグだとして登用しないと言う縛りを導入。プレイはさらに厳しいものになると予想される。
主な登場人物
本作では五虎将軍が存在し、重厚な家臣団を形成している。
そして「ネコミミ軍師」黄皓の布陣は劉禅軍の要となっている。
さらには劉禅の義兄のニーサンも加わった。
主人公
- 劉禅(リュウゼン)
- 字を公嗣。 幼名を阿斗。劉備の息子。 一応この物語の主人公である。 史実での活躍は前述の通り。
101匹の彼らにはそれぞれ一~百のナンバリングが施されている。
中でも際立つのは百一匹の中でひとりだけ忠誠心がやたらと低い劉禅五三(ゴミ劉禅)と、能力値は据え置きだが全兵法熟練1000を誇る右半身だけ白鳥になった醜いアヒルの子のような男、劉禅十三(サーティーン)と、能力的には変化はないが、主に単独行動時に用いる俊足、劉禅八六(ハチロク)だろう。
劉禅軍から劉禅の数が減るとタイトルも変更される。
例:100匹阿斗ちゃん - 黄皓(コウコウ)
- 史実において劉禅に寵愛され、蜀が衰退する原因を作った宦官。 主にOPMADで登場。
生姜繊維が嫌いで OPMADでも生姜を投げ捨てるシーンがある。
劉禅軍の軍死(能力的な意味で)としてデタラメな忠告、愚策で周囲に破滅を誘う。
悪意が無いのでたちが悪い。うp主を陥れようとする黄色のコメントは全て彼による佞言である。
ネコミミがキュート。
※十七匹目まで動画うp期限を破った場合に軍師就任という条件があり、うp主は就任ギリギリのうpをし続け阻止してきた。しかし2008年9月24日、18匹目のうp期限を切ったため遂に軍師就任が成立した。これにより本企画の難易度がグンと跳ね上がる事は間違いない。
十二暗将
最終シリーズ「真・101匹阿斗無双EP」より設けられた暗愚の星であり、チート魏国に対抗する愚国の切り札。
- 劉禅十三(サーティーン)
- 言わずと知れた劉禅軍最強の漢。
熟練度ALLMAXがもたらす鉄壁のANGフィールドバリアーと弩弓「M16カスタム」による狙撃が武器。
13の名を冠するだけあって他の暗愚とは風格が一味違う。 - 劉禅五三(ゴミ劉禅)
- 劉禅軍の歴史に燦然と輝く反骨の将。
弟子と共に遊び回った結果、魔法水軍提督としてその力を開花させた。
保身にかけては劉禅軍随一の能力を見せる。 - 劉禅八六(ハチロク)
- 定軍山無敗を誇る劉禅軍最速理論 。
「神の一手」作戦では存分にそのコーナリングワークを披露して任務を完遂した。
余談だが、この時彼に積まれたガソリン(兵1)の損失を惜しむ声は大きい。 - 劉禅二三(ニーサン)
- 蜀漢の誇る国家錬金術師。
禁断の暗愚練成は多くの劉禅の命を救った(代償として、代えがたい能臣と本編が失われた)。
能力以上働きを見せる劉禅軍の頼れるニーサン。 - 劉禅二十(ニート)
- 働く事を拒む劉禅達、その急先鋒に立つニート劉禅。
自宅警備に定評のある守将。 - 劉禅七八(アトハさん)
- 通称、後宮の白い暗愚。
劉禅軍で唯一、一騎討ちに勝利した経験を持つ屈指の肉体言語の使い手(相手は張昭、武力4)。 - 劉禅八七(グーデル閣下)
- かのスターリンに名指しで暗愚と呼ばれた程の猛者。
愛機スツー蚊を駆り戦場を飛び回る、劉禅軍一死にそうにない漢。 - 劉禅三(サン)
- 山犬に保存食として育てられた野性味溢れる暗愚。
- 劉禅⑨(ナインアング)
- かつて三国志の英雄を排除しようとして返り討ちにされたという伝説的な暗愚。
その正体は「ハスラー暗」と呼ばれる謎の暗愚が駆る戦闘用ACであり、AP16という驚異的なスペックを誇る。 - 劉禅五一(アトロー)
- 蜀漢リーグにおいて毎年首位愚者候補に名が上がる程のスター暗愚。
ジョークのような逸話を数多く持つ生ける伝説。 - 劉禅五六(ゴロー)
- 「孤独の暗愚」の異名を持ち、無銭飲食を繰り返す美食家暗愚。
気に入らない店主にアームロックをしかける生粋の武道家でもあるが所詮は武力2、大抵決まらないという。 - 黄皓(コウコウ)
- 劉禅も認める王佐の才。
その類まれなる軍死の辣腕を評価され、劉禅でないにも関わらず十二暗将入りを果たした。
黄色の佞言で愚国の屋台骨を支える。
五虎将軍
「劉禅軍の神」 賀斉
「鶏肋の鶏」楊修
「長髪の虎狩り」 張緝
「友達のいない」 文欽
「チートの埋葬屋」 馬隆
- 賀斉神(ガセイシン)
- 字を公苗。 正史では孫呉に仕えて山越族を討伐し、領地をよく治めた。
仕官先を求めて蜀に現れたところを劉禅に殺到される。
一度は拒否したものの迫り来る劉禅に天命を感じ取り、自ら進んで仕官を選んだ。
ある時は兵を集め、ある時は在野の士を登用し、ある時は停戦のために外交官として駆け回る。
劉禅に足りないものを全て補う完璧な仕事振りは神と称えられている。 - 鶏肋(ケイロク)
- 本名:楊修、字を徳祖。
一度(51度)劉禅の誘いを断り、諸国を巡ったあと再び蜀を訪れ、賀斉の誘いを受けて劉禅軍に加わる。
軍師として活躍していたが、ネコミミ黄皓の参入により軍師の役職を剥がされる。
剥奪された後も国を憂い、軍死の発言に反論、提案する等 中々の忠臣である。
でも、劉禅、黄皓らに鶏扱いされている。得意技 みちづれ - 文欽(ブンキン)
- 字を仲若。史実では諸葛誕と手を組み、その味方である諸葛誕に殺されるという可哀想な御仁。
息子の文鴦は武力90とかなりの勇将。鶏肋の道連れ一号。
本作では友達いない可哀想な人、として扱われている。
確かに友達はいないが、兵は集まるようで意外と有能。劉禅曰く「職場で確実に孤立するタイプ。
下手したら友達もいなくて可哀想だ。」
一応武力は82と国内屈指の武力をもつが、それが目立った形跡がない。 - 張緝(チョウシュウ)
- 字を敬仲。史実では、夏侯玄、李豊らで 司馬師暗殺を企んでいたが露見し殺害された。鶏肋の道連れ二号。
本作では文官であるはずの張緝(武力33)が虎を再三再四撃退したことから「江南に張緝あり」と称えられ、尚且つ劉禅はその武力の高さが故に恐れられている。
「魏に張遼あれば、呉に甘寧、蜀に張緝あり」 という言葉はかなり有名。
暗愚とされている劉禅がどこまで飛躍できるかを確かめたくて、劉禅軍に所属した。 - 馬隆(バリュウ)
- 字は孝興。 晋の時代に異民族の脅威から無事に守り通した武人。
義理も厚く、周囲からの信頼も厚かった名将。 鶏肋の道連れ三号。
本作では埋葬屋として劉禅の墓゛を101基作り(馬隆が一晩でやってくれました)、何時劉禅が死んでもいいように配慮した馬隆の粋な心意気は驚愕に値する。
五虎将軍の中で一番空気であり、KYである。
その他
- 胡奮(コフン)
- 字は玄威。 魏末期~晋時代の武将。若くして司馬懿に認められ、主に軍事を得意としていた。
劉禅軍五虎将軍の文欽を殺害した諸葛誕を討ち取ることから、文欽の仇を取った人物として知られている。
本作では1日の間に97回も私邸に押し掛けられた胡奮は劉禅の洗脳活動の影響を受け、遂に精神が崩壊。
その後、劉禅を名君と信じ軍門の戸を叩いた。(97願の無礼)
劉禅(君主以外)が死にたくない一心で下野しようとするのを周囲の家臣が反対する中、唯一賛成したのが胡奮である。仕舞いには強硬的手段を取ろうとした、文欽を誅殺するあたり、劉禅に対する忠誠度は国内一である。 - 劉封(ニーサン)
- 劉備の養子で劉禅の義兄。武芸、気力共に充実しており、益州攻略戦で名を挙げた。
- 孫権、曹操の挟撃を受けた関羽からの援軍要請を占領したばかりで住民が動揺しているという理由で断り、結果関羽、関平らが戦死。その責任を劉封とし、死罪とされた。
- 演義では魏軍からの使者を切る形で蜀の忠義を示していたが、死罪後に発覚し劉備が病に伏す場面が記述されていた。
- 本作では気の良いあんちゃんとして登場。劉備軍に所属していたが解体後劉禅軍に。錬金術に長けており、人体練成を成功させるというエルリック兄弟も真っ青な力を持つ。
- 新シリーズ「真・101匹阿斗無双」から劉禅二三として転生。これで阿斗ちゃんと共に戦場に出ることが可能となった。(オリジナルの劉封は消滅)
- また、生まれ変わったニーサンの能力値は、統率 3 武力 ⑨ 知力 4 政治 7。合計値は23である。
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関連項目
- 8
- 0pt