概要
JR西日本は、1991(平成3)年に七尾線津幡~和倉温泉の電化を控えていた。電化区間が増えるということで、当然ながら車両を増やしてやる必要があったが、直流電化が予定される七尾線に対し、北陸本線は交流電化。そのため交流と直流の両方に対応する車両ではなくてはならなかった。しかし、交直流電車は非常に高価なため、アーバンネットワークに新車を入れることで精一杯のJR西日本には新しく交直流電車を入れるのは困難だった。
一方、福知山に配置されていた特急型電車485系は、交流と直流の両方に対応していたが、列車が走る区間は直流区間のみ。さらに、近郊型の113系(直流のみに対応)はアーバンネットワークで新車が投入されるに従い、若干の余剰が発生するようになった。そこでJR西日本は考えた。
「この使わなくなった485系の交流機器を、いらなくなった113系に取り付ければいいんじゃ・・・?」
こうして、交流機器を外された485系は183系と形式を改め、交流機器を搭載された113系は415系と形式を改めたのだ!無関係の183系や415系には迷惑極まりない話かもしれないが・・・
この無駄に壮大な魔改造の奇跡はこれだけではない。改造される前の形式113系と485系の数字を合計した数と、改造された後の形式415系と183系の数字を合計した数がなんとぴったり一致!これが単なる偶然なのか、あるいは意図的な一致なのかは不明。JR西日本のみぞ知る、である。
関連動画という名の分かりやすい解説
こちらは北陸からの視点。 | こちらは北近畿からの視点。 |
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