114514コインとは、仮想通貨(暗号資産)、ミームコインの一種である。
概要
日本のかえでゲームズ氏が2025年12月25日に制作した仮想通貨。SOL(ソラナ)というブロックチェーンプラットフォームを使用したミームコインの一種。名前の由来は野獣先輩の語録「良いよ!来いよ!」から。
翌年1月5日に暗号通貨取引所MEXCで世界初上場を果たし、淫夢厨のみならず世界中の投資家から注目を集め、ほぼ無価値の状態から1月6日には0.049米ドル(およそ7~8円)まで高騰し、このコインを買った人々に億り人の夢を抱かせた。
しかし、そんなおいしい話があるわけがなく、1月6日の16時からわずか3時間で価値は元の価値まで暴落。お年玉で買ったという学生や、NISAを解約して114514コインに全ツッパした者、含み益で旅行をした者など、多くのコイン購入者を阿鼻叫喚にした。
誰が得をしたのか
このコインにおいて特筆すべきは、このコインの保有量ランキングで4位の人物(仮にX氏とする)が8100万円の利益を確定させていた点である。X氏の取引記録によれば、同氏はミームコインに飛びついて熱狂する一般人とは違い、極めて冷静に市場を見極め利益を確定させたようである。
以下、仮想通貨専門メディア「Crypto Trillion」の『114514コインはなぜ暴落したのか?8,100万円を稼いだ「Rank 4」の手口を完全解説
』に基づき、X氏の取引について初心者でもわかりやすく追っていく。
仮想通貨は売り手と買い手の取引が頻繁に行われることで価格が安定し、投資家にとっても安心できる通貨だとみなされる。仮想通貨の取引所はそうした状態を作るため、「流動性プール」と呼ばれる仕組みを作っている。このプールに仮想通貨が預けられることで、仮想通貨の買い手は売り手を見つけることなく、プールから仮想通貨を購入することができる。
多くのミームコインでは価格が高騰すると運営側が保有していたコインを全て売却してその後の運営を放棄するような詐欺的手法をとられることが少なくない。しかし、114514コインは運営がコインを売却することはなく、そのことで一般投資家を安心させ、流動性プールへの預金量が増加した。1月6日の12時頃のプール残高は88SOLだったのに対し、最終的に3,050SOL(約1億円)まで増加した。
この間、X氏は継続的にコインを売却。しかし、依然として一般投資家の購入量が上回っていたため価格は上昇していた。そして12時56分、X氏は約35万円の優先手数料を払うことでコインの売却を迅速かつ確実に行う準備を整えた。
その後、X氏は複数回にわたって114514コインを50万枚ずつ売却。一気に売ってしまわなかったのは、自分の取引によってコイン価格が暴落してしまうためである。15時59分、X氏は最後の50万枚を売却し、当時の価値で8100万円の利益を確定させた。単純に利益だけを追求するのであれば、持っているコインを全て売り切ってしまえばいいのだが、X氏はそうしなかった。ミーム元の野獣先輩にちなんだ「810」という数字にこだわったためと考えられる。
X氏の最後の売却が決定的となり、114514コインは一気に売り優勢となり価値が暴落。売りたくても暴落するミームコインを買ってくれる者などおらず、淫夢厨を阿鼻叫喚に陥れた。
「Crypto Trillion」の記事を書いたTrader Z氏はX氏について、「経済合理性を完全に無視して」おり、「『運のいい投資家』や『外部のBot業者』ではなく、内部者である可能性が正直高い」と指摘している。
仮に、X氏が114514コインの運営者に近い人物であり、インサイダー取引的な手法で利益を得ていたとしても、これを罰することはできない。2026年1月現在の日本の法律では、仮想通貨のインサイダー取引は違法とされていないためである。一応、金融庁は2026年内に仮想通貨のインサイダー取引を規制する法律を制定しようと準備を進めているところであるが、今回のようにコインの発行者と別のウォレットで利益を得た場合、捜査をすることができるのか、捜査したとして個人を特定できるのかは未知数である。
分裂騒動
114514コインの開発者であるかえでゲームズ氏はコイン作成にあたって仙Senshi氏から助言を受けていた。そこで仙Senshi氏は助言の対価として総発行枚数の30%を対価に要求。これを不当に思ったかえでゲームズ氏は要求を拒否して対話を打ち切った(本人のX
より)。
これに対し、後にYAJUコインの運営に関わることになる小川氏は私欲のために30%を要求したのではなく、コミュニティを盛り上げるためにエアドロップ(無償配布)する原資にしたかったためだと主張。実際、YAJUコインは20%をエアドロップしている点も強調した(本人のX
より)。
加えて114514コインの制作者に支払われる手数料(クリエイターフィー)の扱いについても対立している。仙Senshi氏はかえでゲームズ氏への助言の中でコミュニティへの還元に使うべきだとしたものの、かえでゲームズ氏は価格の上下を楽しむものとして開発したものであるためとしてこれを拒否し、手数料を独占した(本人のX
より)。
結局、かえでゲームズ氏に見切りをつけた仙Senshi氏は長らく放置されていた別のミームコイン「YAJUコイン」のコミュニティ再建に乗り出し、価格も大幅に上昇している。
注意点
仮想通貨は他の金融資産と比べて価格変動が起きやすく、今回の事例のように価値が暴落することは当然のようにある。加えて、ミームコインの類は運営者やその周辺の人物がインサイダー取引的な手法で利益を得ている場合が多く、SNSを扇動させている裏でコイン売却の準備をしていることが往々にしてある。そのため、価格が高騰してからの参加は非常にリスクの高い行為なのでやめたほうがいい。
加えて、画面上の数字はその時点のレートでコインをすべて売却できた場合の金額である。ミームコインは価値が高騰して話題になっている間しか買い手がおらず、それ以外の時期に買い手が現れることはほとんどない。つまり、画面の数字通りに売却できるとは限らず、買い手が現れない限り(現れることはほとんどない)、おはじきにもならない電子ゴミを抱えることになる。
仮に、仮想通貨で利益が出たとしても注意が必要である。仮想通貨で得た利益は日本の税制上、雑所得となり、確定申告が必要になる場合がある。当然ながら、利益が大きければ大きいほど払う税金は多くなるので利益の全てが自分のものになると思ってはいけない。また、扶養に入っている人の場合、仮想通貨の利益によって扶養から外れて税金や社会保険料の負担が要求されることもある。
つまり、

仮想通貨には気をつけよう!
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関連項目
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