11PMとは、1965年~1990年まで日本テレビ系で放送された大人向け生情報番組である。
概要
1965年11月放送開始の日本のテレビ界における深夜番組の元祖。エロ、音楽情報、釣りや麻雀などの趣味ネタから、硬派な社会問題まで幅広い内容を取り扱った番組。
月曜日~金曜日まで放送されていたが、月・水・金が東京・日本テレビ制作、火・木が大阪・読売テレビ制作という持ち回りで制作されていた。これは、開始当初日本テレビ側のスタッフが不足していたことと、労働組合からの猛反発があったことによる措置であった。現在の時間帯的な後継番組である「プラチナイト」の枠が月曜から水曜までで、木曜日に読売テレビ制作のドラマが放送されているのは、その名残である。
この番組から「24時間テレビ」や矢追純一のUFO企画、ユリ・ゲラーの超能力企画など、後に独立番組として人気となった企画も生んだ。
前述のように実際には幅広い内容を取り扱っていたのだが、当時を知る者にとってはほぼ「エロ番組」という印象が強く残っている。生放送でストリップショーを行ったり、全国各地の温泉地に「うさぎちゃん」と呼ばれたヌードモデルを裸で入浴させてレポートさせたりと、当時としては過激なエロ企画が多く、男性中心に人気となったため「エロブンPM」と揶揄されていた。このため「俗悪番組」として糾弾され、地方のネット局では途中でネットを打ち切る所も多かった。
東京版では大橋巨泉と愛川欽也、大阪版では藤本義一が長年に渡って司会を務めた。
初期はニュース最終版の「きょうの出来事」を内包する形で、番組名のとおり午後11時ちょうどの放送開始(金曜のみ午後11時15分から)であったが、「きょうの出来事」が独立して午後11時から放送されるようになってからは放送開始時間が次第に遅くなり、末期には「11PM」と言いながら午後11時55分放送開始という番組名と似つかわしくない時間帯に放送される番組となってしまっていた。
1990年に番組終了後、この番組を継承する形で「EXテレビ」が放送された(1994年放送終了)。
当時大人だった者のみならず、親の目を盗んでこっそりと番組を見ていた当時の子供達にも印象深い、真のおっさんホイホイ番組でもある。
関連動画
全編スキャットのテーマ曲が非常に有名。現在でもあらゆる作品で引用されている。
再現MAD
関連項目
- テレビ番組の一覧
- NNNきょうの出来事(この番組の前に放送されていたニュース番組)
- 5
- 0pt