概要
信越本線の横川駅~軽井沢駅間の碓氷峠越えに対応出来る車両として183系1000番台をベースに開発・投入された特急車両。
碓氷峠での運転に対応出来る機能としてEF63形との協調運転を行う為の総括制御ジャンパ栓受けが上野側先頭車両に設けられたり、台車を特殊な台車にするなどした他、保安設備の強化も行われている。一方、それ以外の部分ではベースとなった183系1000番台からの変更は最小限に留める設計となっている。
この189系は老朽化した181系を置き換える形で信越本線特急の「あさま」や「そよかぜ」などで運転を開始。当初は10両だった編成も12両に増強されるなどした他、救援で「あずさ」運用に就いた事もある。
また、純粋な189系だけでなく183系や485系といった国鉄のスタンダード車両からの改造車も投入されていた。
民営化に伴い全編成がJR東日本に継承されリニューアルを施されながら「あさま」運用などに就いていたが、1997年10月の北陸新幹線長野先行開業に伴い本系列の主戦場だった「あさま」運用からは撤退。489系と共に主戦場を失い廃車も発生したが、「あずさ」運用に就いたり「彩野」編成に改造されたりするなどしていた。
但し、それらの運用においても後継のJR世代車両が投入されるなどしており残存する編成についても予断を許さない状況にあった。2018年4月には豊田所属の全編成が営業運行を終了し、長野総合車両センターに回送(M50・51編成は廃車回送を兼ねた団体臨時列車を運転)後、全車解体された。
その後おはようライナー等で使用する長野総合車両センター所属のN102編成のみ残っていたが、2019年3月16日のダイヤ改正でおはようライナーが運行終了、同年3月28日の団体臨時列車が最後の運用となり、同年6月25日付で廃車となった(N102編成はまだ解体されておらず、長野総合車両センター構内に留置してある)。これにより189系は形式消滅、約44年の歴史に幕を閉じた。
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