2ストローク(two-stroke engine、2st、2スト、2サイクル)とは、内燃機関の一種である。
ここでは、2輪車(そして、いにしえの軽自動車など)に搭載された小排気量ガソリンエンジンについてのみ扱う。
他の用途について知りたい方は、レシプロエンジンを参照。
概要
2ストロークとは一般に多く使用されている4ストロークエンジンとは違い、吸入と圧縮をクランクシャフトを180度回転している間(1ストローク)に行い、燃焼と排気をもう180度回転してる間(1ストローク)に行われる方式である。
4ストロークより燃焼間隔が短く同じ排気量でもパワーが出やすい。どういう事かというと、4ストは吸入、圧縮、燃焼、排気を1ストロークで1行程ずつ行う。なので全ての行程を終わらせるのにクランクシャフトの180度回転が4回必要になる。要するに4ストが1回燃焼する間に2ストは2回燃焼するから4ストに比べてパワーがいっぱい出るよってことだ
短所
2ストロークはクランクシャフトの下にオイルパン(つまり、オイル溜めるとこ)がついていない。そのためオイルとガソリンを混ぜて噴霧状で送り、ピストンやクランクシャフトなどを冷却、潤滑などいろいろしながら燃焼室にたどり着き、一緒に燃やしてしまう←「ここ重要」ので排気口からは排気ガスとオイルの白煙が混じって出てくる。
したがって環境問題的にやばいということで4輪車では1980年代ぐらいにほぼ消え去ってしまった。バイクの方は、まだ数が少ないのと排気量が小さいことで見逃してもらっていたが、やがてバイクにも規制がかかり、2ストロークバイクは1999年ぐらいに生産中止になりいまや2ストロークは絶滅危惧種である。
詳しく知りたいならググレ。
長所
上記のとおり、排気量の割にパワーを出しやすいので、レースやスポーツに使う2輪車のエンジンとしては最適であり、かつてのロードレース世界選手権(WGP)などではみんな2ストマシンで戦っていた。当然50ccの原付きスクーターなども今では考えられないハイパワーモデルが多数あり、街角では信号が青になると真っ先にダッシュしていく姿がよく見られたものである。
んで、ここからは趣味的な話。
2ストロークは、軽い!、バラすのが楽!、独特なサウンド!、など4ストにない魅力をたくさん持っている。中でもドッカンパワーは2ストロークの1番の醍醐味だろう。7千回転ぐらいからはじけるあの音・・・ハァハァしますね。ヤマハ車のアイドリング時のカンカン音もなかなか・・・・
乗るなら今! 部品があるうちに乗っとけって!
ニコニコ大百科内に単独記事のある2スト車一覧
メーカー別、数字順→アルファベット順→あいうえお順、排気量違いでシリーズ化されている場合は排気量が小さい方が上側。
本田技研工業
ヤマハ発動機
スズキ
アプリリア
- スカラベオ50
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関連項目
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