2・24事変とは、9・18事件から約6ヵ月後の2011年2月24日に発売され、その内容があらわになったことで再び巻き起こった『アイドルマスター2』に関連する騒動である。
概要
2月24日、様々な物議を呼んでいた渦中のゲーム『アイドルマスター2』が発売された。前日(23日)からフラゲ者による情報もあり、正式発売を迎えた現在、ネット上には数多のSSや情報が飛び交っている。とはいえ、それらの情報には未だ虚偽と真実が入り混じっている段階であり、購入を決めかねてネット情報を参考にする場合には慎重な判断が求められる。
購入したプレイヤーからは“ゲームとしてのクオリティは前作より向上している”との意見が多く、発売前は騒動の一端を担っていたジュピターに至ってはやや拍子抜けといった声も少なくない。しかしそれと同時に、それまで和やかな雰囲気が特色だった765プロのアイドル達が平気でユニットメンバーを仲間外れにする発言をしたり、蔑む発言をする場面が多々見られるという事実に愕然とするプレイヤーも多い。
売れ行き
2月現在の不確定情報ではあるが、初日の売り上げが3万弱という噂も流れている。よく比較対象とされる『ドリームクラブZERO』の初日売り上げが2.1万本と言われている為、9・18事件以降、全国のプロデューサーたちが懸念していたよりは売り上げを伸ばしていると言える。だがその一方で都心部、地方を問わず全国の小売店で初回限定版の在庫が残っており、今からでも容易に購入可能なことも事実である。ニコニコ動画で騒動になった割には売れ、バンダイナムコが想定していた程は売れなかったというラインだろうか。
発売から一週間が経ち、本作の初週売り上げが発表された。結果は34,621本。約3.5万本と言うことになった(メディアクリエイト調べ)。因みに他の作品の初週売り上げは、無印は25,003本(廉価版除く)、L4Uは47,562本。SPは121,271本(3作合計)、DSは33,395本となっている。
但しあくまでもメディアクリエイト調べであり、購入元によっては数値に反映されていない場合もある。また、amazonを始めとした幾つかのサイトではXbox360ソフトの売り上げ1位を獲得したのも事実である。
開発スタッフ・石原章弘より
発売を向かえ、公式ブログに坂上陽三プロデューサー、石原章弘ディレクター両名のコメントも発信された。
その中で石原ディレクターはこう発言している。
そして、AC版以降、ずっと『アイドルマスター』を応援して下さっているプロデューサーであり、
『アイドルマスター』の育ての親である皆様へ。今作は、アーケードゲームとして生まれた『アイドルマスター』ではなく、
家庭用据え置き新作ゲームとして生まれた『アイドルマスター』です。そのため、タイトルに『2』とついていますが、業務用をベースにした
これまでのアイマスとは、設計思想が異なります。
プレイされると、ランキングの上昇のさせ方、ユニットの仲を保つ方法など、
全てにこれまでゲームの文法が通用せず、初回プレイは、手こずるでしょう。
ナンバリングタイトル(正式続編)でありながら、設計思想が異なるという発言に驚く人も少なからず居たようだ。
竜宮小町
9・18事件に彼女ら4名がリストラキャラクター扱いで、周回プレイでの解禁等が無いことがあることがはっきりして以来、事前情報の時点でユーザーに大きな失望を与えた要素だったが、ゲームの内容が分かった時点でさらに失望を加速させることとなる。
ネタバレになるので具体的な言及は避けるが、彼女達のポジションはただのかませ犬だったのである。大筋のシナリオはどのキャラがリーダーでも変わらない上出番もその敗北イベントででほぼ終了である。そして9・18事件での石原等の発言の通り彼女達のゲーム本編への解禁は無いことも判明しており、ストーリー的にも自らの手で輝く舞台へ立たせることは決してできない。さらにゲーム中での彼女らの曲はSMOKY THRILL1曲のみである。実はジュピターより少ない。ちなみに、彼女らの解禁はS4U!のみで、デフォルトでは選択不能である。
制作側は一体何を考えて、そして何を狙って窓際族扱いにしたのかは不明である。すくなくともキャラクターリストラそのものが明らかに自殺行為な上、ストーリー的にもキャラクターをぞんざいな扱いにすればどうなるか?それはリストラとの合わせ技で「公式によるいらない子認定」と見られ、離反する人が出るのは素人目にも予測できる。しかし、それでも何故わざわざこのような扱いに追いやったのかはユーザーサイドから見ても不明である。
ジュピター
当初心配されたような要素もなく、予想していたよりも出番が少なかった所為か、怒りの声等は少ない。それに加えて他の問題(アイドルによるユニット内でのいじめ、新曲の少なさ、S4Uモードの不充実ぶり、不明瞭なシナリオetc.)が浮上、爆発した事もあって、プレイヤーが抱いてきたジュピターへの悪いイメージが相殺され、ゲーム中での仲の良い描写なども手伝ってか、相対的に悪くない印象を持って受け入れられた模様。
しかし、開発側は9・18での発表から発売まで一貫してこう言ってきた筈だ。
“女性が敵では心から敵対できない。だから、憎むべき敵としてジュピターを用意した”と。
彼等がユーザーから好印象を持たれることは決して悪いことでは無いだろうし、殺伐とした雰囲気よりはアイマスの世界観に合っているだろう。が、見方を変えれば開発部内で大きな反発を受け、さらに竜宮小町についても似た事が言えるがけして歓迎される要素ではないことは素人目にもほぼわかっていて、実際にTGSの客席を熱狂ムードを一気に白けムードにまで落下させ、さらに署名内容として多数の削除要請が来る程のマイナスのインパクトを与えたにもかかわらず、こういう客側からの大反発も押し切ってまで導入を強行したのは何故か?という疑問点も浮上する。
つまり、「大きなリスクを背負ってまで彼らを登場させなければいけない理由」が見えないのである。もっと平たく言えば「別に男である必要ねーだろ」である。
果たして開発スタッフは何を狙って、そしてその狙い通りの結果であるかは疑問である。
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関連項目
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