2002 FIFAワールドカップ単語

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2002 FIFAワールドカップとは、日本韓国で開かれたサッカー世界大会であり、第17回FIFAワールドカップである。

概要

2002 FIFAワールドカップ
期間 2002年5月31日6月30日
場所 日本日本
韓国韓国
出場 32ヶ
公式 フィーバーノヴァアディダス
マスコット フェリックス

今大会は日本韓国での開催で、アジアでの開催は史上初。共同開催となった背景には、当時のFIFA内の権闘争があり、日本ジョアン・アベランジェ会長の支持を得て単独開催をしていたが、アベランジェ会長に反発していた欧州の理事たちはアフリカ勢の票を押え、これを覆そうとする。対抗勢の勢いに押されたアベランジェ会長は、日本に共催を提案するようになり、事実上後ろを失った日本がこれを受け入れることとなった。

今大会は、中国セネガルスロベニアエクアドルの4かが初出場となった。予選では、前回ベスト4に入った強オランダ飛行機嫌いで有名なデニス・ベルカンプ々と代表を引退したもあって敗退したことが最大の波乱となっている。また、ブラジルのロマーリオイタリアロベルト・バッジョというスター選手が本大会のメンバーから落選したことが話題となり、日本でも中村俊輔が落選している。

大会マスコット「スフェリックス」エネルギーモチーフにしたアトー、キャズ、ニックの3人組のキャラクター[1]

公式フィーバーノヴァは、従来どおりの切頂二十面体のボールで、タービンを模した絵柄が描かれている[2]

応援では、独戦での「ヒトラー息子たちは去れ!」(히틀러의 자손들이여 떠나라!)というプラカード[3]クローゼカーン遺影を掲げた応援[4][5]戦での人文字AGAIN 1966」[6]や垂れ幕「Welcome to Azzuri’s Tomb」[7]などが話題となった。

なお、大会の表記は正式には「Korea/Japan」だが、日本国内で大会名を呼称する時は日本/韓国で構わないということになり、今でも日本では「日韓ワールドカップ」と呼ばれている。

グループリーグ

※順位は2002年5月15日発表のFIFAランキング

グループA グループB グループC グループD グループE グループF グループG グループH

フランス
1位

スペイン 
(8位)

ブラジル 
2位

韓国 
(40位)

ドイツ 
(11位

アルゼンチン(3位)

イタリア 
(6位)

日本 
(32位

セネガル
(42位

スロベニア
(25位)

トルコ
(22位

ポーランド
(38位)

サウジアラビア(34位)

ナイジェリア(27位)

エクアドル
(36位)

ベルギー 
(23位)

ウルグアイ
(24位)

パラグアイ
(18位)

中国 
(50位)

アメリカ 
(13位)

アイルランド(15位)

イングランド(12位

クロアチア
(21位

ロシア
(28位)

デンマーク
(20位)

南アフリカ
(37位)

コスタリカ
(29位) 

ポルトガル
(5位)

カメルーン
(17位)

スウェーデン(19位)

メキシコ 
(7位)

チュニジア
(31位

グループA


勝点 得失
点差


1
デンマーク

1-1

2-1

2-0
7 3 5 2
2
セネガル

1-1

3-3

1‐0
5 1 5 4
3
ウルグアイ

1-2

3-3

0-0
2 -1 4 5
4
フランス

0-2

0-1

0-0
1 -3 0 3

前回優勝であり、2000年欧州選手権も制覇し、黄金期にあったフランスが圧倒的に有利なグループと当初は見られていた。ところが、大会直前でベール・ピレスの負傷や善試合でジダンが負傷したことで行きが怪しくなる。

大会のオープニングマッチジダンを欠いたフランスは初出場のセネガルに大金星を献上してしまう。続くウルグアイ戦ではスコアレスドローに終わり、この試合ではアンリレッドカードを受けるという不運の連鎖が襲った。後がなくなったフランスは第3戦のデンマーク戦でジダンが登場するが、本来のコンディションとは程遠いジダンは何もできず。デンマーク完封負けを喫したフランスはまさかの得点のままグループリーグで敗退となる。

フランス相手に歴史的な勝利を飾ったセネガルは、機動とフィジカルを前面に出したサッカーデンマークウルグアイという強相手に引き分けグループリーグ突破というサプライズを起こす。

対抗と見られていたデンマークは初戦でウルグアイ勝利したことで優位に立ち、トマソンがGL3試合連続ゴールを決めたこともあって首位で突破する。3大会ぶりの出場となった古ウルグアイも1勝を挙げることができず、優勝経験2チームがGLで敗退となる。

グループB


勝点 得失
点差


1
スペイン

3-1

3-2

3-1
9 5 9 4
2
パラグアイ

1-3

2-2

3-1
4 0 6 6
3
南アフリカ

2-3

2-2

1-0
4 0 5 5
4
スロベニア

1-3

1-3

0-1
0 -5 2 7

スペインが頭一つ抜け、前回ベスト16のパラグアイが対抗と見られたグループ。今回も予選では絶好調だったスペインは、前回のような失敗を繰り返さず。名実共に無敵艦隊エースとなったラウールが結果を残し、3連勝しかも3試合連続3ゴールと順調に決勝トーナメントへ進出。

パラグアイは自慢の堅守が安定せず、2試合の時点で1分1敗とピンチを迎えたが、それでも第3戦のスロベニア戦で逆転勝利し、冷やものながらも2大会連続でGLを突破する。

スロベニアを相手にワールドカップ勝利を飾り、2試合を終えた時点で2位につけ、第3戦のスペイン相手にも善戦するなど健闘した南アフリカだったが、総得点の差で泣くこととなった。

EURO2000で躍進し期待された初出場のスロベニアは、初戦の後監督と対立したエースのザホビッチが強制帰になるゴタゴタがあり、3連敗と期待外れに終わった。

グループC


勝点 得失
点差


1
ブラジル

2-1

5-2

4-0
9 8 11 3
2
トルコ

1-2

1-1

3-0
4 2 5 3
3
コスタリカ

2-5

1-1

2-0
4 -1 5 6
4
中国

0-4

0-3

0-2
0 -9 0 9

ブラジルにとってはラッキーというしかない恵まれグループ。もはや興味はどこがブラジルに続いて2位で通過するのか?となっていた。

予想通りブラジルは他の3チームに対して格の違いを見せつけ、ロナウド、リバウド、ロナウジーニョの「3R」と呼ばれた攻撃は3試合で11得点と驚異的な破壊を発揮。余裕の首位通過を決める。

2位を争うのもトルココスタリカの2チームと予想通りになったが、ブラジル相手に2失点で済んだトルコが得失点差で上回り、初の決勝トーナメント進出を果たす。

初出場の中国だったが、正直ワールドカップに出るチームレベルではなかった。4大会連続で違うを決勝トーナメントに導いたミルティビッチをもってしてもミッションインポシブルだった。

グループD


勝点 得失
点差


1
韓国

1-1

1-0

2-0
7 3 4 1
2
アメリカ

1-1

3-2

1-3
4 -1 5 6
3
ポルトガル

0-1

2-3

4-0
3 2 6 4
4
ポーランド

0-2

3-1

0-4
3 -4 3 7

オランダの名将ヒディンクを招へいした共催韓国は、当初突破は厳しいと見られていたが、初戦のポーランド戦に勝利し、6度の出場にして初勝利を飾ると、続くアメリカ戦を引き分け、迎えた強ポルトガルの第3戦で命運をかけることに。2人の退場者を出したポルトガルに対し、パク・チソンが決勝ゴールを決めた韓国が初の決勝トーナメント進出を果たす。

初戦でポルトガルを撃破したアメリカは、最終節でポーランドに敗れて首位通過は逃したが、勝ち点でポルトガルポーランドを上回り、堂々の2位通過となった。

フィーゴ、ルイ・コスタら世代を擁し、優勝補に挙げるもあったポルトガルだったが、評判通りの実を発揮することができず、GLで姿を消すことに。

グループE


勝点 得失
点差


1
ドイツ

1-1

2-0

8-0
7 10 11 1
2
アイルランド

1-1

1-1

3-0
5 3 5 2
3
カメルーン

0-2

1-1

1-0
4 -1 2 3
4
サウジアラビア

0-8

0-3

0-1
0 -12 0 12

本来ならドイツ一強と言いたいところだが、世代交代の遅れから低迷期に差しかったドイツの評価は低く、欧州予選でオランダを蹴落としたアイルランド、個人技のあるカメルーンにもチャンスがあると見られた。

だが、ドイツは初戦のサウジアラビア戦で大量8ゴールを奪って圧勝すると、第3戦でカメルーン勝利クローゼが3試合で5得点の荒稼ぎをしたこともあり、首位でグループリーグを突破する。

2位の座を得たのはアイルランドだった。敗色濃厚となっていたドイツ戦で終了間際のロビー・キーンのゴール引き分けに持ち込み、敗で乗り切ったことがカメルーンを蹴落とす要因となる。ちなみにこの時のロビー・キーンのパフォーマンス真似をするサッカー少年が続出した。

キャンプ地だった大分県中津江村との話題となったカメルーンだったが、最終戦ドイツ敗したことで3大会ぶりの決勝T進出を逃した。サウジアラビアは初戦でドイツに屈辱的な大敗を喫した後もチームを立て直せず、惨敗となった。

グループF


勝点 得失
点差


1
スウェーデン

1-1

1-1

2-1
5 1 4 3
2
イングランド

1-1

1-0

0-0
5 1 2 1
3
アルゼンチン

1-1

0-1

1-0
4 0 2 2
4
ナイジェリア

1-2

0-0

0-1
1 -2 1 3

のある4チームい、今大会最も厳しいグループとなる「死のグループ」と見られたのはこのグループ。また、1986年マラドーナの手、前回大会のベッカムの退場劇と何かと因縁深いアルゼンチンイングランドが同じ組に入ったことでも注された。

日本ではベッカム人気で注されたイングランドは、初戦をスウェーデン引き分け、一方優勝補と見られたアルゼンチンナイジェリア勝利し、両雄は第2戦で突。前半44分に得たPKをベッカムが決めたイングランドが制し、ベッカムは前回退場に追い込まれ、批判を浴び続けた4年間のリベンジを果たす。

最終的に勝ち点、得失点差でスウェーデンイングランドが並び、ナイジェリア戦をラーションの2ゴール勝利したことで総得点で上回ったスウェーデンが首位通過となる。

攻撃タレントい、優勝補と見られたアルゼンチンだったが、イングランド戦に負けたことがいて期敗退に追い込まれた。ナイジェリアは3度の出場で初めて未勝利で終わった。

グループG


勝点 得失
点差


1
メキシコ

1-1

1-0

2-1
7 2 4 2
2
イタリア

1-1

1-2

2-0
4 1 4 3
3
クロアチア

0-1

2-1

0-1
3 -1 2 3
4
エクアドル

1-2

0-2

1-0
3 -2 2 4

イタリアメキシコクロアチアの三つで2つのを争うと見られたグループは、イタリアがGLで躓く悪い癖を発動。第2戦のクロアチア戦で逆転負けを喫し、GL突破に黄色信号がる。これに対し、メキシコクロアチア戦、エクアドル戦と連勝したことで第3戦を引き分けでも突破という状況になる。

イタリアメキシコの第3戦は、メキシコが前半に先制し、イタリアは敗退寸前に追い込まれるが、終了直前にデル・ピエロが値千の同点ゴールを決めたことで引き分けに持ち込み、メキシコと共にGL突破を決める。ここで2位通過となったことでイタリアは酷いに遭うことになる。

クロアチアイタリア勝利したものの、前回躍進の中心だったメンバーが代表引退高齢化し、次に立ったタレントも現れなかったことで前回大会より弱体化したことは否めなかった。初出場のエクアドルも善戦はしていたが、クロアチア相手に1勝したのみとなった。

グループH


勝点 得失
点差


1
日本

2-2

1-0

2-0
7 3 5 2
2
ベルギー

2-2

3-2

1-1
5 1 6 5
3
ロシア

0-1

2-3

2-0
3 0 4 4
4
チュニジア

0-2

1-1

0-2
1 -4 1 5

これといった本命が存在せず、共催日本にとっては突破が十分期待できる恵まれた組み分けとなった。それでも欧州勢とべると実績で劣ることは否めず、可性は五分五分といったところだった。

初戦となったベルギー戦をシーソーゲームの末に引き分けに持ち込んだ日本は、第2戦のロシア戦で稲本潤一が決勝ゴールを決め、歴史的なワールドカップ勝利を飾る。第3戦のチュニジア戦ではチームの大柱である中田英寿に初ゴールが生まれ快勝し、いいムードのまま首位でGLを突破。開催としての責任を果たす。日本国内ではこれまでにないほどサッカー熱が高まっていた。

2位を巡る争いでは、最終戦の直接対決勝利したベルギーが突破を決める。このグループでは1番があると言われていたロシアだったが、格下のチュニジア勝利した後に日本に負けたのが痛かった。

決勝トーナメント

ラウンド16

終了直前のノイビルの決勝ゴールドイツが1番乗りでベスト8進出。

ドイツカーンパラグアイチラベルトカリスマ的な両チームGKに注が集まった試合は、ドイツが攻め込むもパラグアイの堅い守りの前になかなかゴールを決めることができない。

パラグアイカウンターから決定機を迎えるが、ドイツの守護カーンが立ちはだかり、チャンスをモノにすることができない。

このまま延長戦に突入かと思われた後半43分にノイビルがようやくゴールをこじ開け、ドイツベスト8進出。

2トップってゴールを決めたイングランドが快勝。

GLではわずか2得点得点不足に悩まされたイングランドだったが、前半5分ベッカムの右足からファーディナンドが先制ゴールを決める。さらに前半22分にはオーウェンが今大会初ゴールを決め、追加点を奪う。

全に試合を支配したイングランドは、その後もデンマークを圧倒すると、前半44分にはヘスキーにもゴールが生まれ、前半だけでほぼ試合を決めてしまう。

デンマークはGLでの戦いぶりがのような低調な試合内容で何もできずに敗となった。攻撃調子が上がってきたイングランド完璧な内容でベスト8進出。

セネガルは続き、北欧の雄を倒してアフリカ勢12年ぶりのベスト8へ

前半11分ラーションがゴールを決め、序盤にスウェーデンが先制。立ち上がりは堅さが見られたセネガルだったが、これでふっきれたのか徐々にGLでフランスを蹴落としたスピーディーな攻撃が見られるようになる。

前半37分H・カマラが個人技からゴールを決め、セネガルが同点に追いつく。その後、スウェーデンは21歳のイブラヒモビッチを投入し、見ごたえのある好勝負が続く。

延長戦に突入した試合を決めたのはまたもセネガルの個のだった。延長前半14分再びH・カマラゴールデンゴールを決め、セネガルアフリカ勢12年ぶりのベスト8進出を果たす。

若き守護カシージャススペインを救う。

前半8分この試合スタメンに抜されたモリエンテスがゴールを決め、スペインが先制。だが、ここからスペインは時間と共にペースダウンしてしまい、高さとパワーで勝るアイルランドが押し戻すようになる。

逃げ切ろうとしたスペインだったが、試合終了直前にイエロがPKを献上してしまう。これをロビー・キーンが決めたアイルランドが土壇場で同点に追いつく。

延長戦では両チームとも疲労の色が濃いため試合は動かず、PK戦に突入。2人が失敗したスペインだったが、GKカシージャスが2人ストップする活躍を見せ、3人が失敗したアイルランドを退ける。

ワールドカップで実現した北中対決は、アメリカに軍配。メキシコは3大会連続ベスト16敗退。

同じ北中勢同士の顔合わせとなり、サッカーにおいてはライバル関係にある両チームの対戦はしいものとなる。前半8分マクブライトが決め、アメリカが先制する。

戦前の予想では優位と見られたメキシコだが、アメリカの堅い守りの前にゴールが遠い。逆に後半20分ドノバンが追加点を決め、アメリカリードを広げる。

チーム合わせてイエローカード10枚、退場者も出たしい戦いはアメリカに軍配が上がり、自開催だった1994年える成績を残すこととなる。

最後に笑ったのはブラジルの理不尽なまでの個のベルギーの判定に泣く。

ブラジル相手にっ向勝負を挑んだベルギーは、前半11分ヴィルモッツがゴールを決めたかと思われたが、不可解なファウルのジャッジで取り消しに。肝を冷やしブラジル3Rの個人技を軸に攻勢を開始。

ベルギーも決して盤石ではないブラジルの守備のを狙って攻撃を仕掛け、互に渡り歩く。しかし、後半23分リバウドのスーパーゴールが決まり、ブラジルが先制。

その後も追いすがるベルギーに対し、終了間際にロナウドが追加点を決め、最後はブラジルが個のでねじせる結果となった。

逃げ切ったトルコが初のベスト8。共催日本の挑戦はあっけなく終わる。

戦前、組み合わせに恵まれベスト8入りを期待するが多かった日本だったが、前半12分CKからウミト・ダバラが決め、トルコが先制。

リード後自を引くトルコに対し、日本は焦りから攻撃が回りし、GLで見せた躍動感がを潜めてしまう。GLの時とメンバーシステムをいじってしまったことも裏に出ていた。

結局、そのまま逃げ切ったトルコの試合巧者ぶりだけがった試合となった。初の決勝トーナメントに臨んだ日本の挑戦はあっけなく幕切れとなる。

後々物議を醸した問題の試合は、韓国アンジョンファンゴールデンゴールイタリア相手に大金星

韓国サポーターの大援が飛び交う中、18分ヴィエリのゴールイタリアが先制する。だが、ここからイタリアを待ち受けていたのは地獄だった。

韓国の半ば暴力的なラフプレーによってイタリアリズムを崩し、逆に攻め続ける韓国が勢いを増す。そして後半43分ソル・ギヒョンのゴールにより土壇場で韓国が同点に追いつき、試合は延長戦へ。

そして事件は起きる。延長前半13分イタリアエーストッティが不可解な判定によって退場になる。動揺を隠せないイタリアに対し、延長後半13分アンジョンファンゴールデンゴールを決め、韓国が大金星を挙げてベスト8進出。もっとも後述のとおり、この試合の数々の誤審が大きな問題となった。

準々決勝

文字通りロナウジーニョ独り舞台となった試合はブラジルイングランドに競り勝つ。

今大会では数少ない強豪国同士の対戦は前半23分DFルッシオのミスを突いたオーウェンのゴールイングランドが先制する。一方、ブラジルも前半終了間際ロナウジーニョ中央突破から最後はリバウドが冷静に決め、試合を振り出しに戻す。

後半に入ってすぐには、ロナウジーニョの放ったFKがGKシーマンの意表を突き、ブラジルが逆転。ところが、後半12分1G1Aのロナウジーニョ足裏タックルによって退場となってしまう。

数的優位に立ったイングランドだったが、割り切ったブラジルが守勢に回ったことで攻め手がなくなり、結局そのままブラジル逃げ切りを許してしまう。

日本中を虜にしたベッカムワールドカップはここで終了となった。

内容でドイツを上回っていたアメリカだったが、カーンの牙を最後まで崩せず。

スピードに難のあるドイツの守備に対し、アメリカはドリブルでのスピード勝負に持ち込み次々とチャンスを作り出す。劣勢の続くドイツだが、この試合でもカーンが守護としてアメリカに立ちはだかり、ゴールを許さない。

すると、前半39分セットプレーからバラックがヘディンシュートを決め、ドイツが少ないチャンスをモノにする。

その後もアメリカは低調なドイツを相手に優位に試合を進めるが、圧倒的な存在感を見せるカーンからゴールを決めることができず。シュート2本に終わりながらもドイツが虎の子の1点を守り切り、ベスト4進出。

スペイン 0 - 0
( 3 - 5 )
韓国
セネガル 0 - 1 トルコ

またも判定に救われるも、韓国が立て続けの強撃破でアジア勢初のベスト4進出。

で勝るスペインペースで試合が進むが、ホームの大援を受ける韓国カウンターで応戦。後半3分スペインセットプレーからバラハのゴールが決まるが、ファウルの判定によりゴールは取り消される。

その後もスペインは右サイドをホアキンが何度も突破しチャンスを作るが、韓国ホームの意地でぎ、試合は延長戦へ突入。

延長前半2分モリエンテスのヘディンシュートが決まるが、ホアキンがクロスの際にゴールラインを割ったという「誤審」によってまたもスペインゴールは取り消される。その後、スペインの猛攻は続くが、ゴールは生まれず、試合はPK戦へ。

スペインはこの試合よりもいていたホアキンが失敗したのに対し、韓国は5人全員が成功。この結果、韓国アジア勢としては史上初のベスト4進出を決める。

"王子イルハンの決勝ゴールトルコセネガルを破り、初のベスト4進出。

このカードベスト8で実現すると予想した人はどれだけいただろうか?今大会サプライズを起こしてきた2チームの対戦は、セネガルの個人技が立つ試合展開になる。

後半に入ると、飛ばしていたセネガルの足が止まり、トルコチャンスを作るようになる。トルコブレーキになっていたエースハカンシュキュルを諦め、イルハンを投入。この決断が延長戦になって実を結ぶ。

延長前半4分トルコイルハンボレーシュートを決め、この間初のベスト4進出を決める。旋を起こした初出場のセネガルだったが、ベスト8でついに尽きた。

準決勝

バラックの2試合連続決勝ゴール韓国の快進撃を止めたドイツが決勝進出。

韓国の試合に様々な疑惑が生じていたこともあり、急きょ欧州審判団がを吹くこととなった試合は、大舞台慣れしているドイツペースで試合が進む。

熱狂の渦にあった地元サポーターの大援を受ける韓国も速攻からチャンスを作り出すが、そこには守護カーンが立ちはだかる。

スコアレスで迎えた後半30分こぼれ球をバラックが押し込み、ドイツが先制する。その後、韓国も反撃に出るがついにカーンの牙を崩すことができず。全アウェイの中、準々決勝に続いてバラックの1点で勝利したドイツが3大会ぶりの決勝進出。

GL以来の再決戦も、ロナウドゴールブラジルがまたしても勝利

今大会の台風となっているトルコは、ブラジル相手にも互に渡り歩き、ボール支配率で優位に立つ。ブラジルも個人技からチャンスを作るが、GKリュストゥが奮闘する。

迎えた後半4分この試合大五郎カットで登場したロナウドがトーキックGKタイミングを外したシュートを決め、ブラジルが先制。その後もトルコの攻勢が続くが、守りに入ったブラジルを最後まで崩せず。

ロナウドの1点を守り切ったブラジルが、3大会連続での決勝進出。健闘したトルコだったが、あと一歩及ばなかった。

3位決定戦

試合開始直後、トルコエースハカンシュキュルがゴールを決め、先制。一方、地元の韓国も前半9分にイ・ウリョンが決め、すぐに試合を振り出しに戻す。だが、前半12分セネガル戦でヒーローになったイルハンゴールを決め、再びトルコリードする。

準決勝で敗れてややテンションの下がった韓国に対し、モチベーションでトルコは上回っていた。前半32分にもトルコイルハンが再びゴールを決め、リードを広げる。

後半、守備の枚数を削ってアタッカーを増やした韓国だが、守備に重を置くようになったトルコに対して終了間際に1点を返すのがやっとだった。

日本に続いて開催を破ったトルコは、3位入賞で大躍進を遂げた今大会を締めくくる。

決勝

意外にもこれがワールドカップでの初対戦となったサッカー界の両大によるファイナルブラジルは準決勝を出場停止だったロナウジーニョが復帰したのに対し、ドイツベスト8、ベスト4で決勝ゴールを決めたバラックが警告累積によって出場停止となった。

試合は圧倒的な攻撃を持つブラジルに対し、ここまでわずか1失点のドイツの守護カーン対決となる。ブラジルの猛攻に対し、カーンは前半これまで通りビッグセーブゴールを守るが、後半接触プレーで負傷を負うと、抜群の安定感に陰りが見える。

後半23分リバウドの回転のミドルシュートカーンが前にファンブルすると、これに反応したロナウドゴールに押し込み、ブラジルが先制する。カーンにとっては今大会PK以外で奪われた初の失点だった。

勢いづいたブラジルは、後半34分再びロナウドゴールを決め、決定的な2点を奪う。ロナウドはこれで大会8得点となり、断トツで大会の得点王となる。バラック不在のドイツの攻撃ブラジル相手にゴールを奪うく、試合はブラジルが快勝。

史上最多となる5度優勝を飾ったブラジルは、前回大会の決勝で敗したリベンジとなり、決勝で体調を崩して何もできなかったロナウドも自らの辱を果たすこととなった。

大会のまとめ

2002 FIFAワールドカップ 大会結果
優勝 ブラジルブラジル(5回)
優勝 ドイツドイツ
3位 トルコトルコ
4位 韓国韓国
個人表
大会MVP ドイツオリバー・カーン
得点 ブラジルロナウド
最優秀GK ドイツオリバー・カーン

21世紀最初のワールドカップであり、アジアでの初のワールドカップは、王ブラジルが史上最多となる5度優勝で幕を閉じた。この大会のブラジルはお世辞にも組織が機していたわけではないが、3Rと呼ばれたロナウド、リバウド、ロナウジーニョ前線、さらにはカフー、ロベルトカルロスの両という圧倒的な個のによる破壊で他チームをねじせる結果となった。

一方、今大会は「波乱の大会」と呼ばれた通り、前回優勝フランスを皮切りにアルゼンチンイタリアなど優勝補がい段階で次々と敗退となっていた。代わりに韓国トルコセネガルアメリカといったこれまで実績のかったが上位に躍進したのも特徴的だった。準優勝したドイツにしても世代交代の過渡期にあり、大会前の評価はさほど高くなかったが、世界No.1のGKと言われたオリバー・カーンの活躍と組み合わせに恵まれたこともあってファイナルまで進出した。

開催となった日本韓国も自チームが初めて決勝トーナメントまで進出したこともあって、大会中は熱狂の渦に包まれていた。日本では、イングランドデイヴィッド・ベッカムが注の的となり、女性層のみならず当時の彼のヘアスタイル真似る若い男性が多く現れた。その後はトルコイルハンマンスズに女性ファンが急増し、女性週刊誌ワイドショーで頻繁に特集が組まれた。

一方で大きな問題となったが、疑惑の判定とされる誤審である。特に韓国金星を挙げたベスト16のイタリア戦では、韓国の度をえたラフプレーに対して警告どころかファウルも取られず、さらにはイタリアフランチェスコ・トッティが不可解なシミュレーションの判定で退場となるなど韓国に有利な判定が相次ぎ、この試合の審を務めたバイロン・モレノ韓国から買収されたという疑惑が持たれている。ちなみに、このモレノ審は後に審判リストから除名され、2010年麻薬の密輸で逮捕されたく付きの人物である。ベスト8の韓国スペインの試合でも2度に渡ってスペイン得点が取り消される不可解な判定が下され、こちらも審の買収が疑われている。FIFA FEVER FIFA創立100周年記念DVD』に収録されている「世紀の10大誤審」では、この大会で起きた誤審が半数を占めている。

2002年ワールドカップの日本代表

地元開催ということで予選が免除された日本代表は、1999年ワールドユースで準優勝するなど年代別の大会で活躍した「世代」がチームの中心となり、4年間強化が進められていた。アンダー代表も兼任していた監督フィリップ・トルシエが導入したシステマチックサッカー批判が集まり、強相手の善試合で大敗するなど直前まで不安視するはあったが、中山雅史秋田豊というベテランが直前に復帰したこともあってチームはまとまるようになり、いい準備ができたうえで大会に入ることができた。

ロシア戦で歴史的な初勝利を飾るなど、2度の出場で初のグループリーグ突破を果たし、ホストとしてのノルマを達成することができた。稲本潤一がベルギー戦、ロシア戦と連続して重なゴールを決めるなどラッキーボーイ的な存在となり、日本代表の快進撃に日本中が熱狂。特に第2戦のロシア戦での日本国内の均視聴率は66.1%という驚異的な数字を残している。

しかし、日本サッカー界にとって未体験ゾーンである決勝トーナメントトルコ戦では、トルシエメンバーシステムをいじってきたことが裏に出たこともあり、実を発揮できないままに敗戦。どこか不完全燃焼という印を残して大会を終えることとなった。

関係者の声

関連動画

関連商品

関連項目

脚注

  1. *「ザ・スフェリックス」『デジタル大辞プラス2010/11/05、小学館
  2. *Ikwunze, Ejikeme『WORLD CUP (1930-2010)』Xlibris CorporationISBN 9781479746361、p. 54。
  3. *フジテレビ/FNNスーパーニュース 2002年6月25日 5:55
  4. *TBS/筑紫哲也NEWS23 2002年6月25日
  5. *김상기. “악명 떨치는 한국 축구팬”…비매너 증거 모음집 日 집중거론exit. 쿠키뉴스, 2011.09.29 10:26
  6. *AP通信配信「South Korean fans will taunt Italians with memory of 1966 loss toexit」『CNNSI.com's complete coverage of the FIFA World Cu』2002年6月17日11:48
  7. *Ryall, Julian「South Korea scores huge upsetexit」『The Japan Times』2002年6月20日
  8. *W杯報道 日本イメージ一変exit」『読売新聞』2002/06/11
  9. *スペイン元代表「02年W杯の韓国4強は審判のおかげ」、韓国で物議exit」『サーチナ』2010/06/05 13:27:09
  10. *PSYが伊で大ブーイングの理由exit」『日刊サイゾー』2013.05.29
  11. *이병구「이천수 자서전 "사이버 전쟁"exit」『중앙일보』2002年8月13日15:32。
  12. *英国代表発言「韓国はW杯開催してはいけない馬鹿な国」exit」『中央日報』2003年12月25日17時00分
  13. *PSYが伊で大ブーイングの理由exit」『日刊サイゾー』2013.05.29
  14. *ジーコ誤審が快挙を判定勝ちにしたexit」『日刊スポーツ2002年6月23日
  15. *D・シルバ:「プレミアで成長した」exit」『Goal.com2011/09/05 4:37:00. 記事元:「Silva: "Estamos disfrutando de una buena generacionexit」『AS.com2011年9月4日14:01
  16. *エンリケ・オルテゴ / 江間慎一郎「スペイン代表カシージャスの回想「02年W杯の韓国戦は恥ずべき戦い。審判が相手を後押しし、誤審が存在した」exit」『フットボールチャンネル(株)カンゼン、Yahooニュース配信、2014年06月10日
  17. *韓国の元FIFA副会長が「トンデモ発言」 日韓W杯の韓国躍進は「審判買収」したから?exit」『J-CASTニュース2014/6/5 18:07. 記事元:「정몽준 “월드컵 심판 매수설 돌 정도로 내 능력 괜찮아” 발언 논란exit」『쿠키뉴스』

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2002 FIFAワールドカップ

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26 ななしのよっしん
2019/03/07(木) 20:44:26 ID: 2P82X+5iD5
日韓ワールドカップ日本韓国異常性と世界がそれに対して猛に怒る様子をやっとはっきり認識させてくれた点において非常に意義のある大会だった
2002W杯韓国の本性を知るのにとても良い教材として未来永劫ネットにあり続けるからな
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27 ななしのよっしん
2019/06/02(日) 08:05:55 ID: GE8LQwys8U
ヨーロッパとかに韓国紹介する時はサッカー関連で見せるのが一番かもな。こんなやつらに歴史改変され乞食されて困ってるんだよと
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28 ななしのよっしん
2019/06/02(日) 08:16:59 ID: KsV/ib8iuA
紹介したら地元開催で片方はベスト4、もう片方は16どまりとイジられそうな気がするんですが・・
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29 ななしのよっしん
2019/09/10(火) 23:31:37 ID: d/BVzOxStF
今思うと、韓国と共同開催なんて狂った事をよくしたと思うよ。ようつべイタリア人が日本韓国と開催した事を怒ったと言う話もあるらしいし、共同はホストの責任があやふやになるから単独がベストかもな。
日本が反省すべき点は、メディア韓国への遠慮と共同開催で外を悔いなき試合やもてなし出来ずに最悪と印つけられた事だな。ここは反省すべきだわ。
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31 ななしのよっしん
2019/12/14(土) 04:32:57 ID: JX77VaHdNW
初の共同開催であると同時に共同開催はこういったリスクがあるという前例になった
2026はここまで酷いものではないにしろメキシコ辺りがやらかすと予想するよ 買収まではさすがにないだろうけどね
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32 ななしのよっしん
2020/05/31(日) 16:05:48 ID: FbATGwzPJd
FIFA内部の対立や日本代表の実績が少なくて妥協するしかなくなったし
ここの住人に聞くけど以下の条件がそろうかどちらかが実現していれば代表の強化が史実より進んで
単独開催は可だった気がする
在日朝鮮蹴球団(60年代~80年代まで日本トップチームに7割以上の勝率だったとか)が1965年JSL開幕チームにとして参入
②釜本が1970年メキシコ大会の予選で病気にならない
ラモス1986年メキシコ大会の予選までに帰化が史実して代表入りする
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33 ななしのよっしん
2022/07/04(月) 08:58:22 ID: aHMDcZQrRM
20年経っても絶対に許さないという意思を感じる
https://news.livedoor.com/lite/article_detail/22442115/exit
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34 ななしのよっしん
2022/11/05(土) 01:42:44 ID: gdlvbwGXTg
が振り返る悪夢日韓W杯「14年前の最大級の盗難から警鐘は鳴っていた」
https://www.sanspo.com/article/20221104-6TDGBHNQHRIEJJOJG7SISCJXI4/exit
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