2020年代とは、2020年~2029年の10年間を指す言葉である。
概要
政治、経済の両面で、中国、インド等の新興国の影響力がさらに増加すると考えられる。これらの国々は単独で宇宙開発を積極的に進めており、2020年代の有人月面着陸を目指している。また、2020年代のうちにインドの人口が中国を超え、世界一となることが予想されている。中国は急速に経済的地位を高めたことで、アメリカ合衆国との対立が深まっている。
それぞれの年の記事も参照。
2020年- 2021年 - 2022年 - 2023年 - 2024年 - 2025年 - 2026年 - 2027年 - 2028年 - 2029年
世界における2020年代
新型コロナウイルス感染症の世界的流行
2020年冬以降、前年の年末に中国の武漢で発生した新型コロナウイルスによる感染症が世界中に広まり、パンデミックを引き起こした。この大きな出来事により、人々のライフスタイルや働き方、社会活動は大きな変革を余儀なくされている。(→コロナ禍、アフターコロナ)
米軍のアフガン撤退
2021年8月30日、アメリカ軍がアフガンより完全撤退をし、「アメリカ史上、最も長い戦争」と言われる軍事作戦が終了した。それと前後してアメリカが支援してきたアフガニスタン政府も崩壊し、タリバンがアフガニスタン全土をほぼ掌握することとなった。
2001年9月11日に起きたアメリカ同時多発テロ事件に始まり、アフガン侵攻、イラク侵攻で続いた対テロ戦争という一つの時代が終わりを告げたといえるだろう。
さて、総括としては、ほかの国の再建のためにアメリカが大規模な軍事作戦を行う時代の終わりであるといえよう。アフガンにしろイラクにしろ対テロ、大量破壊兵器をお題目にして軍事侵攻をしたが、その裏側としては中東にアメリカ流の民主主義の定着というロマンもあったことは否定できない。
米軍のアフガン撤退とアフガン政府の崩壊は21世紀におけるアメリカの戦略の転換だといえる。
日本における2020年代
2020年3月、「改正新型インフルエンザ等対策特別措置法」が成立、翌月の4月には緊急事態宣言が発令された。同月に布マスクの全戸配布が始まり、「アベノマスク」と俗称が付けられた。
2020年7月、政府は経済立て直しのための「Go To キャンペーン」を開始。感染再拡大により同年12月に停止されるまで実施された。
2020年9月、体調の悪化により、7年8ヶ月の長期政権となった安倍晋三内閣が総辞職した。後を継いで、菅義偉内閣が発足した。菅内閣のもとで、新型コロナワクチン接種への対応や、国のDX(デジタル・トランスフォーメーション)を進めるための組織「デジタル庁」の設置などが行われた。
2021年7月23日から8月8日までの17日間に渡り、東京オリンピックが開催された。東京での五輪開催は1964年大会以来57年ぶり、2回目となった。競技は東京を中心とした日本各地で開催された。当初は2020年に開催予定であったが、新型コロナウイルス感染症の流行に伴い、1年間延期された。
2021年9月、菅義偉が次期総裁選への立候補を見送ることを発表。実質的な首相の辞任表明となり、菅内閣は約1年で幕を閉じることとなった。翌月10月に自民党総裁選が行われ、岸田文雄が勝利、第100代内閣総理大臣に就任した。
2022年4月より、成人年齢が20歳から18歳に引き下げられる。なお、成人式については「20歳のつどい」などの名称に変更の上、同じ日程で引き続き行う自治体がほとんどである。
2022年8月、記念すべきコミックマーケット100が開催予定。
2024年、新紙幣が発行。紙幣の肖像が20年ぶりに一新される。
2025年、大阪で万国博覧会(大阪・関西博覧会)が開催される。
2025年、人口の多い世代である「団塊の世代」の人々が75歳以上の後期高齢者となり、医療・介護などに必要な社会保障費が増大することが懸念されている(2025年問題)。
2027年、JR東海によるリニア中央新幹線の東京~名古屋間が開業予定。
スーパーハイビジョン(8K)技術が2020年以降実用化される予定となっている。また、5G(第5世代移動通信システム)も本格的に実用化が始まり、2020年代中盤には全国的な普及が見込まれている。
その他、2020年代に進展が見込まれる技術にAI、VR・AR、自動運転、デジタル通貨、ブロックチェーン、量子コンピュータなどがある。情報通信技術のさらなる発達が人々の暮らしにどのような影響をあたえるのか、注目される。
関連動画
関連項目
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https://dic.nicovideo.jp/t/a/2020%E5%B9%B4%E4%BB%A3