27時間テレビとは、原則毎年7月の夏休み突入期に放送している、フジテレビ系(テレビ大分を除くFNS加盟各局製作)で24時間以上放送している夏の特別番組。
概要
フジテレビとFNS加盟系列局の計27局で共同製作される、夏の初めの名物番組。
名目上は「FNS各局との連携による製作能力の向上」を目指しているため、地方局との中継企画やFNS系列局対抗企画が多く放送されるのが特徴である。
エンディングではフジテレビ新人アナによる「提供読み」が毎年恒例となっている。フジテレビの新人アナウンサーは入社してから研修期間を経てこの番組で本格的にデビューするため、新人アナウンサーの顔見世という重要な役割も担っている。
歴史
誕生~河田町時代(1987年~1996年)
1987年、フジサンケイグループが東京と大阪で行った博覧会「夢工場'87」の連動イベントとして開始。当時は『テレビ夢列島』という通称で呼ばれていた。
これが高視聴率を獲得し、当初は1回限りのイベントのつもりだったものがFNS各局との連携による製作能力の向上も兼ねた恒例企画として年1回のレギュラー番組に昇格。このため、別名で「FNSの日」とも呼ばれている。
「24時間テレビ」(日本テレビ)がチャリティーを軸にした番組であるのに対し、一時のブレはあるもののバラエティーに徹した内容となっている。しかし第1回では視聴者にそれが理解されず、中にギッチリ小銭が詰められたビンが募金として届けられたこともあった。
最初の10年ほどはお笑いBIG3であるタモリ、ビートたけし、明石家さんまが中心となって放送されていた。この中で今や伝説となっている「車庫入れ」が登場し、視聴者を爆笑の渦に誘った。だが抗議の電話や投書も相当来たという。
また、当時はまだ自主規制が緩かった事もあり、深夜に過激なエロ企画も放送されて、『裏名物』として有名だった。
お台場平成期生放送時代(1997年~2016年)
1997年以降はダウンタウン、中居正広などの司会でバラエティー路線が継承されたが、2001年を最後に一度バラエティーから撤退。2002年と2003年はみのもんた司会の歌メインの家族向けのヌルい内容になる。しかし評判は芳しくなく、2003年の深夜に起こった笑福亭鶴瓶の性器露出事件で話題になったのみだった。
そこで2004年、ナインティナインと中居正広司会で「めちゃ2イケてるッ!」ベースの「めちゃ2オキてるッ!」で再びバラエティー路線に回帰。1997年以降最高の高視聴率を獲得し成功に終わった。
2008年は明石家さんまが久しぶりに総合司会を務め、1980年代の名番組「オレたちひょうきん族」を意識した内容となった。その中でゲスト出演したBEGINが放送時間中に作曲してエンディングに披露した「笑顔のまんま」が話題となり、後にさんま出演の缶コーヒーのCMにも起用された。また、ビートたけしが沖縄、東京、北海道、佐渡と全国を飛び回り、「車庫入れ」を約15年ぶりに復活させて爆笑の渦に巻き込んだ。
2009年~2010年は、2年連続で総合司会が島田紳助で「クイズ!ヘキサゴンII」とコラボし、紳助の都合(日曜21時から『行列』が放送されていたため)により1時間短くした「26時間テレビ」として放送された。放送の流れは同番組の特番で放送される「合宿」形式で放送され、番組中のどのコラボ番組に出演するのかを早押しクイズで決めるコーナーなどでその要素が見られた。また、総合司会の紳助の方針で今までの大テーマであった「笑い」のほかに「感動」もプラスされ、「FNS対抗三輪車耐久レース」や「211km24時間駅伝」などが縦軸企画として実施された。
2011年はちょうど放送時間内(笑っていいとも!生増刊号スペシャル)に地上アナログ放送終了があったため、地デジ化に絡んだコール&レスポンスが行われたあと、地上デジタル放送完全移行記念企画としてウキウキウォッチングの替え歌「デジタルウォッチング」を歌った。また、「地デジ化大使」に任命されていた草彅剛に対抗して、「アナログ大使」として中居正広が任命され、放送中ずっとアナログテレビの終了をカウントダウンするタイマーベルトを装着させられていた。
一定して2桁台の平均視聴率を取っていた27時間テレビであったが、2013年の「女子力」をテーマとし総合司会に女芸人軍団を擁した27時間テレビは、番組平均視聴率で史上初の10%割れを記録した。その後、2014年には「SMAP」を総合司会に迎えた年にはなんとか13.1%を獲得。2015年には3度目となる「めちゃイケ」を基幹番組に据え、視聴率は前年と比較し下がったものの、なんとか10%台までに抑えた。
2016年は、「今までとは違った27時間テレビに」という局の意向から、「フェスティバル」形式として史上初めての複数人のMCリレーで放送した。しかし、視聴率は振るわずそれまで最低視聴率だった2013年を下回り、7.7%を記録してしまった。
お台場収録放送時代~放送中断期(2017年~2022年)
2017年・2018年は、放送内容やスタイルをさらに大幅に変更し、競馬中継やプレゼント賞品紹介など一部のコーナーを除きほぼ収録放送となった。27時間かけて一つのテーマに基づいて放送され、27時間テレビのために企画されたコーナーを中心にしつつ、フジテレビのレギュラー番組がテーマに合わせた特別な内容となって組み込まれていくスタイルで放送。
2019年は3年ぶりの生放送となったものの、この年は史上初の11月2日~3日という異例の秋放送となる。しかし世帯視聴率の低迷は止まらず、ついに平均視聴率5.8%という歴代ワースト記録を更新。
2020年は当初東京オリンピック中継との兼ね合いから通年より遅い8月中旬の放送を予定していたが、2020年から大流行した新型コロナウィルス感染症の影響のため放送中止を決定。2021年・2022年も流行が収まらなかったこともあり放送が取りやめとなり、1987年開始以来の3年間の放送中断を余儀なくされた。ちなみにライバル的存在の「24時間テレビ」(日本テレビ)はこの期間中も放送が継続されている。
この放送中断期間には代替企画として、「FNSラフ&ミュージック~歌と笑いの祭典~」が2021年・2022年に放送された。
お台場令和期生放送時代(2023年~)
2023年、かねてより流行していた新型コロナウィルス感染症の流行が一応の収束へ向かったことと、「オールナイトフジ」「夕やけニャンニャン」のディレクターや「とんねるずのみなさんのおかげです」のプロデューサーとして知られ、お台場平成中期にバラエティ制作センター部長→室長→局長を歴任したバラエティ畑出身の港浩一がフジテレビ社長に就任しバラエティの強化へ舵を切ったこともあり、4年ぶりに27時間テレビが復活。「千鳥の鬼レンチャン」をベースにし、千鳥・かまいたち・ダイアンの3組が総合司会に大抜擢された。
そしてこの回よりTVerでのリアルタイム配信がほぼ全編で実施されることとなり、番組開始当初から長らくの懸案であった未放送地域での番組視聴が可能となる。また、24時間以上の長時間番組がTVerリアルタイム配信を行うのも史上初のケース。(ただし見逃し配信は未実施)
27時間全体の視聴率は世帯6.5%、個人4.0%、コア4.6%という記録であったが、放送休止中に視聴率の指標が世帯から個人視聴率・コア(13歳~49歳の年齢層)視聴率重視に移行しており、特にゴールデン帯のコア視聴率がダントツの首位を記録(22日が6.8%、23日が7.8%。ちなみにコア視聴率はGP帯で4%以上を記録すると好成績と言われる)。個人視聴率を見ても23日のゴールデン帯(グランドフィナーレ)が個人6.5%、世帯9.5%を記録し、バラエティ番組部門の個人視聴率では「ザワつく!金曜日」と並んで週間2位タイを記録した。
翌2024年は7月20日・21日に「新しいカギ」をベースに「日本一たのしい学園祭」として放送。前年同様にTVerでの同時配信を実施したほか、パートごとに見逃し配信を順次実施した。視聴率は全編で個人4.0%、コア4.6%。20日は個人6.2%、コア7.4%を記録。21日の「カギダンススタジアム」では個人6.9%、コア7.8%と2024年のフジテレビ最高を記録した。このパートでのコア占有率は45%を超えている。
放送時間
初期の頃は放送時間が一定しておらず、実質24時間を切る回も多かった(第1・2・4・5回の23時間54分など。なお最短が第7~9回の22時間58分、最長が第10回の29時間24分)。そして1997年の第11回から、概ね表題どおりの26~27時間の放送時間で推移している(第19回のみ24時間57分と若干短い)。
「27時間テレビ」の名称が定着して以降、放送された放送時間が27時間を下回る回は、「26時間テレビ」など放送時間に準じた名前に変更されている。
まる子&サザエさん、競馬中継について
27時間テレビ放送週の『サザエさん』は毎年放送。『ちびまる子ちゃん』は年毎によって放送が休みになる場合もある。この週の放送は近年は番組出演者がゲストとしてアフレコ出演するのが最近の定番となっている。
競馬中継は放送週のメインレースのみ中継。当日開催の重賞レースが対象であり、出演者もちゃんと馬券を買いレース中でもワイプに映ったりと普段のレース中継とは一味違う雰囲気になる。
FNS各局対抗企画
1992年より、現在までスポーツやテストなど、様々な分野でFNS加盟局対抗で企画を開催する。1989年にFNS各局対抗クイズが行われ、新潟総合テレビが優勝してから3年後、正式に各局対抗企画として開催された。
各年で参加する局が異なり、クロスネット局は参加しないこともある。(例:テレビ大分→2000年まではNNSの放送も重視していた。)
最初の対抗企画は『全国一斉模擬試験』で、1993年まで、2年連続で行われた。これは、『平成教育委員会』と当時連動していたことから生まれた企画で、第1回開催の1992年に優勝したのは、大阪・関西テレビであった。その後、1993年(模擬試験)、1994年(各局対抗クイズ)の秋田テレビの連覇、1999年と2000年に行われた『スーパーバスケ』では、サガテレビが連覇するなど、地方局が活躍する企画となった。
このコーナーで、2014年までフジテレビは優勝していなかった。既に関西テレビ(1992年、2008年)、東海テレビ(2007年)は優勝経験がある。2010年の12時間耐久三輪車レースでは、番組企画チームである『ヘキサゴンチーム』が優勝している。2015年、ついにフジテレビ枠から出場したチビッコダンサーが優勝し、連敗記録に歯止めをかけた。
開催年 | 企画名 |
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1989年 | FNS各局対抗クイズ |
1992年 | 全国一斉模擬試験 |
1993年 | 全国一斉模擬試験 |
1994年 | FNS各局対抗クイズ |
1995年 | FNS25局総合優勝局決定戦 |
1996年 | 第1回全国フリースロー選手権 |
1997年 | 第2回全国フリースロー選手権 |
1998年 | FNS空き缶アートフェスティバル |
1999年 | スーパーバスケ'99 |
2000年 | スーパーバスケ2000 |
2001年 | FNS最強キャラクター大相撲 |
2002年 | みんなでハモネプ全国大会 |
2003年 | FNS27局対抗!家族そろって歌合戦 |
2004年 | めちゃイケPresents FNS全国一斉期末テスト |
2005年 | FNSあっついテレビ決定戦 |
2006年 | FNS27局対抗!史上最大のホンモノはどれだ!? |
2007年 | 目指せストライク!TEN竺ボウリング |
2008年 | 爆笑列島カーペット |
2009年 | FNS27局対抗!三輪車12時間耐久レース |
2010年 | 12時間耐久三輪車レース O-1グランプリ |
2011年 | FNS歌へた自慢 |
2012年 | FNSアナウンサーがんばった歌謡大賞 |
2013年 | ミスターFNSコンテスト |
2014年 | FNS系列27局Presents SMAPよりアイドルな!?ご当地SMAP選手権大会 |
2015年 | FNSちびっこホンキーダンス選手権 |
2016年 | FNS全国高校生スーパーダンク選手権 |
FNS全国そっくりキャラ選手権 | |
2017年 | れきし!自慢大賞 |
2018年 | FNS対抗!メシの祭典 |
歴代優勝局
- 3回
- 2回
- 1回
マラソン企画
過去4回、2004年(加藤浩次)、2011年(矢部浩之)、2012年(草彅剛)、2015年(大久保佳代子)による100キロマラソン企画が行われた。マラソン企画は以後も2016年まで行われ、7年の中断を経て2023年に100kmサバイバルマラソンとして復活し、2024年も継続して実施された。
本家『24時間テレビ』のパロディとして実施され、道中のマラソンの経過を伝える中継で必ずコントが挿入されたり、裏番組を担当していると容赦なく他局に飛ばされたりするなど「100キロマラソンの体をなした壮大なコント」となっていた。要は日本テレビへ対する皮肉である。
2004年の加藤浩次は途中、裏番組を担当するTBSへ飛ばされたり、差し入れの素麺を食べ過ぎた事による体調不良で放送時間内のゴールは果たせなかった。この不甲斐ない結果は、以降の27時間テレビで何度もいじられることになる。
※翌2005年にはフルマラソンと距離は短縮されたものの、加藤と同じルートで山中秀樹アナウンサーが人事異動免除をかけたマラソンを行い提供読みに間に合った。
2011年の矢部浩之は、7年前の加藤のリベンジとしてマラソンに挑戦すると言っていた岡村隆史が結成当時の恩師にその旨を報告しに行った際、その恩師が「逆やろ」と言ったことからマラソンに挑戦することになった。スタジオでのオープニングに出演したのち、お台場合衆国のステージからスタート。もちろん途中いくつかの妨害コントが挟まれていたが、フジテレビの外で待機していた岡村とともに放送時間内に見事ゴールした。
2012年の草彅剛は企画発表の記者会見中に自ら立候補して挑戦した。この年は番組のフィナーレでいいとも!レギュラー全員が大縄跳びに挑戦する企画があったが、折り返し地点にある神社に置いてきてしまった大縄を取りに行き、フィナーレに間に合うようにフジテレビに帰ってくるというルートで実施された。結果は見事にフィナーレに間に合う形でゴール。その後、縄跳びにもチャレンジしようとしたが、マラソンを走ってきたことを理由にメンバーに止められた。
2015年には、大久保佳代子が当時44歳で88キロマラソンに挑戦。こちらは無事に完走することができ、挑戦前に加藤と約束をしていた「完走したら加藤が丸刈り」をフィナーレで実行した。
歴代企画一覧
開催年 | 平均視聴率 | 総合司会 | テーマ・コラボ番組 | 補足 |
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1987年 | 19.9% | タモリ・明石家さんま | 夢家族 | 「FNSスーパースペシャル1億人のテレビ夢列島」としてスタート。 フライデー事件の謹慎明けのビートたけしも深夜に登場。お笑いBIG3がたけし・タモリ・さんまとなるきっかけとなる。 まだ企画趣旨が浸透しておらず、「24時間テレビ」と間違って募金が届けられるハプニングも発生。 |
1988年 | 14.0% | タモリ・笑福亭鶴瓶 | 結ぶ | この回のみの番組イメージキャラクターとしてCGアニメの女性型キャラが登場。番組中の公募により「ノケゾリーナ」という名前となる。 この年に開通した青函トンネルと瀬戸大橋も用いた通し企画として、北海道と福岡からスタートしたレポーターが全国各地をJRで回り最後に東京のフジテレビに帰ってくるという企画を敢行。最後には謎の感動に包まれた。 |
1989年 | 14.7% | タモリ・明石家さんま | クイズ | 全国各地のFNS系列局がクイズで競った。 全国各地の面白素人からクイズを出す企画ではハプニングが続出。 タモリが気功を体験する企画の中、不意に放屁。 優勝チームは新潟総合テレビ。 |
1990年 | 11.7% | 須田哲夫・河野景子 | おたく | フジテレビアナウンサーがメイン司会。 通し企画として、24時間以内に家を建てた。 |
1991年 | 11.7% | 桂三枝 | ぶっ闘志 | 「テレビ夢列島」というタイトルが使用された最後の年。 この年に伝説のBIG3の「車庫入れ」企画が始まる。さんまの愛車をたけしとタモリの悪ノリで壊される。 札幌と鹿児島を起点にクイズをしながら一般参加者がバスで東京を目指す企画が行われるも、南コースが大渋滞に巻き込まれ企画倒れに終わる。 この年開局の岩手めんこいテレビがネット開始。 |
1992年 | 19.0% | 北野武・逸見政孝 | 「平成教育委員会」 | 「平成教育テレビ」として放送。 「車庫入れ」企画では昨年の復讐をしようとしたさんまがたけし達の策にハマり再び愛車を壊される。 1989年以来のFNS系列局対抗クイズも復活。優勝チームは関西テレビ。 |
1993年 | 17.9% | 「平成教育テレビ」として放送。 「車庫入れ」企画ではさんまの車のボンネットを外されて鉄のオブジェとして勝手に使用された。 FNS系列局対抗クイズの優勝チームは秋田テレビ。商品としてこの鉄のオブジェが贈られた。 ネットチェンジにより山形テレビのネット打ち切り。 |
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1994年 | 13.8% | 北野武 | 平成夏休みバラエティー | 逸見政孝の急逝のため、たけしのみの司会となる。 BIG3企画ではさんまの愛車がゴルフボールでボコボコとなり、鍵を折られた。 FNS系列局対抗クイズの優勝チームは秋田テレビ。商品としてジミー大西作の巨大壁画が贈られた。 この年より、それまで編成の都合で隔年でのみ放送されていた鹿児島テレビがFNSマストバイ化に伴い毎年放送をするようになる。 |
1995年 | 15.1% | そのうちなんとか | 「夢列島」というサブタイトルが一時的に復活。総合司会の北野武はバイク事故明けという事もあり、完全出演とはならず。 BIG3企画では3人の愛車でダイビングクイズを行い、さんまの問題だけ露骨に難しい問題を出題されるというお約束でやはり愛車は壊された。 この年の7月に全線開通した九州自動車道を記念し、松村邦洋が鹿児島でタクシーを拾い、高速道路を使って23時間でフジテレビまで向かうチャレンジも行われた。結果は成功。 FNS系列局対抗クイズの優勝チームはサガテレビ。商品としてジミー大西作のステンドグラスが贈られた。 |
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1996年 | 14.4% | 夢リンピック | 「明石家さんまのスポーツするぞ!大放送」がベース。スポーツ企画を主軸に行われた。この年にSMAPが初登場。 フジテレビの旧社屋(新宿区河田町)時代の最後の放送。 |
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1997年 | 11.6% | ダウンタウン | REBORN | フジテレビが現社屋(港区台場)に移転してから最初の放送。 音楽番組『HEY!HEY!HEY!』を基幹番組とし、音楽番組に縁のある様々なアーティストなどが出演して野外ライブなどを行う予定であった。しかし、1日目に台風が直撃し、その日に野外で行う予定だった企画が軒並み中止に追い込まれた。番組中に放送する予定だったナゴヤドームからのプロ野球中継も中止となり、急遽仮設テント内でのぷよぷよ大会を放送した。なお、2日目は台風一過によるものか快晴となり予定通りの企画が実施された。 この年開局のさくらんぼテレビ、高知さんさんテレビでネット開始。 |
1998年 | 12.1% | 中居正広 | てれずにいいこと | この年から「27時間テレビ」というタイトルになる。 通し企画の「車ドミノ」が見事失敗。 |
1999年 | 13.3% | てれずに愛して | 通し企画の「車ドミノ」でリベンジを図るも、2年連続で見事失敗。 | |
2000年 | 13.9% | 家族・愛 LOVE YOU | 通常よりも早い7月上旬の放送。 通し企画の「車ドミノ」、3年連続で見事失敗。 深夜の恒例企画「さんま・中居の今年も眠れない」がスタート。 |
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2001年 | 11.4% | (司会者なし) | 笑いの夢列島 | 司会者を置かず、パートごとにとんねるずやキャイ~ンなどが出演する形式となった。 とんねるずの石橋貴明がパターでゴルフボールを思いっきり打ち、大画面モニターを破壊。 通し企画でウッチャンナンチャンの内村光良がドミノを一人で並べる企画を行ったものの、放送時間中に兵庫県明石市で起こった将棋倒し死亡事故を考慮して途中で中止された。 |
2002年 | 11.6% | みのもんた | みんなのうた | 前年のお笑い路線の低視聴率から、歌メインのハートウォーミング路線に路線転換。 笑福亭鶴瓶が中継企画で参加。泥酔し、深夜に生放送で半ケツを晒す。 |
2003年 | 10.3% | 前年と同じハートウォーミング路線。 この年は6月下旬の放送となる。 笑福亭鶴瓶が再び中継企画で参加。やはり泥酔し、深夜に生放送で男性器を晒す。 |
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2004年 | 16.9% | ナインティナイン・中居正広 | 「めちゃ2イケてる!」 | 「めちゃイケ」が初めて基幹番組となった27時間テレビ。「めちゃ2オキてるッ!」をサブタイトルに据え、「27時間、とにかく楽しいことをやり続ける」をコンセプトに放送された。かつてのフジテレビのキャッチコピー「楽しくなければテレビじゃない!」が前面に押し出され、とにかく「笑い」にこだわった校正となっていた。SMAPライブを中継するというコーナーが放送され、そのコーナーの中でテレビ朝日「スマステーション」との同時生放送企画があった。 「加藤浩次の100kmマラソン」という「24時間テレビ」のパロディ企画が行われる。本来は2日目最終企画の具志堅用高VS岡村隆史のボクシング対決で感動する中加藤がゴールし、誰にも祝福されずに加藤がキレるという段取りだったが、加藤が放送時間内に到着できずにgdgdのまま終わる。 笑福亭鶴瓶が前年の開チン事件から、貞操帯を着用して登場。 |
2005年 | 13.0% | 笑福亭鶴瓶 | あっつい | 総合司会の笑福亭鶴瓶が食べられない〆サバを無理やり食べさせられそうになって逃亡するという設定で中継が挿入されるスタイルで放送された。 この逃走劇の中でTBSテレビの生放送番組「アッコにおまかせ!」に乱入し、TBSテレビとの同時生放送となった。 暴行事件の謹慎明けの島田紳助が「さんま・中居の今年も眠れない」に登場。同期のさんまと若手時代の暴露話大会となる。 加藤浩次の「セルビア・モンテネグロと夜のW杯発覚」→カオリちゃんへの公開謝罪→F1ドイツグランプリはこの年の出来事。 |
2006年 | 12.6% | 中居正広 | クイズ | 1995年以来のクイズ企画。中居正広と高島彩というコンビで様々なクイズ番組とのコラボを見せた。FNS各局企画も「お国自慢を紹介し、嘘を当てる企画」が行われた。また、クイズという単純な企画であったためか、身体を張ってクイズに挑んでいる場面が非常に多く、中居だけでなく高島も例外なく巻き込まれていた。(例:女子アナなのに熱湯にイン→その後朝5時にガウン姿、フィナーレの○×クイズで粉まみれ) |
2007年 | 12.4% | 香取慎吾 | なまか | 「西遊記」とのコラボ企画。ハートウォーミング路線。 参議院選挙と放送日が被ってしまったため、急遽放送時間を縮小したほか、番組中に開票速報を実施するため番組を一時中断、その後27時間テレビに戻っても、出口調査や選挙情報をL字画面で放送した。 |
2008年 | 13.8% | 明石家さんま | 笑顔 | 「オレたちひょうきん族」や初期の「テレビ夢列島」を意識したお笑い路線。この回では7年ぶりに「夢列島」がサブタイトルに付いた。 総合司会である明石家さんまが、当時のレギュラー番組やひょうきん族の復活コーナーに様々なひょうきんキャラになって出演するスタイルで放送された。 ビートたけしが沖縄、北海道、東京、佐渡と全国を巡って中継を行い、体当たりで様々な中継コントを行った。この時に登場したキャラ「火薬田ドン」は、以降の27時間テレビお馴染みのキャラとして毎年出演することとなる。 なお、一部裏番組とのかぶりがある時間があったが、その時間は別の出演者が時間をつなぐスタイルで放送されていた。 |
2009年 | 13.8% | 島田紳助 | 「クイズ!ヘキサゴンⅡ」 | 「超笑顔パレード」というサブタイトルが付いた。バラエティ路線とハートウォーミングをかけ合わせた感じの放送であった。 深夜の「さんま・中居の今年も眠れない」に島田紳助が4年ぶりに登場。さらに、前回の中継コントで「もう一度やりたい」と熱望したビートたけしによる中継コントのコーナー「笑顔でポン!」が登場。 |
2010年 | 12.6% | 前年に引き続き「ヘキサゴン」メインの企画。前年の路線はそのままに、さらに「絆」を強く押し出して放送された。 「さんま・中居の今年も眠れない」にも島田紳助が2年連続で登場した。 |
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2011年 | 14.0% | ナインティナイン・中居正広 | 「めちゃ2イケてる!」 | 地上デジタル放送完全移行が放送中に実施されることから「めちゃ2デジッてる!」というサブタイトルが付いた。2004年以来5年ぶりのナイナイ・中居トリオメインだが、総合司会の一人である矢部は100kmマラソンに挑戦していた。なお、7月24日正午の地上アナログ放送停波のカウントダウンは「笑っていいとも!」で実施された。 また、3月11日に発生した東日本大震災からの復興を応援する企画も行われ、「サタデーナイトライブJPN」のメンバーによるコント企画や「出張ビストロSMAP」などが実施された。 |
2012年 | 14.1% | タモリ | 「笑っていいとも!」 | タモリが23年ぶりの総合司会を務めたほか、当時の笑っていいとも!レギュラーが総出演した。27時間テレビでは毎年の恒例企画として生放送の「いいとも!増刊号」が放送されているが、番組自体が全体のベースとなるのはこれが初めて。ちなみにオープニングはアレンジ版の「ウキウキWatching」に乗せ、27時間テレビ用の替え歌でスタートしている。 また、「さんま・中居の今夜も眠れない」で1999年以来実に13年ぶりにBIG3の共演が実現した。 |
2013年 | 9.8% | オアシズ 森三中 椿鬼奴 友近 ハリセンボン 柳原可奈子 渡辺直美 |
女子力全開 | この年の7月最終週に参議院選挙開票特番やサッカー東アジアカップ中継が編成されたため、初の8月第1週の放送となる。 女性芸人計11人が総合司会となり、そこに相談役としてマツコ・デラックス、アシスタントとして明石家さんま・岡村隆史・今田耕司などが就く形を取った。 番組オープニングでマツコ・デラックスが「嫌いなテレビ局、断トツ1位よ!相当嫌われてるから!」とフジテレビに毒づく。 「めちゃイケ」の生放送スペシャルでAKBのメンバーを振り回して暴れる加藤浩次に抗議が殺到し、放送後にBPOで審議される事態となった。 ビートたけしが「ほこ×たけ」中継の名前で火薬田ドンとして登場。 この年の平均視聴率で27時間テレビ史上初の1桁を記録。 |
2014年 | 13.1% | SMAP | 武器はテレビ。 | SMAPとしては初の番組司会(中居正広と香取慎吾は過去に単独での司会経験あり)。 番組冒頭、「生前葬」と称して各界著名人からの不躾な質問に答える演出からスタート。各番組とのコラボも織り交ぜつつ、同年に最終回を迎えていた「いいとも!」のMCであるタモリとの共演や、さんまが総合司会だった回から6年ぶりとなる「生さんタク」などが話題となった。 番組のクライマックスで丸一日司会を務めたSMAPが持ち歌の中から27曲をメドレーで歌う「27曲ノンストップLIVE!」を行い、メンバー全員がふらふらになりながら歌った。 フィナーレではサプライズとして1996年に SMAPを脱退した元メンバーの森且行からの手紙が紹介され、SMAPの面々が涙する場面もあった。 |
2015年 | 10.4% | めちゃイケ&中居正広 | 「めちゃ2イケてる!」 | 「本気」をテーマに掲げて、テレビの危機をチャンスに変えるために色々な事に本気で挑戦していった。 その一つとしてMCの矢部は「サッカー27枚抜き」、中居は「ホームランを1本打つ」ことに本気でチャレンジしたほか、岡村は30時間ほぼ不眠不休の上、番組終盤に60分以上ダンスを本気で踊り続けるという企画にチャレンジした。 また、「サザエさん」には中居、ナイナイに加え江頭2:50が登場した。 |
2016年 | 7.7% | MCリレー | フェスティバル | 30回を迎えた2016年は、今までの27時間テレビとは違った試みである「フェスティバル」形式で放送し、史上初めて複数のMCによるリレーで27時間を繋いでいった。MCにはウッチャンナンチャン、明石家さんま、中居正広、坂上忍、ネプチューンなどが参戦。また、27時間を縦で結ぶための「フェス実行委員」として指原莉乃や陣内智則、山崎弘也、オードリーなどが務めた。毎年恒例企画として、サザエさんには、「スカッとジャパン」のメンバーが参加したほか、ビートたけしも番組冒頭から随時コントを披露した。 しかし、平均視聴率は7.7%と歴代最低記録(当時)を大幅更新。明石家さんまが出演したパートだけは高視聴率を記録したが(21時~:13.3%、22時55分~:9.4%、24時30分~28時:4.9%)それ以外の時間帯がゴールデンタイムを含めて全て1桁と振るわなかった。 2000年より続いてきた深夜の恒例企画「さんま・中居の今夜も眠れない」がこの回を持って一度終了。 |
2017年 | 8.5% | ビートたけし・村上信五(関ジャニ∞) | にほんのれきし | 番組開始以来生放送主体だった番組スタイルを大幅に変え、ほぼ収録による番組に変更される。また、開始以来初の9月第1週の放送となった。 面白一辺倒だった路線から歴史バラエティ路線へと転換された。 歴代最低視聴率更新こそは免れたものの、前年に続いての視聴率一桁を記録。 |
2018年 | 7.3% | にほん人は何を食べてきたのか? | 去年に引き続き総合司会と放送週を引継ぐ形で「日本人の食生活」について27時間かけて振り返る番組を放送。放送時期も前年と同じ9月第1週の放送となった。 昨年のコーナーを一部引き継ぎながら、食をテーマにしたこともあり「くいしん坊!万歳」とのコラボとして、ほぼ1時間ごとに松岡修造が食にまつわるメッセージを発信するコーナーもあった。 |
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2019年 | 5.8% | にほんのスポーツ | 2016年以来3年ぶりの生放送。史上初の11月放送。2020年東京オリンピックを見越し、スポーツがメインテーマとなった。 しかし視聴率は振るわず、史上最低視聴率を記録。 2016年に一度終了した「今夜も眠れない」をリニューアルし、明石家さんまと今田耕司・岡村隆史による同趣旨の深夜コーナー「明石家さんまのラブメイト10」として復活。 |
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(2020年~2022年は新型コロナウィルス感染症の流行のため放送中止) | ||||
2023年 | 6.5% (世帯) 4.0% (個人) 4.6% (コア) |
千鳥・かまいたち・ダイアン | 「千鳥の鬼レンチャン」 | 2019年以来4年ぶりの復活。7月下旬の生放送番組としては7年ぶりとなる。 「千鳥の鬼レンチャン」をベースとし、「鬼笑い祭」の副題が付いている。 この回よりTVerのリアルタイム配信でニュースや他局とのコラボ企画や火薬田ドンなど権利関係で配信NGの箇所を除く全編が配信され、未放送地域での番組視聴も可能となった。 メインパーソナリティの3組の他にもインフォメーションコーナーなどに秋山竜次(ロバート)が唐沢佐吉というテレビプロデューサーのキャラクターに扮して登場した他、ダイアン津田の母やほいけんたも定期的に登場。 |
2024年 | 4.0%(個人) 4.6%(コア) |
霜降り明星、チョコレートプラネット、ハナコ | 「新しいカギ」 | 7月20日・21日に「新しいカギ」をベースにして放送。副題は「日本一たのしい学園祭」で、一般高校生の参加企画が多数実施された。 TVerでの見逃し配信もスタートした一方、火薬田ドンはテーマに沿わないという理由でオファーを出さなかった。 |
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