3分間待ってやるとは、スタジオジブリ製作のアニメ映画『天空の城ラピュタ』に登場する「ムスカ」の台詞である。
概要
物語の終盤、本作の悪役であるムスカ大佐の口から発せられた台詞。
なお、実際に経過した上映時間は52秒ほどである。とはいえたとえこれが劇中の時間と同じであったにせよ、40秒で敵の真っただ中に乗り込む支度ができるパズーにとっては十分な時間であった。
「3分間舞ってやる」という誤字ネタも存在し、かつては同名の動画が人気を博していたが、削除されてしまったようだ。
ムスカが3分未満待つことになった状況(ネタバレ注意)
自分から逃げるリュシータ・トエル・ウル・ラピュタことシータを追跡し、玉座の間に追い詰めたロムスカ・パロ・ウル・ラピュタことムスカ。
玉座を「自分たちのお墓」と形容し、「土から離れては生きられない」というシータの説教に苛立ったムスカは、彼女の左右のオサゲ髪をピストルで撃ち抜き、「次は耳だ」と宣告。だがそこへ、二人を追っていたパズーが現れる。
パズーはグレネードランチャーをムスカに向け、ムスカはピストルをシータに向ける。「石は隠した」と言うパズーに対し、シータの命と引き換えに飛行石の在り処を訊きだそうとするムスカ。
ムスカの交換条件に、パズーは「シータと二人きりで話がしたい」と言い、ムスカは「3分間待ってやる」と返し、後ずさる。少し離れた場所で二人から目を離さず、ピストルの再装填も行う。
パズーとシータが話し終えたのを見て、ピストルを構えなおしたムスカは「時間だ! 答えを聞こう」と詰問するも、二人が出した答えは“滅びの言葉”として伝わる「バルス」だった。
台詞の真相
2001年に発売された宮崎駿の絵コンテには、注釈で「ムスカ、このスキ装弾する。実はもう弾丸がなかったのです。」と書かれている。つまり二人への情けで猶予を与えたのではなく、これから二人を殺す準備を整える時間を稼ぐための発言だったのだ。弾が入ってないのにしっかりリボルバーの撃鉄を起こし、シータに揺さぶりをかけているのも芸が細かい。
ムスカはこの発言までに5発の弾丸を放っているが、ムスカが使用していたエンフィールド・リボルバーの装弾数は6発である。厳密には弾切れではないが、無論一発だけではシータかパズーかどちらかしか撃てず、その後は隙を晒すことになるので、時間を稼ぎたかったのも無理はない。作画&構成スタッフが一発書き忘れたわけではないはず。
ちなみにパズーのランチャーの方は、ドーラからもらった3発の弾を(道をふさぐ樹木を粉砕するために)使い切っており、正真正銘の弾切れの状態だった。よくぞランチャーを捨てずに持ってきたものである。
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