30人31脚とは、二人三脚の巨大版である。
概要
かつてテレビ朝日系列で行われていた小学生クラス対抗の陸上競技大会の一つ。クラス全員が二人三脚の要領で横一列に並んで足を結んだ状態で50mを走りそのタイムを競い合う。ちなみにギネスレコードは2005年に記録された8秒80。
1996年に第1回が開催。当初は「ウッチャンナンチャンの炎のチャレンジャー」の一企画であり、決勝大会もそこから派生した「27時間チャレンジテレビ」の企画の一つであった。その番組自体はわずか2年で終了したものの、大会はそれ以降も2009年まで続けられた。一部の大会を除き、決勝大会は横浜アリーナで開催されていた。
しかし2010年3月、2009年の14回をもって大会終了が発表された。理由としては改定学習指導要領の施行や中学受験者の増加に伴う塾通いの増加などにより練習時間の確保が難しくなったことに加え、少子化による児童数の減少などがある。また、まだ体罰に寛容であった90年代〜2000年代当時でさえその練習風景は視聴者から「児童虐待」と呼ばれるほど厳しいものであったことや、大会で勝つために一部の学校で足が速い生徒だけを選抜してクラスを編成していたことが発覚したこと、特定の教員が上位を独占していたことなどによる露骨な勝利至上主義に対する批判、さらに後述の通り、一部の県は地区予選に出場することすら出来ず全国大会としての正当性がない、それにも関わらず海外招待選手を参加させるという不公平さに対する批判、そもそも主催が学校体育団体ではなく民間企業であり、そのような競技への学校や学級ぐるみといった学校活動としての全国レベルの大会への参加は全国連合小学校長会等による「児童生徒の運動競技に関する基準(大会スケールの上限は原則県大会まで、勝利至上主義の排除、開催は学校体育団体等が基本、参加する本人の意志の配慮などが記載されている)」にも違反していたことへの批判があったためとされる。
なお、日本では大会終了となったものの、番組は海外にライセンス提供され、タイなどで大会が続けられている。
ルール
- 出場資格は原則としてテレビ朝日系列がフルネットで見れる県に在住の小学生のみ(例外的にケーブルテレビを通してテレビ朝日を視聴できる世帯が90%以上の山梨県と九州朝日放送、熊本朝日放送、長崎文化放送のいずれかを視聴できる世帯が非常に多い佐賀県は参加が認められたものの、それ以外のクロスネット局のみの福井県と宮崎県、クロスネット局もない富山県・鳥取県・島根県・徳島県・高知県の小学校は参加できなかった)。また、第3回より海外から招待選手が出場することもあり、第6回では中国からの招待チームが優勝を果たしている。
- 「30人」「クラス対抗」ではあるものの、人数オーバーで参加できない児童がクラス内でいじめられることを防ぐ意味合いから31人以上でも出場は可能。またクラスが30人に満たない地方の学校に配慮し、他クラス、他学年から参加者を融通することも可能であり、第13回では、2クラス合同の56人で出場した学校がいた。
- スタートのフライングは1回まで。2回目のフライングで即失格。この時「位置について」と「用意」の各時、完全停止しなければならない。停止していない場合は、「フライング」とみなされる。また、スタート時の掛け声は邪魔になるため禁止。
- ゴール測定はばんえい競馬と同様、全員の身体が完全にゴール線を通過した時点とみなす。
- 転倒した場合、その時点まで戻り、再スタートする。この間、タイム計測が停止することは無い。
- 腕の組み方は「右腕は右隣の人の肩に、左腕は左隣の人の腰」に手を当てること(男女関係なく、また逆でも可)。
その他大会ごとの細かいルールについては、Wikipediaを参照。
関連項目
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