35ミリフィルムとは、その昔写真や映画で使われていたフィルムのフォーマット(規格)である。
概要
元々写真用のフィルムは、湿板やガラス乾板、さらにはブローニーフィルムやベスト判が主であった。
35ミリフィルムを写真用として使いだしたのは、あのライカカメラを開発したエルンスト・ライツ氏である。彼は山などで写真を撮ることが趣味であったが、足が悪く重いガラスを背負って歩くのはかなり困難であり、その解決案として考案したという逸話がある。
映画用の35ミリフィルムは、ハレーション防止とカメラ内での滑りをよくするために、ベース面にカーボンが塗られている。そのため写真用フィルムの現像機に映画用フィルムを通すと薬品や機械がドロドロに溶けたカーボンで汚染されて使えなくなってしまう。くれぐれも映画用フィルムを写真用として使わないように!DPEショップから損害賠償を請求されるので。
なお映画フィルム用の現像機には、カーボンを取り除く行程が導入されている。(バッキング除去処理という)
現像行程は、写真用フィルムの場合前浴から始まり発色現像、漂白、定着、安定浴、乾燥となっている。水洗行程が無いが、水洗しない代わりに安定浴でフィルムに残った薬品を中和している。現像処方はC-41である。
一方映画用フィルムは多少複雑で、前浴の次にバッキング除去と言う行程がある。この行程でカーボンをすべて溶かし落とし、それから発色現像に入る。その後は写真用と同じである。現像処方はECN-2である。
※白黒ネガは写真用も映画用もカーボンが塗られていない。また映画用の白黒ネガはDー96処方で現像できるので、写真マニアの中には映画用白黒ネガで写真を撮って自家現像している人もいる。
最近フィルム需要が減ってきたため、映画用フィルムの生産が縮小されつつある。既にコダック社は映画用フィルムの生産ラインを大規模に縮小したため、製品ラインナップがかなり変わってしまった。特に16ミリシネマカメラ「アーミニマ」用のフィルム生産をやめてしまったことはユーザーたちの混乱を招き、専用スプール(巻き芯)を手に入れようと必死で探しているユーザーもいる。(巻き芯があれば16ミリフィルムを詰め替えて使用する事ができる。ただし現像所からは「フィルムにほこりや傷がつく」として詰め替え行為は嫌われている。)今後35ミリフィルムは衰退の一途をたどるものと思われる。一方これまで35ミリで撮っていた映画を16ミリで撮ろうという動きが活性化しつつあるため、16ミリフィルムに関してはしばらくは安泰である、と言われている。(事実スーパー16フォーマットで撮って35ミリに拡大焼き付けをしても、まったく粒子が荒れない。またコスト面でも16ミリの方が安くあがる。仮に10分撮影しようとすると、16ミリ400フィートフィルムが約4万円。対して35ミリ1000フィートは約10万円もする!どちらがお徳かは一目瞭然である。)
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関連項目
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