50%単語

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例：50％の面積の衣服を身に着けた男性のイメージ

50%とは、以下のことを表す。

百分率で100分の50のこと。半分。1/2。
楽曲名。「50/50」（フィフティ・フィフティ、中山美穂）、「50％&50%」（フィフティ・フィフティ、hide）など。
映画名。「50/50」（フィフティ・フィフティ）。

ここでは１の意味を扱う。

概要

50%とは、統計や比など何らかの計算の結果、全体のうち半分を占めることを指すときに用いる。意思決定の際には、参考としてしばしば持ち出される数字である（議会での採決、「残り半分しかない」といった量を見るときなど）。

ただし、何をもって「50%」とするかは、そのカテゴリ内の線引きの問題であり、その線引きをするのは人間社会の都合に拠る以上は、必ずしも数字の意味するところは一致しない。

以下に、主に用いられる「50%」を列挙する。

単純多数決のうち多数派の割合。正確に言うと、多数派とは過半数（半数よりプラス1多い数字）なので、50%よりも多い数字。日本の国会での法律の採決や会社法での株主総会での議決権などで用いられている。
- 50%が賛成、50%が反対の場合は、賛否両論と呼ぶ。ただし、「賛否両論」が真に50%ずつかは定かでない（詳しくは「賛否両論」の記事へ）。
- 政権支持率が50%以上を示すことは滅多にないが^[1]、それでも政権が維持できるのは内閣は国会にのみ責任を負うという間接民主制を採用しているからである。なので、いわゆる民意（世論調査）と内閣運営は必ずしも一致しない^[2]^[3]。
  - 日本では国政選挙が小選挙区制中心のため、しばしば議席占有率と得票率の乖離が問題視される^[4] 。
価格について。50%OFF、半額と呼ぶ（“半額”を巡る日常については「ベン・トー」など）。
比について。「もう半分しかないorまだ半分ある」の場合はこれ。カロリーや糖質の場合は50%OFF、同じ値段で栄養やお得感を示したい場合は50%増量、1.5倍など。
- 体脂肪率の場合、適正な値が多くても30%以下なので、50%ともなると巨漢である。
- 湿度50%は、およそ人間が快適に感じるとされている^[5] 。
成長率について。株式など金融商品では騰落率、国家経済では経済成長率や物価上昇率などが指標となる。
- 現在の日本では、銀行預金などと比較すると、50％という数字は魅力的である^[6]。
- 個人の資産などミクロで見ると、成長率が高いことはそれだけで価値があることだが、国全体の物価上昇率などを見た場合は、所得の伸びがこれに比例しないことのが多い（ハイパーインフレ）ので、嬉しいことばかりではない。ちなみに月間50%以上の上昇率でもってハイパーインフレという定義がある^[7] 。
確率。ルーレットやサイコロなどの一部のギャンブルでは、しばしば50%という事象が使われる（ルーレットの場合は赤か黒か）^[8]。
- 降水確率の場合は、50％という予報が100回発表されたときに、そのうちの50回は1mm以上の雨が降ることを指すので、「50%という予報だったのにそれほど降らなかったor大雨だった」などといった体感とのズレを覚えやすい^[9]。