55年組とは、将棋界において、昭和55年(1980年)にプロになった7人の強豪将棋棋士たちの通称である。
高橋道雄九段、南芳一九段、塚田泰明九段、島朗九段、中村修九段の九段5人と神谷広志八段、泉正樹八段の7人を指す。
概要
南芳一九段はタイトル7期、25歳で九段という大活躍を見せ、高橋道雄は十段、王位など5期のタイトルを獲得、今もなお竜王戦上位にいる。塚田泰明は塚田スペシャルを引っ提げ20代前半でA級、王座1期、36歳で九段になっており、勝数規定による最年少九段昇段記録を持つ。中村修はA級こそ届かなかったが王将2期、島朗は初代竜王を獲得しており、長くA級に在籍し、通算900勝以上を達成している。
谷川浩司十七世名人資格者とほぼ同時期に活躍し、谷川と55年組世代と云われているとか云われていないとか。また、この世代には他に棋聖1期の田中寅彦九段に十段、王座獲得を持つ福崎文吾九段、そしてA級経験者の小林健二九段、井上慶太九段もおり、この世代だけで10人もの現役九段がいることになる。
今日においては新しくプロ入り四段になれるのは上限4人(編入試験合格のケースを除いて)のため、同期に8人(※あと一人、依田有司という棋士もいたが、彼だけはあまり強くなれなかった)もプロを誕生させることはレギュレーション改正でもない限り、起こりえない。
しかし、彼らにとっての不幸はその直後に羽生善治、佐藤康光、丸山忠久、森内俊之といったチャイルドブランド(羽生世代とも)が待ち構えていたことである。更にその上には大山康晴、加藤一二三に中原・米長世代(この世代には桐山清澄九段、森けい二九段、内藤國雄九段、有吉道夫九段、大内延介九段、森安秀光九段らがいた)という衰え知らずの強豪棋士らがいたため、彼らの活躍は前後世代の猛者に阻まれてしまい、1991年を最後にタイトルから遠ざかってしまった。
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