551蓬莱とは、大阪に拠点を置くフードサービス企業「蓬莱」が展開する、中華料理を中心としたブランドである。
概要
関西圏では「豚まんと言ったら551(蓬莱)」というくらいには知名度が高い。地域ローカルという面では関東圏におけるシウマイの崎陽軒と比較される事も多い。
その理由は美味しいことはもちろんだが、CMにおいて『お約束(テンプレ)』が存在することにあると思われる。551が「有る時」は温かく楽しそうな場面を、「無い時」は寒々しく悲しげな場面を映し、それを何度か交互に繰り返し、最後にはお決まりのフレーズである「♪551の蓬莱♪」と歌って締められる。CMの所為もあってか、お店の名前を呼ぶときは551の蓬莱だったり、「551蓬莱」と書かれていても「551の蓬莱」と読まれる事が多い…気がする。
現在CMに出演しているのはお笑いタレントのなるみ(漫才コンビ・トゥナイト時代から継続)と551の常務取締役、他。トゥナイト以前はその先輩に当たるピンクダックが出演していた。
日常でも「551買って帰るけどいる?」という感じで使えば、それだけで豚まん買って帰ることを指す。なお、関東圏では肉まんと呼ぶことが多いが、関西圏では豚まん呼びが多い。一般的に西日本では「肉=牛肉」という認識のため豚肉を使った饅頭を「豚まん」と称しているとされるが、551のパッケージにも「ぶたまん」と表記されているため、もしかすると551の影響もあるのかもしれない。
肝心のお味は、たっぷりの肉餡をお店で手包みし蒸し上げ、ふっくらとほのかな甘みの皮とプリプリでしっかり豚の風味のする餡とがベストマッチ。寒い冬はおやつとしても良く出てくる。
豚まんの他にも中華料理では餃子や焼売、ちまきなどが売られている。夏場は「551のアイスキャンデー」が販売され、こちらもCMにて放映される。こちらにも上記のお約束を踏襲した専用CMもある。また難波の本店などにはレストランが併設され、こちらでは本格中華料理を楽しむ事もできる。
遠方からの客が多い大阪駅、新大阪駅、大阪空港、関西国際空港、大津サービスエリアの5ヶ所8店舗では持ち帰りに適したチルド商品が販売されている。このうち大阪駅と新大阪駅にはチルド商品しか取り扱っていない店もあるので、すぐに食べたいと思っている場合は注意。
その一方で関西以外でもデパートなどの物産展で催事出店しており、こちらでできたての豚まんや餃子などを買うことが出来るが、人気の高さゆえ特に都内開催時には長蛇の列になることがほとんどである。
関西圏以外の人が関西に来ると蓬莱と書かれたビニールパッケージされた冷凍食品を551のものだと勘違いすることもあるが、そちらは「蓬莱本館」という別の会社の商品であるので注意。
なお、本館が蓬莱を名乗っているのは別にパクリというわけではなく、同じ「蓬莱」から分社独立したという共通のルーツを持つためである。この他に「蓬莱別館」もあったのだが、こちらは飲食業から撤退(ビル経営)した。
ブランド名にある『551』の由来は、当時の社長が愛用タバコ『555(スリーファイブ)』から「数字なら覚えやすいし万国共通」と着想を得て、さらに当時の電話番号「64-551」を文字って「味もサービスもここがいち番を目指そう」の目標も兼ねてブランド名になった。現在でも通信販売や問い合わせ用の電話番号には『551』が含まれている。
なお、創業時はカレーライスの販売からスタートしたらしいが、名前の似ているCoCo壱番屋(ココイチ)とは関係ない。あちらの名前にも「ココが一番や!」の思いが込められているが愛知発祥である。さらに言えば蓬莱の創業当初はうどんを売っていたり、戦後間もないことから豚まんを作ろうとして物資が足りない時には洋菓子部門を設立してケーキを売っていたりもしていた。
2020年4月下旬、Twitterにて「ついに通販が開始された」との情報から注文が殺到し、551の通販サイトにて「製造能力を超える受注が入りました為、 受注を制限させていただきます。」とのアナウンスがあった。しかし実は2009年頃には既に通販サイトが存在し、さらには1994年から全国への電話による通信販売を取り扱っているため、誤情報に踊らされた形となった。
2020年4月22日時点ではシステムメンテナンスのために通販サイトが一時停止されていたが、同年5月1日現在は受付時間や取扱い商品に一部制限があるものの通販サイトは稼働している。
日清カップヌードルとのコラボCM
日清カップヌードルが主催する「地元から2020年を沸かせ!」キャンペーンに関西代表として551蓬莱が参加。コラボCMも制作され、2020年1月から地域限定で放映された。このコラボCMは、上述の「ある時ない時」CMのパロディとなっており、あまりにも酷似していて面白いと話題となった。
関連動画
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関連項目
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