7割ゾウとは、「ビーストウォーズⅡ 超生命体トランスフォーマー」の配信で広まった、読んで字のごとく7割ゾウな合体ロボットへの合体時の合いの手コメントであり、フルアニMAX発祥のコメントでは息の長いもののひとつである。
3割概要!
しばらく続いた宇宙海賊シーコンズとの戦いがようやく決着した直後の第26話、サイバトロンの戦士たちは自分が誰なのか全くわからないあるライオンのトランスフォーマーと出会う。身の上を聞いたタスマニアキッドの適当な相槌でライオジュニアと名付けられ、彼がママライオコンボイの息子だと思い込み詰め寄る騒動のさなか、サイバトロンたちは謎の気配を感じ取ったガルバトロンの襲撃を受ける。
そこへ現れたのがライオジュニアを若と呼ぶスカイワープとサントンの二人。がむしゃらに突っ込もうとするライオジュニアをなだめ、強制的に合体を試み…
知恵と!
勇気と!
3つ揃って!
と、ライオジュニアが頭部に、スカイワープが蛍光灯羽でライオジュニアを包み込み、サントンがそれをさらに補強し手足となる、サイバトロン3体m…2体目の合体戦士が誕生することとなった。
さて、上のマグナボスのそれぞれのキャラの担当箇所をもう一度見てもらおう………なんとサントン一人がマグナボスの首から下のほとんどを担当しているのである。
その明らかに比重の偏りが見て取れるビジュアルから初登場回である26話から7割ゾウ!絶対に7割ゾウ!、ということで7割ゾウとコメントされてしまい、7割ゾウは最後まで7割ゾウであったこともあり以来7割ゾウのことを7割ゾウ7割ゾウと呼ばれ続けることになってしまうのであった。
1割ダンクーガ!
ロボットアニメに登場する7割ゾウなロボットというと、おそらくファンの間の知名度がこれよりも圧倒的に高いのが超獣機神ダンクーガのダンクーガである。
このアニメはロボットが人型になるのも、合体してダンクーガになるのもかなりの話数を経過してから行われるという実験的な展開が有名な通り、ダンクーガを見るには3か月以上待ち続けなくてはならなかった。
そして16話満を持して登場したダンクーガだったが、忍の乗るイーグルファイターが頭部に、沙羅のランドクーガーと雅人のランドライガーが足に、そして首から足首まですべてを亮のビッグモスが担当する、というまさに7割ゾウというしかない姿であった(ビッグモスがゾウではなくマンモスなのはこの際おいておこう)。
ニコニコで公式配信が行われていないため、ニコニコ動画内での7割ゾウコメントの系譜は上述のビーストウォーズⅡが一つの契機となっているが、仮に今後ダンクーガの配信が行われた場合、そこでダンクーガのネタとして7割ゾウ7割ゾウと書き込まれている姿も容易に想像できるのではないだろうか。
1割アムドライバー!
ビーストウォーズⅡでコメントとして定着した7割ゾウだったが、ビネオズビーストウォーズネオでビッグコンボイ先生が10割ゾウ、ブレントロンのエルファオルファが5割ゾウだったことは別として前作のような合体戦士が登場せず、以降フルアニMAX内でさらに定着するきっかけとなったのはむしろGet Ride! アムドライバーの方である。
16話、ディグラーズとの戦いで新しいライトバイザーを用いるジェナスとラグナ。シーンの復活劇によって形勢が逆転すると、二人はライトバイザーをクロスバイザーに合体させる。
と、シーンとディグラーズ決着の傍ら初めて登場したクロスバイザーだったが、もともとパワードスーツものだったアムドライバー、さらにバイザーがブリガンディーモードになることでこれまでも人型に変形してはきたのだが、2つのバイザーが変形合体したものをジェナスが装着した姿はまさにこのように形容するしかなかった…………7割バイザー、と。
こうして、以来ゾウかどうかは無関係に、7割○○なら7割○○でいいんだよ!という流れが生じることとなった。
なお、肝心のアムドライバー自体は最終的にネオクロスバイザーのあたりになると9割バイザーと呼ばれる域にまで達することとなる。
3割派生!
その後しばらくして閉鎖されてしまったフルアニMAXだが、この○割××というフレーズは先述した通りあまりにも使い勝手が良かったため、フルアニ民の間で誕生、あるいは定着したコメントの中でも息の長いものとなっている。
とはいうもののフルアニMAXと似たような配信形態を行っていたタツノコ劇場では、機甲創世記モスピーダのライドアーマー、赤い光弾ジリオンのトライチャージャーといったアムドライバーと似たような存在はあったのだが、そこまでメイン要素ではなかったのであまり定着することはなかった。
むしろ、このコメントが今もなお生き残っているのは東映特撮ニコニコおふぃしゃる……そう、戦隊ヒーローの合体メカである。
東映特撮ニコニコおふぃしゃるのレギュラー配信のラインナップだった90年代前半の戦隊たちはまだそれぞれのメカが均等に合体する形式のためあまりこのコメントが使われることがなかった。
しかし、特撮方面に定着する最初のきっかけとなったのが、2013年夏に10周年記念で配信されたハリケンジャーである。ハリケンジャー、ゴウライジャー、シュリケンジャー、と追加戦士というよりもそれぞれ別のユニットがあったこの作品では、当然メカであるシノビマシンも物語の展開に合わせて合体の組み合わせを変えていくこととなり、特に合体の都合でスポーンと抜けていくイルカの印象も強く、合体メカの中で目立った割合を占めるものが○割××と呼ばれることとなる。
その後も2015年から盛んになったチャンネルでまだ配信されていない作品の一挙放送でも、
- やたらめったらパワーアニマルが登場するので合体の入れ替わりが激しい半面不動のパーツは不動なガオレンジャー
- こちらも戦闘巨人がやたら多く追加戦士が半分敵サイドのキャラだったため入れ替わりが激しかったアバレンジャー
- 最初はおでん均等だったはずなのに気づいたらエビと牛の割合が大きくなっていたシンケンジャー
- もう初期からやたらとでかいワニがいたゴーオンジャー
- 最初の時点でひざ上が全部虎だったゲキレンジャー
と実に多種多様な作品と合体がみられることとなり、そのたびに○割××と合体シーンで合いの手を入れられることとなった。
また、フルアニMAX以外でも
なども○割××と言われる。
1割目の保養な関連動画!
1割関連項目!
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