8050問題とは、高齢者とその子供で、引きこもりや無職、フリーターや派遣社員である者との問題である。
概要
引きこもりやニート(34歳以下)、フリーターや派遣社員などで、実家で親のすねをかじっている人が、時が経って親がもう年金くらいしか収入がなく、子供を支えきれなくなる一方、子供も50歳くらいになって、それでも引きこもりや無職などを継続した結果、様々な問題が起こってくるが、それらを指す社会問題のこと。
大阪府のソーシャルワーカーである勝部麗子が作った造語であるが、近年この問題が顕在化してきたことによって知られるようになった。
子供が20代30代で、親が40代50代であれば、子供が引きこもりやニート、フリーターなど非正規雇用であっても、親が働いているので親の収入で養うことができる。「おいオカン!りぼんとちゃおとマーガレット買ってこいや!なんやこれなかよしとSho-Comiやんか!言うたのとちゃうやんか!」などと親をこき使い、部屋の前まで食事を運ばせ、アニメ鑑賞に興じることも、しばらくは可能である。しかし、これが30年もすれば親は80代になって働くことができなくなり、場合によっては要介護になる。子供も50代の、ニートですらない高齢無職や高齢フリーターと化す。こうなると、生活が困窮した結果一家心中や親子間での殺し合い、年金受給のために親の死を隠して事件化するなどの結末を迎えることになる。そのような問題のこと。親が80代で子供が50代であることからこう呼ばれるようになった。
また、そのような高齢引きこもりや高齢無職の子供が、体力的には高齢な親よりも勝ることから、親の貯金や年金をギャンブルや新興宗教への寄付などに使いこんでしまう経済的虐待を親に対して行うなどの問題も起こっている。
親の側も、
- 子供の暴力を恐れる。そんな相談をしたとバレたら暴力を振るわれる
- 世間体的に、子供が無職や引きこもり、フリーターだというのが恥ずかしい
- 子供が統合失調症などの精神障害も持っているが、精神障碍者だと相談することが恥ずかしい
- ニートなどが若者の問題であるとされてきたため、そもそも高齢無職の対策が手薄
- そもそももう寝たきりや認知症が進んでしまっている
・・・などの理由から、行政の支援や周りに相談するなどができないでいることが多く、このままだと最悪の結末を迎える親子や事件が多く発生するのではないかと言われている。
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関連項目
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