ABCスープとは、
である。ここでは1について説明する。
概要
「A」「B」「C」…など、小さなアルファベットの形をしたマカロニ・「アルファベットパスタ」を使用していることが特徴のスープ。一個一個皿の上に並べて言葉を作ることもできる。
アルファベットのマカロニが入っていること以外は、普通のマカロニスープと似た特徴を持つ。にんじん・じゃがいも・キャベツ・ベーコンなどが入っており、コンソメ・塩・こしょうで味付けがされている。
地域によっては「ABCスープ」という名のメニューが存在しないこともあるが、ミネストローネなどマカロニが入っているスープにしれっとアルファベットのマカロニが使われていることもよくあるため、「どれのことを言っているのかなんとなくわかる」という人は意外と多いと思われる。
アルファベットに親しむことができるためか、ABCスープは学校給食でよく出される。一方、日本ではアルファベットのマカロニが業務用以外ではほとんど販売されていないため、学校給食以外でABCスープが出されることはほとんどない。
給食での発祥は群馬県桐生市とされており(参考)、桐生市では「昭和50年代からの人気メニュー」とされている。一方、神奈川県の藤沢市立高谷小学校の児童が2000年代に考案したとする説もあるが、確かな出典はない。
2020年時点のTwitter上でのアンケートの結果を見ると、20代以下の年代の給食に出されていたという結果になっている。また、地域別に見ると差はあるものの、全国的に食べられている。特に平成に入ってから多くの地域に広まっていったようだ。
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「アルファベットパスタ」は海外発祥で、市販品は海外の輸入品が多い。
アメリカでは、スープ以外にチーズソースを絡めた「マカロニチーズ」が有名。アルファベットだけでなく、ディズニーやポケモンなどキャラクターものもある。
向こうでも文字やキャラクターに親しんでもらうための子ども向け料理で、何らかの経緯で桐生市の栄養士や給食員も学校給食に取り入れたのだろう。
業務用では奥本製粉やコルノが販売しているが、あまり業務用以外で流通していない。
なお、海外にはABCスープを食べてしまった犬のマーサが言葉をしゃべるようになる「いぬのマーサ」シリーズの絵本がある。ひがしはるみ氏の翻訳版ではABCスープが「あいうえおスープ」になっており、マカロニの絵も「あいう」に描き直されている。マカロニの「い」とか「う」とかのパーツがバラバラになるとか突っ込んではいけない。
関連動画
関連項目
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